1 / 2
入学と出会い
入学
しおりを挟む
暖かい春の風が吹く中、満を辞して星野正行は北城高校に入学した。その門を通過し、感慨深い気持ちに浸る。本当にギリギリだったからな。そして体育館で行われる入学式に向かう。
「在校生代表の北島です、入学おめでとう。これからの学校生活ではー」
「校長の石原です。これからはこの学校の生徒として、自覚を持ってー」
そのようなつまらない話を聞き終え、入学式が終わると、俺は一年B組の教室に向かった。
「えー、おはようございまーす、担任のー三島でーす、これから、よろしく、お願い、します」。
あー変人だな、新米かなーと感じながら、オレは席に着く。
「えーさっそくー自己紹介をー行いまーす、では希望者から」
「はーい、どうも小林俊介です。小学校では、テニスで全国一位、そして中学では科学の甲子園で一位を取りました。」
科学の甲子園は確か高校生だったが、よっぽど天才なんだろうな、うん。
「俺は高野政近。今こそ我が右手の呪縛を解放する時、世界は俺の前にひれ伏す」
ふざけているのかと思うが、本人を見ると、そう言うわけではなさそうだ。
「みんなこんにちは。私は牧田茜、これから一年よろしく。」
こいつもこの高校に受かってたのか。牧田とは中学からの付き合いだ。しかし、今の俺にとってそんなことはどうでも良かった。
隣の子、カワイイ、、、。
オレの心はこの子に話しかけたいと言う気持ちでいっぱいだった。
「あーまってー、学年での交流会のことをー忘れてたんでー、今からー体育館にー向かいます。」
大丈夫かこの人。口調といい行動といい。
そしてオレはあの子に話しかけてみることにした。
「あのー君、名前は?」
「七沢瑠奈です。これからよろしくお願いします。」
「趣味とかある?」
「趣味はーえーと、特にないですね。強いて言えば、しっこ、いえ黒の文房具を集めることです。」
ん?今なんか言ったか?いや、それよりここは話を
続けることが大切だ。いやでも今の話なんて答えればいいんだ?よしここは思い切って、、
「あのさ、オレと友達になってくれない?」
言ってから随分と計画性のない行動をとってたなと恥ずかしくなった。
そして気になる回答は、、、
「はい、もちろん、いいですよ。」
やったーーーー!!!。
そして恥ずかしくて急いで違う場所へ逃げると後ろから声をかけられた。
「なんだよ、茜。」
「あんた、あの子と友達になれて良かったね。」
「チッ、聞いてたのか。」
「いやー面白かった、あんたの顔。どうせ変な妄想でもしてたんでしょ。」
「いっいや、そんなことねえよ!」
こうして彼の新たな生活は幕を開けた。
読んでいただいた方、ありがとうございます。この後からはヒロインの厨二病ムーブを出すつもりなのでどうぞお付き合いください。
「在校生代表の北島です、入学おめでとう。これからの学校生活ではー」
「校長の石原です。これからはこの学校の生徒として、自覚を持ってー」
そのようなつまらない話を聞き終え、入学式が終わると、俺は一年B組の教室に向かった。
「えー、おはようございまーす、担任のー三島でーす、これから、よろしく、お願い、します」。
あー変人だな、新米かなーと感じながら、オレは席に着く。
「えーさっそくー自己紹介をー行いまーす、では希望者から」
「はーい、どうも小林俊介です。小学校では、テニスで全国一位、そして中学では科学の甲子園で一位を取りました。」
科学の甲子園は確か高校生だったが、よっぽど天才なんだろうな、うん。
「俺は高野政近。今こそ我が右手の呪縛を解放する時、世界は俺の前にひれ伏す」
ふざけているのかと思うが、本人を見ると、そう言うわけではなさそうだ。
「みんなこんにちは。私は牧田茜、これから一年よろしく。」
こいつもこの高校に受かってたのか。牧田とは中学からの付き合いだ。しかし、今の俺にとってそんなことはどうでも良かった。
隣の子、カワイイ、、、。
オレの心はこの子に話しかけたいと言う気持ちでいっぱいだった。
「あーまってー、学年での交流会のことをー忘れてたんでー、今からー体育館にー向かいます。」
大丈夫かこの人。口調といい行動といい。
そしてオレはあの子に話しかけてみることにした。
「あのー君、名前は?」
「七沢瑠奈です。これからよろしくお願いします。」
「趣味とかある?」
「趣味はーえーと、特にないですね。強いて言えば、しっこ、いえ黒の文房具を集めることです。」
ん?今なんか言ったか?いや、それよりここは話を
続けることが大切だ。いやでも今の話なんて答えればいいんだ?よしここは思い切って、、
「あのさ、オレと友達になってくれない?」
言ってから随分と計画性のない行動をとってたなと恥ずかしくなった。
そして気になる回答は、、、
「はい、もちろん、いいですよ。」
やったーーーー!!!。
そして恥ずかしくて急いで違う場所へ逃げると後ろから声をかけられた。
「なんだよ、茜。」
「あんた、あの子と友達になれて良かったね。」
「チッ、聞いてたのか。」
「いやー面白かった、あんたの顔。どうせ変な妄想でもしてたんでしょ。」
「いっいや、そんなことねえよ!」
こうして彼の新たな生活は幕を開けた。
読んでいただいた方、ありがとうございます。この後からはヒロインの厨二病ムーブを出すつもりなのでどうぞお付き合いください。
31
あなたにおすすめの小説
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる