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しおりを挟む・・・どういうこと?
それから――――
わたしから離れた位置で、セルビア嬢が先程の彼女達へと乗馬を教えているのが見えます。
えっと・・・とりあえずわたしは、セルビア嬢に助けられたようです。
そのことについては、後で感謝を伝えることにしましょうか。助ったのは事実ですからね。
まぁ、それはいいんです。
けど、少し落ち着こうか、わたし。
深く深呼吸をして――――
「はぁ~~」
と、頭を冷やす。
でもなんかむしゃくしゃしたので、人が少なくなって来たのを見計らってから、馬を爆走させた。
「やる気だなっ、ハウウェル!!」
と、レザンが張り合って来て、暗くなるギリギリまで馬に乗っていた。
思いっきり走って、ちょっとスッキリした。そして、さすがにそろそろ夕食の時間になるのでと、馬を厩舎に戻して帰ろうとしたときだった。
「少々宜しいでしょうか? ハウウェル様」
少し硬い表情のセルビア嬢へ声を掛けられました。ああ、そうでした。彼女には、さっきのお礼をしなきゃと思っていたんだった。
「では、俺は先に帰っているぞ」
と、レザンがひらりと手を振って先に帰ったので。
「先程はありがとうございました、セルビア嬢」
セルビア嬢へお礼を言った。
「いえ。それはいいのです。それより、少し言い難いのですが、ハウウェル様は……」
どことなく、気の毒そうというセルビア嬢の視線が注がれているような気がします。
「はい、わたしが?」
口の重いセルビア嬢を促すと、
「……先程の彼女達は、乗馬服姿のハウウェル様を、女子生徒だと勘違いしていたみたいです」
なんだか変なことを言われましたよ?
まぁ、もしかしたらそうなのかもしれない。けど、そうじゃないといいんだけどなぁ……とは、思っていましたが。
「ハウウェル様は男性ですが、お綺麗な顔をしていらっしゃいますし、乗馬服も……少々体型が出難いですから。それで勘違いをされたのだと……彼女達には、ハウウェル様は男性だとちゃんと言い聞かせましたので。次回から、あのようなことはもう言わないと思います。ですが……その、お気を悪くされたのでしたら、本当にすみません」
セルビア嬢が、申し訳なさそうな顔で謝りました。
「・・・いえ。セルビア嬢が謝ることではありませんので。助けて頂き、ありがとうございます・・・」
「いえ・・・」
とても気まずそうな表情。
というか・・・こっちでもかっ!? という気分でいっぱいだ。
いや、女顔だとか女男だとかいう言葉は騎士学校にいた三年間で散々聞き飽きる程に聞いていた。
というか、騎士学校のアレは女性のいない環境だったから、そういう風に言われていたんだと思っていたのに・・・っ!?
まさか、共学の学校で女子生徒にまで女だと思われるとはっ!!
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