いつかまたおなじ空のしたで

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「まあ聞きたい事があり過ぎる。って感じだな？」
デューイがネイプにビールを注いで貰いながら言う。
「うん。帰って来るのに時間かかっちゃったから、、、」
私はあんまり詳しく言いたくなくって濁す。
「あれから2年以上だもんなぁ、、」
むーだよねほんと。
前にデューイにスフィを任せてから2年。

それから語られた話はかなり衝撃的だった。
あの後すぐに集落に戻ったデューイはスフィをお城に連れていってくれたみたい。
おじさんはおじいちゃんが石から出してくれて元気にしてるという。
驚いたのはスフィが実はドラゴイドであの腕の傷は「変身ブレスレット」を腕に埋め込んでいたんだという事だった。
そこまでしてもおじさんの側に居たいくらいべた惚れだったのだという。
今はお城に一部屋貰って2人で農作業を手伝っているとか。
まあ幸せならそれで良い。
アゲハも忙しく働いているそうだ。
彼女？は虫の女王的な存在で情報収集のスペシャリストだとか。ただのやる気ないちょうちょだと思ってたよ私。
それから肝心のこの町だ。
セレスティアナの名を冠する訳だから連合国とは完全に敵対している事になる。
ちなみに、セレスティアナのクロイツ側にあった町も「セレスティアナ」と名前を変えたという。おじいちゃんがちょいちょい行く町だしそれはありだと思った。
その２つの「セレスティアナ」に挟まれて、草原のような本来のセレスティアナの広大な土地は今は不可侵の状態を取り戻す事が出来ているという事だった。
これには心底ほっとした。
誰か何か作っちゃっていたら困った事になるところだったから。
ここまでで私の頭は限界をむかえていた。
「デューイ、ちょっとまって、、」
私はくるくるよく回るデューイの舌の回転数を下げないとまずいと思って口を開いた。
「ん？どうした？」
レヴィも私を見る。
「私さ、、頭よくなくってさ？今日はちょっともう限界、、」
おでこを押さえて私が言うとデューイとネイプは目を丸くして私を見た。
「わたしはトリスにもう1回教えてもらうからだいじょぶー」
レヴィが言った。
それを聞いて今度は私の目がまん丸になった。その手があったか。