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【23 1月22日 カレーの日】
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・【23 1月22日 カレーの日】
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今日は全国の小中学校に給食でカレーが提供されたことにちなんで、カレーの日となっている。
だから朝からカフェのメニューに一日だけ追加するカレーを作っている最中なのだ。
鍋の前で一般的なカレールーに、さらにみりんを加えて、とびっきり甘くした給食カレーを作りながら、
「もう一品、給食カレー以外のカレーも作りたいなぁ」
と私が呟くと、テイがうんうん頷きながら、
「じゃあ季節も季節だからさ、おでんカレーなんてどうかな。おでんを作ってそこにルーを入れるみたいな。出汁の味がしょみた大根やカマボコにカレーの味が付いたら美味しそうじゃない?」
「しょみたって、染みたという言葉がもう染みちゃってるじゃん。まあそれもいいんだけども、ほら、うちの常連さんにはビーガンのお方がいるからさ、肉も魚肉もカツオ出汁も無いカレーを作りたいんだよね」
するとテイが唸りながら、
「ビーガンのためにって発想すごいね、確かにいろんな人に寧の手料理を食べてもらいたいもんね」
「発想は別にすごくないよ、結構よくあることだよ」
「いやいや、そうやって誰かのためにってことはできそうで、できないことだよ」
と言ったところでクラがやって来て、
「でもテイだって実際問題、世界のために闘っていたじゃないか」
テイは焦りながら、
「あれはまあそういう宿命を担っていたから!」
と言って、テイの勇者は筋金入りだったんだと思った。
まあそっちの話はいいとして、
「やっぱりビーガン用ってなると、旨味のある食材が限られてくるからね。大豆や椎茸、あとトマトかな? この辺、全部使っちゃおうかな」
その話にすぐさまテイは食いついてきて(まるで自分の勇者の話をどこかへ飛ばしたいように)
「食肉ができなかった頃って、それ以外にどんな食材で旨味を感じてきたのかな?」
「日本には精進出汁というものがあって、そこにはまず干し椎茸と昆布と大豆、そしてかんぴょうを水につけて一晩置いて、水で煮て出汁を作るというものがあるよ」
「かんぴょうを入れるんだ、かんぴょうってかんぴょう巻きだけじゃないんだね」
「そうそう、旨味の強い食材なんだよ」
と答えたところで、テイが、
「じゃあ全部使う?」
「ううん、今はまあ椎茸とトマトと昆布茶くらいしかないかな、まあ昆布という意味ではめんつゆもあるけども。そうそう、豆乳が常備してあるね。だから豆乳ベースで作ろうかな」
「豆乳も旨味が強いよね」
「そうそう、そこに椎茸とめんつゆで和風ベースにして、でもカレーだからすり潰して煮たトマトも入れて、あとはカレー粉を加えて、って感じかな」
「美味しそう!」
そうテイは言ってくれたんだけども、私はちょっと首を傾げて、
「でもこれだけじゃちょっと地味だよね、具の案が無いって感じで」
「そっか、肉とかは普通に使えないもんね」
「まあ大豆肉もちょっとはあるけども、何か大豆肉使うと負けた感じがしちゃうし、大豆肉は他のメニューで肉から変更したい人のために取っておきたいし」
するとテイが腕を組みながら、
「とりあえず歯ごたえが欲しいって感じかな?」
「そうそう、噛み応えというか、食感にアクセントがあるといいかも」
「じゃあレンコンは? レンコンも旨味があるよね、根の食材というもんは」
私は手を叩いて、
「レンコンいいね! じゃあレンコンを薄切りにして素揚げしてトッピングすることにしよう!」
「決まって良かった!」
と言ってくれてテイへ、
「レンコンって良いアイデアだったよ! テイも日本の食材に詳しくなってきたよね!」
「そりゃ大好きな日本だからね! 憧れの日本!」
とバンザイしながら言って、クラに突っ込まれることを考えて”憧れの日本”までは言わないほうがいいのに、とは思った。
でもクラも一緒になって喜んで、小躍りするだけで、突っ込んでこなくて良かった。
なんとなしにテイと目が合うと、ニコッと笑って、
「あとは寧に褒められたくて!」
と言って、なんて可愛いんだと思った。
・【23 1月22日 カレーの日】
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今日は全国の小中学校に給食でカレーが提供されたことにちなんで、カレーの日となっている。
だから朝からカフェのメニューに一日だけ追加するカレーを作っている最中なのだ。
鍋の前で一般的なカレールーに、さらにみりんを加えて、とびっきり甘くした給食カレーを作りながら、
「もう一品、給食カレー以外のカレーも作りたいなぁ」
と私が呟くと、テイがうんうん頷きながら、
「じゃあ季節も季節だからさ、おでんカレーなんてどうかな。おでんを作ってそこにルーを入れるみたいな。出汁の味がしょみた大根やカマボコにカレーの味が付いたら美味しそうじゃない?」
「しょみたって、染みたという言葉がもう染みちゃってるじゃん。まあそれもいいんだけども、ほら、うちの常連さんにはビーガンのお方がいるからさ、肉も魚肉もカツオ出汁も無いカレーを作りたいんだよね」
するとテイが唸りながら、
「ビーガンのためにって発想すごいね、確かにいろんな人に寧の手料理を食べてもらいたいもんね」
「発想は別にすごくないよ、結構よくあることだよ」
「いやいや、そうやって誰かのためにってことはできそうで、できないことだよ」
と言ったところでクラがやって来て、
「でもテイだって実際問題、世界のために闘っていたじゃないか」
テイは焦りながら、
「あれはまあそういう宿命を担っていたから!」
と言って、テイの勇者は筋金入りだったんだと思った。
まあそっちの話はいいとして、
「やっぱりビーガン用ってなると、旨味のある食材が限られてくるからね。大豆や椎茸、あとトマトかな? この辺、全部使っちゃおうかな」
その話にすぐさまテイは食いついてきて(まるで自分の勇者の話をどこかへ飛ばしたいように)
「食肉ができなかった頃って、それ以外にどんな食材で旨味を感じてきたのかな?」
「日本には精進出汁というものがあって、そこにはまず干し椎茸と昆布と大豆、そしてかんぴょうを水につけて一晩置いて、水で煮て出汁を作るというものがあるよ」
「かんぴょうを入れるんだ、かんぴょうってかんぴょう巻きだけじゃないんだね」
「そうそう、旨味の強い食材なんだよ」
と答えたところで、テイが、
「じゃあ全部使う?」
「ううん、今はまあ椎茸とトマトと昆布茶くらいしかないかな、まあ昆布という意味ではめんつゆもあるけども。そうそう、豆乳が常備してあるね。だから豆乳ベースで作ろうかな」
「豆乳も旨味が強いよね」
「そうそう、そこに椎茸とめんつゆで和風ベースにして、でもカレーだからすり潰して煮たトマトも入れて、あとはカレー粉を加えて、って感じかな」
「美味しそう!」
そうテイは言ってくれたんだけども、私はちょっと首を傾げて、
「でもこれだけじゃちょっと地味だよね、具の案が無いって感じで」
「そっか、肉とかは普通に使えないもんね」
「まあ大豆肉もちょっとはあるけども、何か大豆肉使うと負けた感じがしちゃうし、大豆肉は他のメニューで肉から変更したい人のために取っておきたいし」
するとテイが腕を組みながら、
「とりあえず歯ごたえが欲しいって感じかな?」
「そうそう、噛み応えというか、食感にアクセントがあるといいかも」
「じゃあレンコンは? レンコンも旨味があるよね、根の食材というもんは」
私は手を叩いて、
「レンコンいいね! じゃあレンコンを薄切りにして素揚げしてトッピングすることにしよう!」
「決まって良かった!」
と言ってくれてテイへ、
「レンコンって良いアイデアだったよ! テイも日本の食材に詳しくなってきたよね!」
「そりゃ大好きな日本だからね! 憧れの日本!」
とバンザイしながら言って、クラに突っ込まれることを考えて”憧れの日本”までは言わないほうがいいのに、とは思った。
でもクラも一緒になって喜んで、小躍りするだけで、突っ込んでこなくて良かった。
なんとなしにテイと目が合うと、ニコッと笑って、
「あとは寧に褒められたくて!」
と言って、なんて可愛いんだと思った。
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