2 / 9
02
しおりを挟む
さてどうしましょうか?こういう時は実家に戻るというのが普通なんでしょうけど。
私は離宮の門の所で実家のメドリス伯爵領に戻るために馬車を呼んで、待っていました。
すると勢い良く走ってきた馬車がマリーの目の前で止まると一人の青年が慌てて降りてきました。
金色の髪に青い瞳を持ち顔立ちの整った青年が私に言いました。
「マリーすまない!!!王宮主催の舞踏会に出席したかったんだが、間に合わせる事ができなかった!!君にはなんと詫びればいいか。」
彼は私の幼なじみのミハエルです。彼はグスタリア公爵家の長男のミハエルで私と同い年です。
わが父のメドリス伯爵家とミハエルのお父様であるグスタリア公爵とは親友同士らしく、昔から我がメドリス伯爵家とグスタリア公爵家とは家ぐるみの付き合いをしており、幼い時からミハエルとは長い時間を一緒に過ごしてきました。楽しい事も辛い事もミハエルと一緒に分かち合ってきました。
私はミハエルに言いました。
「いえもう大丈夫です。実はもう王宮にはいる事ができなくなってしまったので。」
私の含みある言い方にミハエルが私に尋ねました。
「マリー??もしかして何かあったのかい??」
「はい実は。」
私はミハエルにフェルドから婚約破棄された事を話したのです。
ミハエルは驚いた様子で私に言いました。
「なんだって??それで婚約破棄されたうえに大聖女の地位も取り上げられて王宮を追い出されてしまったのかい?」
私がミハエルに言います。
「はい、そうです。さらに貴族学院の退学とこの王国からの追放処分も宣言されました。」
するとミハエルはすごく怒った様子で言いました。
「フェルドの奴!!よくもマリーに恥をかかせてくれたな!!」
駆けだそうとするミハエルに私は尋ねました。
「ミハエル??どこにいくのですか?」
ミハエルが私に言いました。
「フェルドの奴をぶん殴りに行ってくる。マリーにこんな恥をかかせた事を後悔させてやらないと気がすまない。フェルドの奴ふざけた事をしやがって!!」
私がミハエルに尋ねました。
「ミハエル、私の事を心配してくれるのですか?」
ミハエルが私に言いました。
「当然だ、マリーがひどい目にあわされたんだ。怒るに決まっているだろう。おのれフェルドをやつめ!!マリーと婚約できるなんてこの大陸一の幸せ者だぞ!!!それを自ら捨てるなんてどうかしている!!フェルドの奴を許す事なんてできるわけがない。」
私はミハエルを落ち着かせる為に彼に言いました。
「ありがとうございます。でももう大丈夫です。正直今回の事でフェルドには愛想が尽きました。もうフェルドと一緒にいたいと思っていませんので。」
それを聞いたミハエルは少し落ち着いた様子で私に言いました。
「そうなのかい??いやそうだとしてもやはりフェルドを許す事はできないな。マリーを困らせた事には変わりないわけだ。」
私がミハエルに言いました。
「本当に大丈夫ですから、それよりもミハエル?一つお願いがあるんですけどいいですか?」
「なんだい?」
「ミハエルの実家であるグスタリア公爵領に連れっててもらえませんか?」
「えっ?別に構わないけど?実家のメドリス伯爵領には戻らなくていいのかい?」
「実家に戻っていると間に合わなくなってしまうんです。」
「間に合わなくなるというのは?」
「おそらくこれから大きな危機が訪れると思います。」
「大きな危機??」
「はい、ですので急いで準備に取り掛かりたいのです。」
「分かった。ならすぐにグスタリア公爵領に向かうとしよう。」
「ミハエル?あなたは私の言葉を信じてくれるのですか?」
「当然だ、俺はマリーをこの大陸で一番信用しているからね。それにマリーが家に来てくれるというのなら、歓迎するのは当然の事だろう?」
私はミハエルの馬車に乗ってグスタリア公爵領に向かいました。
私は離宮の門の所で実家のメドリス伯爵領に戻るために馬車を呼んで、待っていました。
すると勢い良く走ってきた馬車がマリーの目の前で止まると一人の青年が慌てて降りてきました。
金色の髪に青い瞳を持ち顔立ちの整った青年が私に言いました。
「マリーすまない!!!王宮主催の舞踏会に出席したかったんだが、間に合わせる事ができなかった!!君にはなんと詫びればいいか。」
彼は私の幼なじみのミハエルです。彼はグスタリア公爵家の長男のミハエルで私と同い年です。
わが父のメドリス伯爵家とミハエルのお父様であるグスタリア公爵とは親友同士らしく、昔から我がメドリス伯爵家とグスタリア公爵家とは家ぐるみの付き合いをしており、幼い時からミハエルとは長い時間を一緒に過ごしてきました。楽しい事も辛い事もミハエルと一緒に分かち合ってきました。
私はミハエルに言いました。
「いえもう大丈夫です。実はもう王宮にはいる事ができなくなってしまったので。」
私の含みある言い方にミハエルが私に尋ねました。
「マリー??もしかして何かあったのかい??」
「はい実は。」
私はミハエルにフェルドから婚約破棄された事を話したのです。
ミハエルは驚いた様子で私に言いました。
「なんだって??それで婚約破棄されたうえに大聖女の地位も取り上げられて王宮を追い出されてしまったのかい?」
私がミハエルに言います。
「はい、そうです。さらに貴族学院の退学とこの王国からの追放処分も宣言されました。」
するとミハエルはすごく怒った様子で言いました。
「フェルドの奴!!よくもマリーに恥をかかせてくれたな!!」
駆けだそうとするミハエルに私は尋ねました。
「ミハエル??どこにいくのですか?」
ミハエルが私に言いました。
「フェルドの奴をぶん殴りに行ってくる。マリーにこんな恥をかかせた事を後悔させてやらないと気がすまない。フェルドの奴ふざけた事をしやがって!!」
私がミハエルに尋ねました。
「ミハエル、私の事を心配してくれるのですか?」
ミハエルが私に言いました。
「当然だ、マリーがひどい目にあわされたんだ。怒るに決まっているだろう。おのれフェルドをやつめ!!マリーと婚約できるなんてこの大陸一の幸せ者だぞ!!!それを自ら捨てるなんてどうかしている!!フェルドの奴を許す事なんてできるわけがない。」
私はミハエルを落ち着かせる為に彼に言いました。
「ありがとうございます。でももう大丈夫です。正直今回の事でフェルドには愛想が尽きました。もうフェルドと一緒にいたいと思っていませんので。」
それを聞いたミハエルは少し落ち着いた様子で私に言いました。
「そうなのかい??いやそうだとしてもやはりフェルドを許す事はできないな。マリーを困らせた事には変わりないわけだ。」
私がミハエルに言いました。
「本当に大丈夫ですから、それよりもミハエル?一つお願いがあるんですけどいいですか?」
「なんだい?」
「ミハエルの実家であるグスタリア公爵領に連れっててもらえませんか?」
「えっ?別に構わないけど?実家のメドリス伯爵領には戻らなくていいのかい?」
「実家に戻っていると間に合わなくなってしまうんです。」
「間に合わなくなるというのは?」
「おそらくこれから大きな危機が訪れると思います。」
「大きな危機??」
「はい、ですので急いで準備に取り掛かりたいのです。」
「分かった。ならすぐにグスタリア公爵領に向かうとしよう。」
「ミハエル?あなたは私の言葉を信じてくれるのですか?」
「当然だ、俺はマリーをこの大陸で一番信用しているからね。それにマリーが家に来てくれるというのなら、歓迎するのは当然の事だろう?」
私はミハエルの馬車に乗ってグスタリア公爵領に向かいました。
14
あなたにおすすめの小説
『お前を愛する事はない』なんて言ってないでしょうね?
あんど もあ
ファンタジー
政略結婚で妻を娶った息子に、母親は穏やかに、だが厳しく訊ねる。
「『お前を愛する事は無い』なんて言ってないでしょうね?」
「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」
仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。
【完結】『婚約破棄』『廃嫡』『追放』されたい公爵令嬢はほくそ笑む~私の想いは届くのでしょうか、この狂おしい想いをあなたに~
いな@
恋愛
婚約者である王子と血の繋がった家族に、身体中をボロボロにされた公爵令嬢のレアーは、穏やかな生活を手に入れるため計画を実行します。
誤字報告いつもありがとうございます。
※以前に書いた短編の連載版です。
婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜
夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」
婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。
彼女は涙を見せず、静かに笑った。
──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。
「そなたに、我が祝福を授けよう」
神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。
だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。
──そして半年後。
隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、
ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。
「……この命、お前に捧げよう」
「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」
かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。
──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、
“氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「異常」と言われて追放された最強聖女、隣国で超チートな癒しの力で溺愛される〜前世は過労死した介護士、今度は幸せになります〜
赤紫
恋愛
私、リリアナは前世で介護士として過労死した後、異世界で最強の癒しの力を持つ聖女に転生しました。でも完璧すぎる治療魔法を「異常」と恐れられ、婚約者の王太子から「君の力は危険だ」と婚約破棄されて魔獣の森に追放されてしまいます。
絶望の中で瀕死の隣国王子を救ったところ、「君は最高だ!」と初めて私の力を称賛してくれました。新天地では「真の聖女」と呼ばれ、前世の介護経験も活かして疫病を根絶!魔獣との共存も実現して、国民の皆さんから「ありがとう!」の声をたくさんいただきました。
そんな時、私を捨てた元の国で災いが起こり、「戻ってきて」と懇願されたけれど——「私を捨てた国には用はありません」。
今度こそ私は、私を理解してくれる人たちと本当の幸せを掴みます!
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
氷の王弟殿下から婚約破棄を突き付けられました。理由は聖女と結婚するからだそうです。
吉川一巳
恋愛
ビビは婚約者である氷の王弟イライアスが大嫌いだった。なぜなら彼は会う度にビビの化粧や服装にケチをつけてくるからだ。しかし、こんな婚約耐えられないと思っていたところ、国を揺るがす大事件が起こり、イライアスから神の国から召喚される聖女と結婚しなくてはいけなくなったから破談にしたいという申し出を受ける。内心大喜びでその話を受け入れ、そのままの勢いでビビは神官となるのだが、招かれた聖女には問題があって……。小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる