おっす、わしロマ爺。ぴっちぴちの新米教皇~もう辞めさせとくれっ!?~

月白ヤトヒコ

文字の大きさ
36 / 55

くっ、かぜのにぃににもてあそばれたっ!?

しおりを挟む



 視点変更。

――――――――

 ふっふっふ、われらはつい先程……強大な力を手に入れたのだ!

 上位精霊のにぃにとねぇね達の力とろまんしすの魔力のい~っぱい籠った聖剣。その名も、曙光しょこうの結晶という名を冠する『れいず・くりすたる・きゃんでぃー』! 粉々に砕け散ったそのキャンディーを、早い者勝ちで食べたのだ!

 魔力たっぷりでおいしかった!

 とっても食いしん坊で、昔からろまんしすと食べ物のことでよく喧嘩していたとますが、ぐれごりーのお部屋から聖剣『れいず・くりすたる・きゃんでぃー』と魔剣『びたー・すくりーむ・ちょこれーと』を、どこかへ持って行こうとしていた。

 きっと、独り占めしようとしているに違いないと思った。普通の人間なら、あんなおっきいおかしは一人で食べられないけど、とっても食いしん坊なとますなら十分あり得る。

 それに万が一、とますがろまんしすとぐれごりーの作ったおかしに異物混入をしないとも限らない。故に、そのおこぼれを狙っ……じゃなくて、見張りのために付いて行った甲斐があったぜ!

 とますが『れいず・くりすたる・きゃんでぃー』を木に叩き衝けた瞬間、パキィィィンっ!! と澄んだ音を立てて、上位精霊達の力がぶわっ! とたくさん溢れ出した。

 砕け散り、地面や草の上にキラキラと幻想的に輝きながら落ちたキャンディーを、われらはすかさず頂いた。

 食べた瞬間、われは自身の力がすっごく進化したことを確信したのだっ!! えっへん!

 ふっ、上位精霊のにぃにやねぇね達のすっごくすごい力と、ろまんしすとぐれごりーの魔力がみなぎるぜ!

 これなら、われらを爆笑しあざわらう、あのにっくき風のにぃににも勝てる!

 そう、思っていたときだった。

『な~んか、こっちの方ですっげー精霊の力が解放されなかったかー?』

 すっごく聞き覚えのある声がした。

『『『かぜのにぃにっ!?』』』

『お~っす、チビ共。元気してたかー?』

 いつもわれらを爆笑する、風のにぃにが現れた!

『かぜのにぃにがあらわれたぞーっ!? かかれーっ!!』

 と、われは周囲の下位精霊達へと号令を掛けた。

『いまのわれらにてきはなし! にぃにをやっつけろーっ!!』

『『『おーっ!!』』』

 周囲の下位精霊達と共に、風のにぃにに一斉に飛び掛かる。

 くっくっく、強くなったわれらのぎゅうぎゅうの体当たりだっ!!

 にぃにもさぞかしダメージを受けたことだろう。にぃにが、われらを爆笑したことをごめんなさいすれば、許してやってもいい……と、そう思った。

『はっはっは、お前らチビ共は相変わらず俺のことが大好きだなー! そ~んな寄ってたかっても、俺は一人しかいないぜ?』

 なのにっ!? にぃには全く、なんの痛痒も感じていなかっただとっ!?!?

『よーし、よし、遊んでやるからなー。ちょっと待ってろよ?』

 そう笑うと、にぃにはくるっと指先を回した。途端、ビュオォォォっ!! と轟風ごうふうが吹き、強い魔力がわれらを巻き込みくるくると風が回った。

『『『きゃーっ!?』』』

『はっはっは、そうかそうか、楽しいか。よかったなー! ほれ、もっと回れ!』

 数分もにぃにの魔力にくるくる回され、ぐるぐると目が回った頃。

『あ? あ~、なんだよ、ロマンシスの野郎水臭ぇな。そんなワクワクする聖剣と魔剣作りに俺を召喚ばないだなんてよー』

 近くにいた精霊に事情を聞いた風のにぃにが、ちょっと不貞腐れた顔をしていた。

『んで、上位精霊達の力の籠った聖剣……という名の飴が砕けたのが、さっきの精霊の強い力が解放されたように感じた原因かー。あ~あ、俺も聖剣見たかったぜ。うん? 魔剣は残ってる? うっし、じゃあ魔剣の方見に行くか! っつーワケで、チビ共! じゃあ気が向いたらまた遊んでやるからな!』

『『『うん、にぃにまたねー!』』』

『あ、それと、遊びでも俺倒すつもりならもっと力付けろー。お前ら、めっちゃ弱いんだからさー。はっはっは!』

 と、にぃにはまたしてもわれらの心を抉って、笑いながらろまんしすの厨房に保管された魔剣『びたー・すくりーむ・ちょこれーと』を見に行った。

『くっ、かぜのにぃににもてあそばれたっ!?』

 せっかく手に入れた、すっごくすごい上位精霊のにぃにやねぇね達の力をもってしても、まだわれらはあの風のにぃにに届かないというのかっ!?

 われの全力の加護、『危険な転び方をしたとき一回だけふわっと転ぶ』が、『危険な転び方をしたとき、三回までふわっと転ぶ』という、三倍のすっごくすごい加護に進化したというのにっ!?

 われらはもっともっと力を溜め、いつか風のにぃににぎゃふんと言わせてやるのだっ!!

✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧


 精霊視点再び。加護の回数三倍にパワーアップというすっごくすごい力を手に入れた下位精霊の風のにぃに襲撃……というか、むしろ襲撃された感じ? な話でした。(((*≧艸≦)ププッ

 風のにぃに……風の中位精霊。下位精霊や微精霊がお菓子を育てようとして奮闘していたのを見る度、大爆笑した。

 下位精霊達にちょびっと恨まれていて、顔を合わせる? 度にめっちゃ体当たり(攻撃)されている。しかし、本人は下位精霊達に好かれていると本気で思っている。

 ちなみに、本人に悪意や悪気は一切無い。そして、一番持っていないのはデリカシーかもしれない。その大雑把さと気紛れさ故に、上位精霊に進化できていない。

 風の精霊『あん? 空気読め? なに言ってんだ。俺が空気みたいなもんだろ? つまり、ヒト種や動物共は俺を読むんだぜ!』(*`▽´*)

 『それにしても、ロマンシスの野郎水臭いぜ。俺も召喚よんでくれりゃ、聖剣と魔剣作るのに手ぇ貸したってのによー』( ・`ω・´)

 下位精霊『かぜのにぃには、おおざっぱすぎるからよばないってロマンシスいってたー』(ヾノ・∀・`)

 『ねー? それににぃに、ちゅーいせいれいだし。せーけんとまけんは、じょーいのにぃにとねぇねにしかたのまないってー』♪( ´∀`)人(´∀` )♪

 『さぎょーがせんさいだから、おおざっぱなかぜのにぃに、じゃまってー』ꉂ(ˊᗜˋ*)

 風の精霊『はっはっは、それならしょうがねぇな! 俺、繊細な魔力操作とか苦手だしなー』(*`▽´*)


 カイト「うおっ! なんか今日、いきなりめっちゃ風強くなったな? 洗濯物大丈夫か?」(´・ω・`)?

しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

『これも「ざまぁ」というのかな?』完結 - どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他

こうやさい
ファンタジー
 短い話を投稿するのが推奨されないということで、既存のものに足して投稿することにしました。  タイトルの固定部分は『どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他』となります。  タイトルやあらすじのみ更新されている場合がありますが、本文は近いうちに予約投稿されるはずです。  逆にタイトルの変更等が遅れる場合もあります。  こちらは現状 ・追放要素っぽいものは一応あり ・当人は満喫している  類いのシロモノを主に足していくつもりの短編集ですが次があるかは謎です。  各話タイトル横の[]内は投稿時に共通でない本来はタグに入れるのものや簡単な補足となります。主観ですし、必ず付けるとは限りません。些細な事に付いているかと思えば大きなことを付け忘れたりもします。どちらかといえば注意するため要素です。期待していると肩透かしを食う可能性が高いです。  あらすじやもう少し細かい注意書き等は公開30分後から『ぐだぐだ。(他称)』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/878859379)で投稿されている可能性があります。よろしければどうぞ。 URL of this novel:https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/750518948

側妃ですか!? ありがとうございます!!

Ryo-k
ファンタジー
『側妃制度』 それは陛下のためにある制度では決してなかった。 ではだれのためにあるのか…… 「――ありがとうございます!!」

水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?

ラララキヲ
ファンタジー
 わたくしは出来損ない。  誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。  それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。  水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。  そんなわたくしでも期待されている事がある。  それは『子を生むこと』。  血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……  政略結婚で決められた婚約者。  そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。  婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……  しかし……──  そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。  前世の記憶、前世の知識……  わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……  水魔法しか使えない出来損ない……  でも水は使える……  水……水分……液体…………  あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?  そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──   【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】 【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】 【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾もあるよ! ◇なろうにも上げてます。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました

ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。 王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。 しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。

断罪イベントの夢を見たから、逆ざまあしてみた

七地潮
ファンタジー
学園のパーティーで、断罪されている夢を見たので、登場人物になりきって【ざまぁ】してみた、よくあるお話。 真剣に考えたら負けです。 ノリと勢いで読んでください。 独自の世界観で、ゆるふわもなにもない設定です。 なろう様でもアップしています。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。

ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。 そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。 すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。

処理中です...