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9.決めるのは怖いけど
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3泊した宿を4日目の朝に出発した。
宿を出たら、街に向って進んでいることを嫌でも実感する。到着までの日にちを数え、グィルゲンガとの別れを重たい気持ちで想像した。
力強い腕を、柔らかな毛に覆われた体を、射貫くような黄色い目を、笑ってからかって、優しく撫でてくれるその人を。
ダメだ。あの態度を本気にして、これからも一緒にいたいなんて。勘違いだ。優しいのは契約相手だから。抱きたいと思う程度には気に入られてる、はずだけど。それだけ。優しい人はいる。許嫁だって誰にでも優しかった。それに、逃げた奴隷なんかと一緒にいていいことなんてない。奴隷を盗んだと思われたら罪にだって問われる。
グィルゲンガは変わりなく見えた。私と別れることなんか、まったく気にしてないみたい。
夜は下だけ脱いで抱かれた。何かあったら困るから、塞がれずに出して終わる。
もう、くっつくことはないのだと教えられてる気分。それでも抱きしめてくれる胸は温かくて、顔を埋め痛みをやり過ごした。
容赦なく過ぎる時間とともに進む足が重くなる。
わかりやすく顔を曇らせる私に、グィルゲンガがわけを聞いた。仕事が見つかるか不安だと言い訳すると、知り合いに口をきいてくれると言うから、ああ、やっぱりただの契約なんだと笑ってしまった。
あの大きな魔獣からだいぶ離れたせいか、他の魔獣が出てくるようになった。グィルゲンガはすごく強い。震えて動けない私を水の盾で守って戦う。私とはぜんぜん違う世界で生きてきた人。遠い人。
「なんで奴隷になったんだ?」
眠るためにマントの中へ入ったら、グィルゲンガが聞いてきた。
「カバンに盗品入れられて、盗みを押し付けられたの。バカみたいでしょ」
「やられたなァ。ろくでもねぇのはどこにでもいるからな。なんで狙われたんだ?」
「私の許嫁と結婚したかったみたい」
「そんだけで?」
「私のことも気に入らなかったって言ってた」
「やっかみか。面倒だよな」
グィルゲンガの手が背中を優しく撫でる。
「災難だったな」
「うん」
「やり返すか?」
「……ううん、どうでもいい」
今は抱きしめてくれる腕の中にいたい。目をつむり、くっついてる体に意識を向ける。グィルゲンガの毛皮はフワフワしてて温かい。顔を摺り寄せたら、腕の力が強くなって安心する。なんで私を抱きしめるんだろう。理由を聞いてみたい。でも、意味はないのかも。
別れはもうすぐ。
最後の夜、パチパチ焼ける焚火を眺めながら食後のお茶を飲む。
「明日には着くな」
「うん」
嫌だな。でも仕方ない。いつだって仕方なかった。
「仕事探してすぐ働かないとね」
「知り合いに口きいてやるって。仕事あるかどうかわかんねぇけど」
「どんな仕事?」
「ソイツ、娼館やってっから」
驚きで喉が鳴った。
「違うって。娼婦できねぇだろ。それ以外の仕事あるかもしれねぇし、顔広いから紹介も頼める」
「……はい」
心臓が静まらない。グィルゲンガの腕が腰に回り、体が強張った。大きな手が私の頬を撫でる。
「怖がんな。優しくしてやったろ?」
「……うん」
息がおでこにかかる。
「それとも、俺とくるか?」
「……え?」
「俺が主人登録すりゃ隠さなくてすむだろ。あっちこっち出かけて歩くから落ち着かねぇけど」
真っ直ぐ見つめるグィルゲンガを見返した。火に照らされた半分と陰になってる半分、両方の目が光って見える。
なんて言った? ええと、主人登録? グィルゲンガが? 一緒にいてくれるってこと? 私は、グィルゲンガの奴隷?
……でも、終わってほしくないと思った日々は続く。それは、幸せなんだろうか?
商人の奴隷だった日々とグィルゲンガと旅した日々が重ならず、うまく想像できなかった。
それ以外にもお金の問題がある。相続じゃない奴隷登録は安くないはず。
「……お金がかかる」
「それぐらいの金はある。俺が出すに決まってんだろ」
わからない。どうしたらいい?
頭がグルグルして何も答えられずにいたら、腰に回っていた手に力が入った。
「俺とくるのが嫌なら知り合いに紹介する」
「……ありがとう、ございます」
嫌なら選ばなくてもいいってこと? そこまで、ほしいとは思わない?
…………ううん、お金も出すって言ったんだから、そういうことじゃない。違って、ええと、選ばせてくれてる?
選択肢? 選ぶの? どっちを?
戸惑いが大きくて混乱する。
どうやって選んだらいいかわからなくて、今までどうしてきたか思い出そうとして、一つも思い当たらなかった。
婚約も勤め先も父が決め、母は結婚をせっついた。許嫁が婚約解消してくれるのを待ち、商会の娘に言い返せたのは最後の最後。奴隷になったら、言われたことをやるだけで。
これからのこと、私が決めるの?
選択できる嬉しさより、自分で決める重さがのしかかる。
それで、私は今まで何も決めてこなかったのだと、そう、嫌だと思うだけで何もしてこなかったと、わかってしまった。言い返されたくなくて、傷つきたくなくて、口に出さず胸のうちで見下すだけで。
なさけなくて目の奥がジワジワしてきた。まぶたをギュッと閉じて鼻をすする。
「どうした?」
硬い皮膚の指先が触れ、顎を掬い上げられて目が合った。
「……迷ったときは、どうやって決めてる?」
「あー? やりてぇほう。いや、なんとなく? おもしろそうなほうとか?」
重苦しい気分でした質問に、軽々しい答えを言われて肩透かしをくらった。
そういえば、奴隷紋を見られたときもそうだった。私は血の気が引いたのに、グィルゲンガはどうでもよさそうで。
「そうだなァ、言ってみるとわかりやすいな。声に出すとなんとなくこっちだ、ってなんだよ」
「そうなんだ。ありがとう」
ふざけた調子が気持ちを和らげてくれた。怖かった人が、安心をくれる人になってる。
「聞いてもいい?」
「なんだよ」
「なんで連れてこうと思ったの? 親切?」
「親切じゃねぇよ。俺の相手だ」
「なんで?」
「アンタだとチンポ全部はいんだよ。大きさがちょうどいい」
へ? 理由が? 酷過ぎない?
「気に入ったってことだよ。いいだろ」
グィルゲンガに抱きしめられ、柔らかい舌が唇を這う。
……もしかして誤魔化してる?
ちょっと可愛いなんて思って、笑ってしまった。
「嫌だつったら会いに行く」
「え」
「アンタは俺の獲物だ。その体、見せられんの俺だけだろ」
確かに。
奴隷紋がある限り私は怯えて暮らすだろう。ヘタなことを言わないようにいつも緊張して。奴隷を解放するお金を貯めるには何年もかかる。そのあいだずっと不安なまま。
「試しに言ってみろよ。『俺のモンになる』、『一人で暮らす』」
爪先で下唇をなぞりながら低い声で囁いた。零れそうな声を押し殺して、そっと息を吐く。
「……グィルゲンガのモノになる。……一人で暮らす」
「もう一回」
「グィルゲンガのモノになる、一人で暮らす」
「まだだ。口に馴染むまで」
言われた通り何回も繰り返した。口に出せばグィルゲンガと一緒に眺めた焚火や、抱きしめられたことが体の内側に蘇る。一人で暮らすと言って思い出すのは、奴隷になって自分の部屋へ戻ったとき。誰もいない寒い部屋。商人から離れてホッとしたけど、一人きりの不安があった。
でも、踏みにじられて暮らしたくない。
「……酷いことは嫌なの」
「したことねぇだろうが。可愛がったろ」
私を守ってくれる頼もしい人が笑う。どうしていつも悪人顔なんだろう。
「うん。…………グィルゲンガのモノになる」
この選択が間違いだったとしても。
怖い。怖いけど、あなたといたい。
だから、後悔しないように頑張って話そう。この人は『どうした?』って聞いてくれるから。自分からも口に出してちゃんと言わなきゃ。私が選んだんだから。
父と母も、もしかしたら話を聞いてくれたのかもしれない。……私は、決めるのが怖かったんだ。許嫁にもちゃんと伝えなかった。
「浮気しないで」
口をついて出た、言えなかった言葉。私なんかが嫉妬してるって思われるのが嫌で、言えなかった。
「はァ?」
オオカミは間の抜けた声を出した。
頭を掻いてから私の頬を大きな手でギュって挟んで、鼻と鼻をくっつける。頬が痛いし、ものすごくブサイクになってる。引っ張っても手は外れない。酷い。
「俺の言ったこと聞いてねぇのか? アンタがいいんだ」
「それしゃ、こひゃえに、なっへな」
「だから、アンタじゃねぇとやる気が出ねぇんだって」
「ひなひ?」
「しねぇ」
嬉しい答えが聞けて頬を潰されたまま笑ったら、ペロッと唇を舐めたグィルゲンガも笑った。やっと手が外れたので、口先をペロリと舐め返したら押し倒される。私を見下ろすオオカミはすごく楽しそう。
ちゃんと言ってよかった。
宿を出たら、街に向って進んでいることを嫌でも実感する。到着までの日にちを数え、グィルゲンガとの別れを重たい気持ちで想像した。
力強い腕を、柔らかな毛に覆われた体を、射貫くような黄色い目を、笑ってからかって、優しく撫でてくれるその人を。
ダメだ。あの態度を本気にして、これからも一緒にいたいなんて。勘違いだ。優しいのは契約相手だから。抱きたいと思う程度には気に入られてる、はずだけど。それだけ。優しい人はいる。許嫁だって誰にでも優しかった。それに、逃げた奴隷なんかと一緒にいていいことなんてない。奴隷を盗んだと思われたら罪にだって問われる。
グィルゲンガは変わりなく見えた。私と別れることなんか、まったく気にしてないみたい。
夜は下だけ脱いで抱かれた。何かあったら困るから、塞がれずに出して終わる。
もう、くっつくことはないのだと教えられてる気分。それでも抱きしめてくれる胸は温かくて、顔を埋め痛みをやり過ごした。
容赦なく過ぎる時間とともに進む足が重くなる。
わかりやすく顔を曇らせる私に、グィルゲンガがわけを聞いた。仕事が見つかるか不安だと言い訳すると、知り合いに口をきいてくれると言うから、ああ、やっぱりただの契約なんだと笑ってしまった。
あの大きな魔獣からだいぶ離れたせいか、他の魔獣が出てくるようになった。グィルゲンガはすごく強い。震えて動けない私を水の盾で守って戦う。私とはぜんぜん違う世界で生きてきた人。遠い人。
「なんで奴隷になったんだ?」
眠るためにマントの中へ入ったら、グィルゲンガが聞いてきた。
「カバンに盗品入れられて、盗みを押し付けられたの。バカみたいでしょ」
「やられたなァ。ろくでもねぇのはどこにでもいるからな。なんで狙われたんだ?」
「私の許嫁と結婚したかったみたい」
「そんだけで?」
「私のことも気に入らなかったって言ってた」
「やっかみか。面倒だよな」
グィルゲンガの手が背中を優しく撫でる。
「災難だったな」
「うん」
「やり返すか?」
「……ううん、どうでもいい」
今は抱きしめてくれる腕の中にいたい。目をつむり、くっついてる体に意識を向ける。グィルゲンガの毛皮はフワフワしてて温かい。顔を摺り寄せたら、腕の力が強くなって安心する。なんで私を抱きしめるんだろう。理由を聞いてみたい。でも、意味はないのかも。
別れはもうすぐ。
最後の夜、パチパチ焼ける焚火を眺めながら食後のお茶を飲む。
「明日には着くな」
「うん」
嫌だな。でも仕方ない。いつだって仕方なかった。
「仕事探してすぐ働かないとね」
「知り合いに口きいてやるって。仕事あるかどうかわかんねぇけど」
「どんな仕事?」
「ソイツ、娼館やってっから」
驚きで喉が鳴った。
「違うって。娼婦できねぇだろ。それ以外の仕事あるかもしれねぇし、顔広いから紹介も頼める」
「……はい」
心臓が静まらない。グィルゲンガの腕が腰に回り、体が強張った。大きな手が私の頬を撫でる。
「怖がんな。優しくしてやったろ?」
「……うん」
息がおでこにかかる。
「それとも、俺とくるか?」
「……え?」
「俺が主人登録すりゃ隠さなくてすむだろ。あっちこっち出かけて歩くから落ち着かねぇけど」
真っ直ぐ見つめるグィルゲンガを見返した。火に照らされた半分と陰になってる半分、両方の目が光って見える。
なんて言った? ええと、主人登録? グィルゲンガが? 一緒にいてくれるってこと? 私は、グィルゲンガの奴隷?
……でも、終わってほしくないと思った日々は続く。それは、幸せなんだろうか?
商人の奴隷だった日々とグィルゲンガと旅した日々が重ならず、うまく想像できなかった。
それ以外にもお金の問題がある。相続じゃない奴隷登録は安くないはず。
「……お金がかかる」
「それぐらいの金はある。俺が出すに決まってんだろ」
わからない。どうしたらいい?
頭がグルグルして何も答えられずにいたら、腰に回っていた手に力が入った。
「俺とくるのが嫌なら知り合いに紹介する」
「……ありがとう、ございます」
嫌なら選ばなくてもいいってこと? そこまで、ほしいとは思わない?
…………ううん、お金も出すって言ったんだから、そういうことじゃない。違って、ええと、選ばせてくれてる?
選択肢? 選ぶの? どっちを?
戸惑いが大きくて混乱する。
どうやって選んだらいいかわからなくて、今までどうしてきたか思い出そうとして、一つも思い当たらなかった。
婚約も勤め先も父が決め、母は結婚をせっついた。許嫁が婚約解消してくれるのを待ち、商会の娘に言い返せたのは最後の最後。奴隷になったら、言われたことをやるだけで。
これからのこと、私が決めるの?
選択できる嬉しさより、自分で決める重さがのしかかる。
それで、私は今まで何も決めてこなかったのだと、そう、嫌だと思うだけで何もしてこなかったと、わかってしまった。言い返されたくなくて、傷つきたくなくて、口に出さず胸のうちで見下すだけで。
なさけなくて目の奥がジワジワしてきた。まぶたをギュッと閉じて鼻をすする。
「どうした?」
硬い皮膚の指先が触れ、顎を掬い上げられて目が合った。
「……迷ったときは、どうやって決めてる?」
「あー? やりてぇほう。いや、なんとなく? おもしろそうなほうとか?」
重苦しい気分でした質問に、軽々しい答えを言われて肩透かしをくらった。
そういえば、奴隷紋を見られたときもそうだった。私は血の気が引いたのに、グィルゲンガはどうでもよさそうで。
「そうだなァ、言ってみるとわかりやすいな。声に出すとなんとなくこっちだ、ってなんだよ」
「そうなんだ。ありがとう」
ふざけた調子が気持ちを和らげてくれた。怖かった人が、安心をくれる人になってる。
「聞いてもいい?」
「なんだよ」
「なんで連れてこうと思ったの? 親切?」
「親切じゃねぇよ。俺の相手だ」
「なんで?」
「アンタだとチンポ全部はいんだよ。大きさがちょうどいい」
へ? 理由が? 酷過ぎない?
「気に入ったってことだよ。いいだろ」
グィルゲンガに抱きしめられ、柔らかい舌が唇を這う。
……もしかして誤魔化してる?
ちょっと可愛いなんて思って、笑ってしまった。
「嫌だつったら会いに行く」
「え」
「アンタは俺の獲物だ。その体、見せられんの俺だけだろ」
確かに。
奴隷紋がある限り私は怯えて暮らすだろう。ヘタなことを言わないようにいつも緊張して。奴隷を解放するお金を貯めるには何年もかかる。そのあいだずっと不安なまま。
「試しに言ってみろよ。『俺のモンになる』、『一人で暮らす』」
爪先で下唇をなぞりながら低い声で囁いた。零れそうな声を押し殺して、そっと息を吐く。
「……グィルゲンガのモノになる。……一人で暮らす」
「もう一回」
「グィルゲンガのモノになる、一人で暮らす」
「まだだ。口に馴染むまで」
言われた通り何回も繰り返した。口に出せばグィルゲンガと一緒に眺めた焚火や、抱きしめられたことが体の内側に蘇る。一人で暮らすと言って思い出すのは、奴隷になって自分の部屋へ戻ったとき。誰もいない寒い部屋。商人から離れてホッとしたけど、一人きりの不安があった。
でも、踏みにじられて暮らしたくない。
「……酷いことは嫌なの」
「したことねぇだろうが。可愛がったろ」
私を守ってくれる頼もしい人が笑う。どうしていつも悪人顔なんだろう。
「うん。…………グィルゲンガのモノになる」
この選択が間違いだったとしても。
怖い。怖いけど、あなたといたい。
だから、後悔しないように頑張って話そう。この人は『どうした?』って聞いてくれるから。自分からも口に出してちゃんと言わなきゃ。私が選んだんだから。
父と母も、もしかしたら話を聞いてくれたのかもしれない。……私は、決めるのが怖かったんだ。許嫁にもちゃんと伝えなかった。
「浮気しないで」
口をついて出た、言えなかった言葉。私なんかが嫉妬してるって思われるのが嫌で、言えなかった。
「はァ?」
オオカミは間の抜けた声を出した。
頭を掻いてから私の頬を大きな手でギュって挟んで、鼻と鼻をくっつける。頬が痛いし、ものすごくブサイクになってる。引っ張っても手は外れない。酷い。
「俺の言ったこと聞いてねぇのか? アンタがいいんだ」
「それしゃ、こひゃえに、なっへな」
「だから、アンタじゃねぇとやる気が出ねぇんだって」
「ひなひ?」
「しねぇ」
嬉しい答えが聞けて頬を潰されたまま笑ったら、ペロッと唇を舐めたグィルゲンガも笑った。やっと手が外れたので、口先をペロリと舐め返したら押し倒される。私を見下ろすオオカミはすごく楽しそう。
ちゃんと言ってよかった。
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