43 / 55
ろまんしすやとますに、まじゅーたいじたのむのどう?
しおりを挟む「まあ、なんとなく? つか、よくそんな地獄絵図をなんとかできたね?」
『あはは、ヤだなー? なんとかできてないから、大陸が砕けたんだよ? まあ? 大陸砕いてドヤ顔してるポンコツ兄弟に顔青くして? パニックになった勢いで俺を創った神がポンコツ兄弟にマジ切れして? 生後数分で色々丸投げされて、怒られてギャン泣きした兄弟と、マジ切れした神を宥めて……とかしてたら、いつの間にか大陸沈んでたわっ☆』
てへっ☆と笑うチャラドラゴン。全く笑い事じゃないけど。でも、生後数分の修羅場がこれ以上なく過酷な修羅場過ぎっ!!
うっかり力加減を間違えて大陸を砕くようなやべぇ大怪獣と、それの製作者の喧嘩? を止めて、多分世界の崩壊を救ったであろう功労者とも言える。
うん……砕けた大陸は、世界滅亡を防ぐための尊い犠牲だったんだ。多分……
『で、俺の本体は砕けた大陸周辺の修復作業を数千年単位でやってるワケだけど』
「まだ続けてんのっ!?」
『まあねー? なんつーの? ちょっと端折るけど、禁忌を犯した連中に色々と穢されてる土地だからさ。瘴気とかも浄化しなきゃだしー? 有毒な火山灰や火山ガスと混じると大抵の生物死滅するくらいヤバいからさ。ってことで、俺は動けないからポンコツ兄弟と契約してくれない?』
『欠食娘は戻りたくないっつってんだろ? 神罰竜に頼むんじゃ駄目なのか?』
と、風の兄貴が口を開く。
『風の……お前なぁ、俺の話聞いてたか? アレだ。ポンコツ兄弟は不貞寝中。つまり、寝た子を起こすな! 俺の仕事が増えるだろうが!』
クワっ! と、見開いたドラゴンの瞳が兄貴を捉える。目ぇ血走ってんなぁ……
まあ、数千年単位で後始末させられ続けてたら、そりゃうんざりもするか。以前のわたしよりも、ブラックそうだなぁ。
「えっと……でも、兄弟さん? を、起こして契約を結ばせる予定とかじゃないの?」
『え? その辺りは、寝惚けてるとこをスルッと? で、ある程度契約で力縛れば、出力調整できるかなー? って思って。一番いいのは、あのポンコツが寝たままでスタンピードをさっさと片付けて、起きない状態が続くのが最高! 俺が平和!』
『しんりゅーさま、ねんねしたままがいいなら、ろまんしすやとますに、まじゅーたいじたのむのどう?』
せっせとわたしに野苺を運んでくれてた丸い玉が言う。
『ふびんなこ、ごはんたべれないとこもどりたくないんでしょ?』
『おかしたべれないの、かわいそー』
『もっとおたべー』
と、またぽてんと野苺が手の平に落とされる。
「わぁ、ありがとう♪」
『ぁ~……まあ、なくはないか……教会と神殿、仲悪いんだけどなー。ま、人間の派閥なんてクソどうでもいいことよか、あのポンコツがやらかさないことの方が大事だな! よし、んじゃこっちの聖者に会いに行くか』
『おー、決まりだな! よかったな、欠食娘!』
と、なんだか精霊とチャラドラゴンの間で話がまとまったらしい。
とりあえず、野苺うま~♪
「そう言えば……わたし、あっちで……おチビちゃん達? みたいなぽわぽわしたの見たことないんだけど、なんで?」
『ああ、そりゃ神罰竜が不貞寝してっからだろ』
「?」
『ぷんぷんしてるけはい、こわいの~』
『ぴりぴりしてるからやだー』
『ちかよりたくない』
ぷるぷると震える丸い玉。成る程。不機嫌オーラ放ち捲ってる輩に近寄りたくないというやつか。それは仕方ない。めっちゃわかる! 理不尽な八つ当たりとか、クソ迷惑極まりないもんね!
「あ、でも、風の兄貴は偶にわたしのとこ来てたよね?」
『ふっ、チビ共みたいな弱くて雑魚い下位精霊なら兎も角、俺程の精霊になれば神罰竜の不貞寝の気配くらい、どうってこたぁないぜ!』
『おのれ、にぃにめ……じぶんがちゅーいせいれいだからって……』
『にぃにひどい! われら、ザコちがうもん! すっごくすごいちからをてにいれたばかりだもん!』
『そーだそーだ! にぃにのばーかばーか!』
と、丸い玉が酷く悔しげに明滅している。
『はっはっは!』
賑やかだなー。
『んじゃ、悪いけど。アルメリア、食事よりも教会へ向かうようじいさん騎士に言ってくれない?』
「え? は? わたしのごはんはっ!?」
『うん、悪いけど。君の食事よりもこっち優先してくれる?』
「はあぁぁっ!?!?」
『アレだぞ、欠食娘。天秤さまが会おうとしてるロマンシスは、さっきお前が食べ損ねた菓子を作った人間だぞ』
「よし、ロマンシス様へ会いに行きましょう!」
『……食べ物で釣るとチョロいのか……ま、いいけどさ……』
と、トムさんに奢ってもらう予定のごはんを断腸の気持ちで見送って、お菓子職人? のロマンシス様へ会いに行くことが決定した。
ふっふ~ん♪さっき食べ損ねたお菓子、すっごく美味しそうだったから楽しみ♪
どんな人かな? ロマンシス様。
♩*。♫.°♪*。♬꙳♩*。♫
天秤『ん? 俺がアルメリアのこと色々知ってるワケ? そりゃ、アレだ。ポンコツ兄弟と契約できそうな人間は、念のため生まれたときからチェックしてるからな。俺の平和のために!』( ・`д・´)
112
あなたにおすすめの小説
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
『これも「ざまぁ」というのかな?』完結 - どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他
こうやさい
ファンタジー
短い話を投稿するのが推奨されないということで、既存のものに足して投稿することにしました。
タイトルの固定部分は『どうぞ「ざまぁ」を続けてくださいな・他』となります。
タイトルやあらすじのみ更新されている場合がありますが、本文は近いうちに予約投稿されるはずです。
逆にタイトルの変更等が遅れる場合もあります。
こちらは現状
・追放要素っぽいものは一応あり
・当人は満喫している
類いのシロモノを主に足していくつもりの短編集ですが次があるかは謎です。
各話タイトル横の[]内は投稿時に共通でない本来はタグに入れるのものや簡単な補足となります。主観ですし、必ず付けるとは限りません。些細な事に付いているかと思えば大きなことを付け忘れたりもします。どちらかといえば注意するため要素です。期待していると肩透かしを食う可能性が高いです。
あらすじやもう少し細かい注意書き等は公開30分後から『ぐだぐだ。(他称)』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/878859379)で投稿されている可能性があります。よろしければどうぞ。
URL of this novel:https://www.alphapolis.co.jp/novel/628331665/750518948
【完結】徒花の王妃
つくも茄子
ファンタジー
その日、王妃は王都を去った。
何故か勝手についてきた宰相と共に。今は亡き、王国の最後の王女。そして今また滅びゆく国の最後の王妃となった彼女の胸の内は誰にも分からない。亡命した先で名前と身分を変えたテレジア王女。テレサとなった彼女を知る数少ない宰相。国のために生きた王妃の物語が今始まる。
「婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?」の王妃の物語。単体で読めます。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
断罪イベントの夢を見たから、逆ざまあしてみた
七地潮
ファンタジー
学園のパーティーで、断罪されている夢を見たので、登場人物になりきって【ざまぁ】してみた、よくあるお話。
真剣に考えたら負けです。
ノリと勢いで読んでください。
独自の世界観で、ゆるふわもなにもない設定です。
なろう様でもアップしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる