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【26 1月25日 初天神】
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・【26 1月25日 初天神】
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なんとなくお風呂場で反芻する。
今日は初天神の話をテイとクラにした。
天神様は毎月25日が縁日で、その今年初めての日が1月25日だから初天神。
何で25日になったか、それは菅原道真が2月25日にお亡くなりになったから。
菅原道真は学問の神様で(それを天神様と言う)平安時代の政治家であり、学者。
死後、生前の功績が認められて、今は学問の神様と祀られている。
人間から神様になるなんてすごいなぁ、と思っていると、居間のほうからテイとクラの叫び声が聞こえてきた。
何だろうと耳を澄ますと、何か揉めているようで。
一瞬私の元カレが押しかけてきたのでは、と思い、青ざめた。
でもテイは元勇者っぽいし、きっと大丈夫なはずと思いつつも、元カレがあることないこと言ったら……と思ったら、もう立ち止まることができず、私は急いでお風呂から出てきて、体を拭いて、服を着替えて、脱衣所を飛び出した。
「どうしたの! テイ! クラ!」
居間に戻ってくると、テイの肩に乗って、テイの頬をグイグイ引っ張るクラがいた。
どうやら元カレ案件じゃなくて、ホッとしていると、クラが声を荒らげた。
「寧は僕のことのほうが好きでしょ!」
するとテイがかなり余裕ありげにこう言った。
「いいや、寧は俺のほうが好きに決まっているよ」
すぐさまクラが、
「そんなことない! 僕のことを可愛いと思っているよ!」
「いいや! 俺のことをカッコイイと思ってくれているよ!」
と、何かしょうもないこと言って、張り合っていたのでちょっと笑ってしまうと、
「「真剣!」」
と叫んで、私は口を押えた。
まあ、まあまあ、と思いながら私がこたつの中に足を入れたところで、テイが、
「今、学問の神様の初天神ということもあって、クラと寧検定を出し合っていたんだ」
「寧検定って何?」
とついオウム返しをしてしまうと、クラが大きな声でこう言った。
「テイと交互に寧のクイズを出し合って、答え合っていたんだよ!」
この二人、暇だなぁ、と思いながら一応相槌を打っていると、テイがテーブルをバンと叩いて「おぉっ」とつい声を漏らしてしまうと、
「寧はどっちが好きかという問題をクラが出してきて! 俺! と答えたら! クラはクラと答えたんだよ!」
即座にクラがテーブルに飛び乗って、私の顔の真ん前に来て、
「だってそうだよね! 寧はクラのほうが好きだよね!」
と唾飛ばすくらいの勢いでそう言ったので、ちょっとだけ上半身を仰け反ってから、
「そんな、どっちも好きだよっ」
と答えると、テイが口を大きく開いて叫んだ。
「どっちか決めてくれよ! 俺だろ!」
「いいや僕だ!」
とかなりヒートアップしている様子。
どうやら私がいない間にだいぶ言い合ったみたいで、もう二人の熱量がえらいことになっているらしい。
困ったなぁ、と思ったけども、まあこう言えば収まるだろうと思って、言うことにした。
「それはね、酸素が大切かご飯が大切か言っているようなことなの。二人とも私にとっては欠かせない存在なの。どっちが好きとか無いよ。二人とも大好きだよ」
よっしゃ、決まったと心の中でガッツポーズしていると、テイとクラがそれぞれこう言った。
「で、どっちが酸素でどっちがご飯?」
「僕が酸素だと思う」
「いいや酸素が俺だ」
「ううん、僕が酸素」
どうやら二人にとっては酸素のほうがだいぶ上らしい。
何かご飯食べなくても生きていける魔法とかあんのかな?
まあもういい、それならもういい、
「そもそも寧検定なんでしょ? 検定ということは上限の点数が決まっていて、両方満点をとっている状態なの。検定という枠組みなら同率一位にするしかないんだってば」
あえて今やっている設問の答えからはズラしてそう答えた。
こういう政治家が使うような巧妙なズラしには二人はついていけないと思ったからだ。
するとテイが、
「まあ同率一位か、それならまあしょうがないか。検定って百点満点だしな」
クラもうんうん頷きながら、
「そうだね、両方百点だったらしょうがないね、それが検定というものだね」
良かった、微妙にズラしたことに気付いていない。
納得してくれて良かったと思うと同時に、やっぱりこういうズラしはあんまり正しくないよね、とも思った。
まあ今日のところは使わせてもらいました。
でも今後はもっと一直線にテイとクラのこと褒めてあげようと思った。今回やっていた言い合いは全然褒められないけども。何だ、寧検定って、そもそも。
・【26 1月25日 初天神】
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なんとなくお風呂場で反芻する。
今日は初天神の話をテイとクラにした。
天神様は毎月25日が縁日で、その今年初めての日が1月25日だから初天神。
何で25日になったか、それは菅原道真が2月25日にお亡くなりになったから。
菅原道真は学問の神様で(それを天神様と言う)平安時代の政治家であり、学者。
死後、生前の功績が認められて、今は学問の神様と祀られている。
人間から神様になるなんてすごいなぁ、と思っていると、居間のほうからテイとクラの叫び声が聞こえてきた。
何だろうと耳を澄ますと、何か揉めているようで。
一瞬私の元カレが押しかけてきたのでは、と思い、青ざめた。
でもテイは元勇者っぽいし、きっと大丈夫なはずと思いつつも、元カレがあることないこと言ったら……と思ったら、もう立ち止まることができず、私は急いでお風呂から出てきて、体を拭いて、服を着替えて、脱衣所を飛び出した。
「どうしたの! テイ! クラ!」
居間に戻ってくると、テイの肩に乗って、テイの頬をグイグイ引っ張るクラがいた。
どうやら元カレ案件じゃなくて、ホッとしていると、クラが声を荒らげた。
「寧は僕のことのほうが好きでしょ!」
するとテイがかなり余裕ありげにこう言った。
「いいや、寧は俺のほうが好きに決まっているよ」
すぐさまクラが、
「そんなことない! 僕のことを可愛いと思っているよ!」
「いいや! 俺のことをカッコイイと思ってくれているよ!」
と、何かしょうもないこと言って、張り合っていたのでちょっと笑ってしまうと、
「「真剣!」」
と叫んで、私は口を押えた。
まあ、まあまあ、と思いながら私がこたつの中に足を入れたところで、テイが、
「今、学問の神様の初天神ということもあって、クラと寧検定を出し合っていたんだ」
「寧検定って何?」
とついオウム返しをしてしまうと、クラが大きな声でこう言った。
「テイと交互に寧のクイズを出し合って、答え合っていたんだよ!」
この二人、暇だなぁ、と思いながら一応相槌を打っていると、テイがテーブルをバンと叩いて「おぉっ」とつい声を漏らしてしまうと、
「寧はどっちが好きかという問題をクラが出してきて! 俺! と答えたら! クラはクラと答えたんだよ!」
即座にクラがテーブルに飛び乗って、私の顔の真ん前に来て、
「だってそうだよね! 寧はクラのほうが好きだよね!」
と唾飛ばすくらいの勢いでそう言ったので、ちょっとだけ上半身を仰け反ってから、
「そんな、どっちも好きだよっ」
と答えると、テイが口を大きく開いて叫んだ。
「どっちか決めてくれよ! 俺だろ!」
「いいや僕だ!」
とかなりヒートアップしている様子。
どうやら私がいない間にだいぶ言い合ったみたいで、もう二人の熱量がえらいことになっているらしい。
困ったなぁ、と思ったけども、まあこう言えば収まるだろうと思って、言うことにした。
「それはね、酸素が大切かご飯が大切か言っているようなことなの。二人とも私にとっては欠かせない存在なの。どっちが好きとか無いよ。二人とも大好きだよ」
よっしゃ、決まったと心の中でガッツポーズしていると、テイとクラがそれぞれこう言った。
「で、どっちが酸素でどっちがご飯?」
「僕が酸素だと思う」
「いいや酸素が俺だ」
「ううん、僕が酸素」
どうやら二人にとっては酸素のほうがだいぶ上らしい。
何かご飯食べなくても生きていける魔法とかあんのかな?
まあもういい、それならもういい、
「そもそも寧検定なんでしょ? 検定ということは上限の点数が決まっていて、両方満点をとっている状態なの。検定という枠組みなら同率一位にするしかないんだってば」
あえて今やっている設問の答えからはズラしてそう答えた。
こういう政治家が使うような巧妙なズラしには二人はついていけないと思ったからだ。
するとテイが、
「まあ同率一位か、それならまあしょうがないか。検定って百点満点だしな」
クラもうんうん頷きながら、
「そうだね、両方百点だったらしょうがないね、それが検定というものだね」
良かった、微妙にズラしたことに気付いていない。
納得してくれて良かったと思うと同時に、やっぱりこういうズラしはあんまり正しくないよね、とも思った。
まあ今日のところは使わせてもらいました。
でも今後はもっと一直線にテイとクラのこと褒めてあげようと思った。今回やっていた言い合いは全然褒められないけども。何だ、寧検定って、そもそも。
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