121 / 179
ヴァンパイア編。
112.理不尽には怒る、か…そうだね。
しおりを挟む
近くの港へ着いた。
覚悟を決めよう。
兄さんと顔を合わせる覚悟を。
「・・・行かないと、な」
「アル、どこか行くの?」
甲板で呟いた言葉に、思いがけず横合いから返って来たボーイソプラノ。
「まあ…ちょっと仕事でね。一週間くらい出掛けないといけなくてさ」
カイルへ向き直って言う。
「どんな仕事?」
「内緒」
「…危ない仕事じゃないよね?」
ミルキーなターコイズが不安そうに見上げる。
案外鋭いな?
兄さんに会いに行くから、危害を加えられることは絶対にない。これだけは、断言ができる。けど、ある意味、身の危険は感じている。
・・・今、少し思ってしまったが、吸血をされての貧血は危害に入るのだろうか?
この辺りは多分、審議が必要となるだろう。
無論、気絶する程とか、致死量ギリギリまで大量に飲むのは完璧アウトだと思うけどさ?
ちなみに、自分の血を他者に無理矢理飲ませるという行為は、有罪だと父上が決めた。
下手すりゃ本気で死ぬと、身を持って知らされたからな? 昔、兄さんに。
盾のいない現状で兄さんに会うことの最大の問題は、果たしてあのヒトが、素直にオレを帰してくれるか? だろう。
「・・・大丈夫だよ。今回は・・・パーティーに参加して来るだけだからね」
帰還までが、オレのミッションだ。この、帰還というのが今のところの、最大の難関だと考えている。
なんだかんだと理由を付けて引き留められるのは、想定している。
それを、振り切るのが非常に困難だろうと思う。
「え? パーティー?」
「そ。多分、豪華なパーティー…だろうなぁ…」
兄さん主宰で、開催場所がリリの船。リリの船自体も、普通に大きいし。豪華絢爛なパーティーになることは決定事項だ。つか、アダマスが主宰して、質素なパーティーなど考えられないし。
「・・・豪華なパーティーに参加するのに、なんでそんな憂いの表情してるのさ? 心配して損した」
ムッとしたような高い声。
「んー…純血のヒト達が沢山参加予定だから?」
と、少し考えて、兄さんとは別の、けれどなかなかに面倒で憂鬱なことを答えておく。
純血のヒト達…それも、血統に傲っているような連中って、ハーフに当たり強いし。
身分を笠に着ての横暴や無茶振り、そして性別やこの顔に寄って来る連中などetc…
一応ある程度の対策はするが・・・
身分を明かすことができないオレには、色々と面倒なことが多かったりする。
身バレした相手は、確実に消さないといけないし…それも面倒の一環ではある。
雑魚なら消すのは簡単なんだけどなぁ…
純血は、相手をするのが面倒だ。というか、若くて馬鹿な奴ならある程度までは大丈夫だけど、三百以上行ってたらキツい。四百以上行くと、多分オレの実力では勝てない。
その辺りを越えると、レオや養父さん、養母さん達に頼ることになるだろう。
まあ、非差別主義者の変り者とされている兄さん主宰のパーティーで、そうそう露骨な混血に対する差別言動をして来る奴はあまりいないだろうけど。
そして、その空気が読めない上に馬鹿でクズな奴がオレに絡んで来て、後日…またはその場でオレを溺愛するシスコンな兄さんに酷い目に遭わされたとしても、御愁傷様としか言いようがない。
「あ…その、ごめん…アル」
ハッとしたように見開くミルキーなターコイズ。悪いことを言っちゃった! という顔。カイルは判り易くて可愛いな?
「いや、いいよ。別に」
「…大丈夫、なの? アルは」
心配そうに見上げるカイル。
「平気。慣れてるし」
「そういうのは慣れちゃ駄目でしょ!」
ムッとした顔が、オレを見上げた。
「へ?」
「だから、そういうのは慣れちゃ駄目だってば! 理不尽なことは理不尽だって、ちゃんと怒らなきゃ!」
言われたことが、一瞬理解できなくて瞬く。
「怒る?」
「そうだよ。許しちゃ駄目なんだ。ちなみに、諦めるのが一番駄目なんだからねっ?」
ピッと、人差し指が突き付けられた。
「・・・カイルは、面白いことを言うね」
「は? なにが面白いワケ?」
「うん。理不尽には怒る、か…そうだね」
オレがハーフなのは変えようが無くて、仕方の無いことではあるけど、それに対する理不尽には怒ってもいい。
胸の奥底に、熾火のようにずっとずっと燻り続けて消えない、激しい憎悪と昏い憤怒。どろどろしとしてどす黒く、重苦しく、ときに強く滾る。この負の感情を、認めてもいいんだと、それを持っていてもいいのだと、肯定されたような気がする。
多分カイルは、そういう意味でオレに言ったワケじゃないと思うけど・・・
「ありがとう、カイル」
「っ…べ、別にいいけど…その顔は卑怯だよ…」
顔を赤くしたカイルが、なんだかよくわからないことを小さく呟いた。本当に、表情がコロコロとよく変わる。面白い。
「? オレの顔がどうかした?」
「なんでもないっ!」
「??」
「それよりっ、行くんじゃないのっ?」
「そうだね。んじゃ、そろそろ行くか」
「行ってらっしゃい、アル!」
冷気を纏ってトン、と甲板を蹴った瞬間、
「(行ってらっしゃい、小娘。帰って来たら、ちゃんと着せ替え人形の約束果たしなさいよ?)」
という高周波での声が聴こえた。
まだ日も落ちてないというのに、わざわざ起きて声を掛けてくれたようだ。少し嬉しい。
「(わかったよ。アマラ)、行って来ます」
跳ね上がりながら蜃気楼で姿を隠し、蝙蝠のような翼膜を広げて羽撃く。
とりあえずは、雲の上まで上昇。
帰って来たら、着せ替え人形…か。
それもまた微妙な感じだけどね?
※※※※※※※※※※※※※※※
「あ~あ、行っちゃったか…」
あっという間にアルちゃんの気配が遠くへ去る。
「残念」
飛ばれると、追い付けない。匂いも辿れない。
「い、いたワケっ、アンタっ!?」
「まあね」
ぎょっとするカイルの前へ出て行く。
「確かに、あの顔は反則だよねー? 純粋ににっこり笑った可愛い顔なんて、見たこと無いしさ? そりゃあ、あんな可愛い顔見たら、男なら誰でも赤面くらいするよねー? カイル君?」
実に可愛い顔だった。惜しむらくは、俺じゃなくてカイルへの笑顔だったことだ。
「っ!? う、ウルサいよエロ狼っ!?」
と、カイルが船内へと走って逃げた。
まあ、揶揄うのは後にするとして・・・
アルちゃんが憂鬱そうな顔でどこかへ行くというから、こっそり聴いていれば、向かうのは豪華なパーティーと来た。しかも、純血のヒト…ヴァンパイアが沢山参加するパーティー、だ。
おそらくは、ダイヤ商会上層部か…それより上のアダマス関係の催事なのだろう。
俺が訊くと絶対に答えないと思ったから、アルちゃんとカイルとのやり取りを窺っていた。そして、なんならこっそりと付いて行こうと思ったら、即行で撒かれてしまった。
しかも、アマラとなにか話してたし。高周波での会話だっけ? 少し耳が痛かったけど…
後でアマラに聞いたら答えてくれるかな?
「それにしても・・・大丈夫かな? アルちゃんは」
純血のヴァンパイアが多くいる場所にハーフの子が向かうのは、どれ程の勇気が必要だろうか?
何事も無く無事に帰って来るといいんだけど・・・
__________
負の感情を認めていいのだと納得して、とても可愛らしく微笑む。なんだかんだで、実はアルも割と壊れてますからね…
漸く出発しました。
覚悟を決めよう。
兄さんと顔を合わせる覚悟を。
「・・・行かないと、な」
「アル、どこか行くの?」
甲板で呟いた言葉に、思いがけず横合いから返って来たボーイソプラノ。
「まあ…ちょっと仕事でね。一週間くらい出掛けないといけなくてさ」
カイルへ向き直って言う。
「どんな仕事?」
「内緒」
「…危ない仕事じゃないよね?」
ミルキーなターコイズが不安そうに見上げる。
案外鋭いな?
兄さんに会いに行くから、危害を加えられることは絶対にない。これだけは、断言ができる。けど、ある意味、身の危険は感じている。
・・・今、少し思ってしまったが、吸血をされての貧血は危害に入るのだろうか?
この辺りは多分、審議が必要となるだろう。
無論、気絶する程とか、致死量ギリギリまで大量に飲むのは完璧アウトだと思うけどさ?
ちなみに、自分の血を他者に無理矢理飲ませるという行為は、有罪だと父上が決めた。
下手すりゃ本気で死ぬと、身を持って知らされたからな? 昔、兄さんに。
盾のいない現状で兄さんに会うことの最大の問題は、果たしてあのヒトが、素直にオレを帰してくれるか? だろう。
「・・・大丈夫だよ。今回は・・・パーティーに参加して来るだけだからね」
帰還までが、オレのミッションだ。この、帰還というのが今のところの、最大の難関だと考えている。
なんだかんだと理由を付けて引き留められるのは、想定している。
それを、振り切るのが非常に困難だろうと思う。
「え? パーティー?」
「そ。多分、豪華なパーティー…だろうなぁ…」
兄さん主宰で、開催場所がリリの船。リリの船自体も、普通に大きいし。豪華絢爛なパーティーになることは決定事項だ。つか、アダマスが主宰して、質素なパーティーなど考えられないし。
「・・・豪華なパーティーに参加するのに、なんでそんな憂いの表情してるのさ? 心配して損した」
ムッとしたような高い声。
「んー…純血のヒト達が沢山参加予定だから?」
と、少し考えて、兄さんとは別の、けれどなかなかに面倒で憂鬱なことを答えておく。
純血のヒト達…それも、血統に傲っているような連中って、ハーフに当たり強いし。
身分を笠に着ての横暴や無茶振り、そして性別やこの顔に寄って来る連中などetc…
一応ある程度の対策はするが・・・
身分を明かすことができないオレには、色々と面倒なことが多かったりする。
身バレした相手は、確実に消さないといけないし…それも面倒の一環ではある。
雑魚なら消すのは簡単なんだけどなぁ…
純血は、相手をするのが面倒だ。というか、若くて馬鹿な奴ならある程度までは大丈夫だけど、三百以上行ってたらキツい。四百以上行くと、多分オレの実力では勝てない。
その辺りを越えると、レオや養父さん、養母さん達に頼ることになるだろう。
まあ、非差別主義者の変り者とされている兄さん主宰のパーティーで、そうそう露骨な混血に対する差別言動をして来る奴はあまりいないだろうけど。
そして、その空気が読めない上に馬鹿でクズな奴がオレに絡んで来て、後日…またはその場でオレを溺愛するシスコンな兄さんに酷い目に遭わされたとしても、御愁傷様としか言いようがない。
「あ…その、ごめん…アル」
ハッとしたように見開くミルキーなターコイズ。悪いことを言っちゃった! という顔。カイルは判り易くて可愛いな?
「いや、いいよ。別に」
「…大丈夫、なの? アルは」
心配そうに見上げるカイル。
「平気。慣れてるし」
「そういうのは慣れちゃ駄目でしょ!」
ムッとした顔が、オレを見上げた。
「へ?」
「だから、そういうのは慣れちゃ駄目だってば! 理不尽なことは理不尽だって、ちゃんと怒らなきゃ!」
言われたことが、一瞬理解できなくて瞬く。
「怒る?」
「そうだよ。許しちゃ駄目なんだ。ちなみに、諦めるのが一番駄目なんだからねっ?」
ピッと、人差し指が突き付けられた。
「・・・カイルは、面白いことを言うね」
「は? なにが面白いワケ?」
「うん。理不尽には怒る、か…そうだね」
オレがハーフなのは変えようが無くて、仕方の無いことではあるけど、それに対する理不尽には怒ってもいい。
胸の奥底に、熾火のようにずっとずっと燻り続けて消えない、激しい憎悪と昏い憤怒。どろどろしとしてどす黒く、重苦しく、ときに強く滾る。この負の感情を、認めてもいいんだと、それを持っていてもいいのだと、肯定されたような気がする。
多分カイルは、そういう意味でオレに言ったワケじゃないと思うけど・・・
「ありがとう、カイル」
「っ…べ、別にいいけど…その顔は卑怯だよ…」
顔を赤くしたカイルが、なんだかよくわからないことを小さく呟いた。本当に、表情がコロコロとよく変わる。面白い。
「? オレの顔がどうかした?」
「なんでもないっ!」
「??」
「それよりっ、行くんじゃないのっ?」
「そうだね。んじゃ、そろそろ行くか」
「行ってらっしゃい、アル!」
冷気を纏ってトン、と甲板を蹴った瞬間、
「(行ってらっしゃい、小娘。帰って来たら、ちゃんと着せ替え人形の約束果たしなさいよ?)」
という高周波での声が聴こえた。
まだ日も落ちてないというのに、わざわざ起きて声を掛けてくれたようだ。少し嬉しい。
「(わかったよ。アマラ)、行って来ます」
跳ね上がりながら蜃気楼で姿を隠し、蝙蝠のような翼膜を広げて羽撃く。
とりあえずは、雲の上まで上昇。
帰って来たら、着せ替え人形…か。
それもまた微妙な感じだけどね?
※※※※※※※※※※※※※※※
「あ~あ、行っちゃったか…」
あっという間にアルちゃんの気配が遠くへ去る。
「残念」
飛ばれると、追い付けない。匂いも辿れない。
「い、いたワケっ、アンタっ!?」
「まあね」
ぎょっとするカイルの前へ出て行く。
「確かに、あの顔は反則だよねー? 純粋ににっこり笑った可愛い顔なんて、見たこと無いしさ? そりゃあ、あんな可愛い顔見たら、男なら誰でも赤面くらいするよねー? カイル君?」
実に可愛い顔だった。惜しむらくは、俺じゃなくてカイルへの笑顔だったことだ。
「っ!? う、ウルサいよエロ狼っ!?」
と、カイルが船内へと走って逃げた。
まあ、揶揄うのは後にするとして・・・
アルちゃんが憂鬱そうな顔でどこかへ行くというから、こっそり聴いていれば、向かうのは豪華なパーティーと来た。しかも、純血のヒト…ヴァンパイアが沢山参加するパーティー、だ。
おそらくは、ダイヤ商会上層部か…それより上のアダマス関係の催事なのだろう。
俺が訊くと絶対に答えないと思ったから、アルちゃんとカイルとのやり取りを窺っていた。そして、なんならこっそりと付いて行こうと思ったら、即行で撒かれてしまった。
しかも、アマラとなにか話してたし。高周波での会話だっけ? 少し耳が痛かったけど…
後でアマラに聞いたら答えてくれるかな?
「それにしても・・・大丈夫かな? アルちゃんは」
純血のヴァンパイアが多くいる場所にハーフの子が向かうのは、どれ程の勇気が必要だろうか?
何事も無く無事に帰って来るといいんだけど・・・
__________
負の感情を認めていいのだと納得して、とても可愛らしく微笑む。なんだかんだで、実はアルも割と壊れてますからね…
漸く出発しました。
1
あなたにおすすめの小説
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる