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【40 2月8日 御事始】
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・【40 2月8日 御事始】
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朝、キッチンでカフェの準備をしながら、テイに言うことにした。
「今日は御事始(おことはじめ)の日で、厄日とされていて、身を慎んで、仕事をせずに過ごす日だったんだよ、だから」
と言いかけたところでテイは敬礼しながら、こう言った。
「じゃあ今日は寧が休まないと! 異文化から来た俺に任せてほしい!」
「いや別にいいよ、今日は御事汁(おことじる)も作らないといけないし。ちなみに御事汁って言うのは、御事始の日に食べる無病息災や豊作を願って食べる、根菜たっぷりの味噌汁のことで、里芋とか大根に人参、ゴボウやコンニャクを入れるんだ」
「じゃあ俺が作るよ! 俺も結構頑張れるようになったんだよ! 成長を見てほしい!」
そう胸を叩いたテイ。
いや、
「そんな元気な子供が言うようなこと言わなくても。いいよ、私も作るよ」
と言ってもテイは私の行動を遮るように立って、キッチンで根菜を切り始めた。
じゃあ私も、と思って、隣で作業をしようとすると、
「今日は寧のような日本人にとって厄日なんでしょ、ここは異世界の俺に任せて」
ハッキリ異世界って言っちゃってるなぁ、と思いつつも、
「いいよ、現代社会でそう思っている人、もうそんなにいないから。みんな仕事してるよ」
「でも寧は知っているから。こういうことは正しい知識がある人の特権だから」
「そんな屁理屈坊主みたいなことしないよ、私は」
「寧は休んだほうがいいと思うけども」
と唇を尖らせたテイ。
テイは歳時記に熱中し過ぎだなと思いつつ、じゃあと思って、こういうことにした。
「私はさ、私が休むんじゃなくてお客様を休ませたいの。だからお客様が今日、料理を休めるようにお弁当も作りたいんだ」
するとテイは深く頷いて、
「さすが寧……感動した! やっぱり寧は誰よりも優しい! それでいこう!」
「そもそもさ、二人で頑張って二人で同じ時間休もうよ、そっちのほうが絶対楽しいよ」
「確かにその通りだ、でも寧、休みたかったらいつでも言ってほしい。それも約束してほしいんだ」
「分かった。私が疲れたらいつでもテイのこと頼るねっ」
そう私が答えると、テイはニカッと笑ってくれた。
そこから二人で作業して、思ったより早く準備が終わったので、クラも入れて三人でティータイムをし、クラに御事汁の味見をしてもらった。
クラは御事汁を飲んで一言。
「何で根菜ってこんな良い出汁が出るんだろうね!」
私はテイと軽くハイタッチ。
クラは続ける。
「人参は程よく甘いし、ゴボウは食感と香りがすごく良くて、里芋のぬめりも喉越しが良くて、大根とコンニャクが美味しいつゆを吸い込んでいてさぁ!」
私はクラへ、
「里芋も旨味が豊富で、つゆが美味しくなるんだよね」
と言うと、クラはうんうん相槌を打ってから、
「とにかくとっても温まる! すごく美味しいよ!」
と言ってくれて、すごく良かった。
お客様も喜んでくれるといいけどなっ。
・【40 2月8日 御事始】
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朝、キッチンでカフェの準備をしながら、テイに言うことにした。
「今日は御事始(おことはじめ)の日で、厄日とされていて、身を慎んで、仕事をせずに過ごす日だったんだよ、だから」
と言いかけたところでテイは敬礼しながら、こう言った。
「じゃあ今日は寧が休まないと! 異文化から来た俺に任せてほしい!」
「いや別にいいよ、今日は御事汁(おことじる)も作らないといけないし。ちなみに御事汁って言うのは、御事始の日に食べる無病息災や豊作を願って食べる、根菜たっぷりの味噌汁のことで、里芋とか大根に人参、ゴボウやコンニャクを入れるんだ」
「じゃあ俺が作るよ! 俺も結構頑張れるようになったんだよ! 成長を見てほしい!」
そう胸を叩いたテイ。
いや、
「そんな元気な子供が言うようなこと言わなくても。いいよ、私も作るよ」
と言ってもテイは私の行動を遮るように立って、キッチンで根菜を切り始めた。
じゃあ私も、と思って、隣で作業をしようとすると、
「今日は寧のような日本人にとって厄日なんでしょ、ここは異世界の俺に任せて」
ハッキリ異世界って言っちゃってるなぁ、と思いつつも、
「いいよ、現代社会でそう思っている人、もうそんなにいないから。みんな仕事してるよ」
「でも寧は知っているから。こういうことは正しい知識がある人の特権だから」
「そんな屁理屈坊主みたいなことしないよ、私は」
「寧は休んだほうがいいと思うけども」
と唇を尖らせたテイ。
テイは歳時記に熱中し過ぎだなと思いつつ、じゃあと思って、こういうことにした。
「私はさ、私が休むんじゃなくてお客様を休ませたいの。だからお客様が今日、料理を休めるようにお弁当も作りたいんだ」
するとテイは深く頷いて、
「さすが寧……感動した! やっぱり寧は誰よりも優しい! それでいこう!」
「そもそもさ、二人で頑張って二人で同じ時間休もうよ、そっちのほうが絶対楽しいよ」
「確かにその通りだ、でも寧、休みたかったらいつでも言ってほしい。それも約束してほしいんだ」
「分かった。私が疲れたらいつでもテイのこと頼るねっ」
そう私が答えると、テイはニカッと笑ってくれた。
そこから二人で作業して、思ったより早く準備が終わったので、クラも入れて三人でティータイムをし、クラに御事汁の味見をしてもらった。
クラは御事汁を飲んで一言。
「何で根菜ってこんな良い出汁が出るんだろうね!」
私はテイと軽くハイタッチ。
クラは続ける。
「人参は程よく甘いし、ゴボウは食感と香りがすごく良くて、里芋のぬめりも喉越しが良くて、大根とコンニャクが美味しいつゆを吸い込んでいてさぁ!」
私はクラへ、
「里芋も旨味が豊富で、つゆが美味しくなるんだよね」
と言うと、クラはうんうん相槌を打ってから、
「とにかくとっても温まる! すごく美味しいよ!」
と言ってくれて、すごく良かった。
お客様も喜んでくれるといいけどなっ。
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