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38.外にて 先生5 ※
しおりを挟む「エミリっっ!」
叫び声が聞こえて振り返ったら、必死の形相で私のほうへ走ってくる先生がいる。立ち止まったら追いつかれて抱きしめられた。息を切らして震えてる先生を抱き返して背中を撫でる。
「…………どこへ」
「月を見ながら家の周りを歩いてました」
「……それだけか?」
「はい。パジャマなので散歩には出れませんよ。先生も目が覚めたんですね」
「少しずつ離れて行くから」
「ああ、主の指輪で。ごめんなさい、驚かせて」
指輪の精度すごいな。いや、私もしてるけどそんな細かくわかんないぞ。先生ってあらゆる感覚が過敏なのかも。味覚も鋭いし。
震える先生の背中をさする。なんで震えるの? 逃げると思った?
震えが収まるまでしっかり抱きしめた。
先生は裸にローブを引っ掛けてボタンもしてないから、変質者の格好になっている。ブラブラさせて走ってくるからちょっと驚いた。
先生はぶっきらぼうなのに行動がなんというか、優しいし執着してる感じ? 秘密の関係だからね。
必死で追っかけられると私を必要としてるみたいで嬉しい。『あいつはこの計画に必要だ。なんとしてでも捕まえろ』とか。これじゃ悪役か。
あーあ、こんなんじゃ好かれてるように錯覚してしまう。私の頭、おめでたいから。イーヴォにもそう思ってやっぱり違って、少しずつ傷ついてしまう。止めてほしい。嘘、やっぱり優しい方が良い。
立ったまま抱き合うと先生の首までしかキスが届かない。ローブの前がはだけてるのは、していいってことかな。
先生の裸の腰に腕をまわして背骨をそっと撫でながら、首にキスをした。胸元と肩にもキスをして、鎖骨を舌で強く弾いていく。
私の頭に先生のキスが降り、先生の手が背中を撫でる。先生は私からの愛撫を拒んだことがない。いつでもヤリ放題。
少し屈んで先生の小さな乳首を何度も舐めてから、息を吹きかけると頭の上からため息が零れた。
先生の薄いお尻を両手で揉みながら、反対側の乳首にも舌を這わせる。根元に歯を立てて舌で弾くと、抑えた小さな喘ぎ声が聞こえた。
外だから声を我慢してる?
乳首からお腹を辿ってペニスまで舐め、草むらに膝を付いた。私の頭に手を置いた先生は潤んだ目でこの先を待っている。
片方の陰嚢を口に含み、ゆっくりと出し入れする。両手の指先でふくらはぎから太ももまで微かに撫でると、足をフルフル揺らした。
舌を良く見えるように口から出して、ペニスを根元から舐め上げ、先生と目を合わせた。薄く笑う口を少し開けたまま、ペロペロ舐める私を見てる。
月明かりの下で夢見るように潤んだ目をした先生は、お伽話みたい。亀頭を口に含んで根元まで咥える。先端から零れる汁の塩気だけが現実的で、他は全部淡い輪郭のまま夢で終わりそうな気がした。
吸い付いたまま前後に動かすと、私の頭を押さえて自分で腰を振り出す。犬みたいな呼吸音を響かせて、腰を振る先生は扇情的だ。
陰嚢も一緒にやわやわ揉むと頭を押さえる手に力が入り、口に腰を押し付けて吐精した。射精されながらチュウチュウ吸い続けると、先生が呻く。蠕動が終わってから口を離した。
腰を下ろして座り、精子を飲み込んで口を空にする。飲み込むと先生が興奮するので、たまに飲みたくなる。苦いけど。
息を切らした先生は足をくずして地面に座り込み、私の首に顔を埋めた。温かな呼吸が肌にまとわりついて愛しい気持ちになる。
息が整うとローブを脱ぎ捨てて草むらに敷き、私のパジャマも脱がせた。外でマッパになるのは、さすがにちょっとアレなんですけど。先生はお構いなしですか、そうですか。
私をローブの上に寝かせてギラギラした目で眺めている。先生の歪んで笑う開いた口から涎が垂れた。
「先生、唾液、飲ませて」
直ぐに唇をつけて唾液を流し込んできた。先生は汁気の多い人だよな。喉を鳴らして飲み込む私の乳房を鷲掴んで揉み始める。唾液で濡れた舌が絡まり、口の中の水音が頭の中に響いた。
口を離した先生が両膝を掬いあげ、月明かりに膣口を晒し息荒く凝視している。外で、裸で、あられもない恰好で、隠したい場所を晒すのは物凄く恥ずかしく、物凄くドキドキして下腹がきゅうきゅうとヒクついた。
「見られて興奮するのか?」
「興奮します」
「ほら、凄く動いている」
「先生、恥ずかしいです」
「それが興奮するんだろう?」
「はい、先生」
先生が一呼吸して目を瞑る。顔を上に向け、また開いた目は底光りしているように見えた。
「……夜だった。魔獣が女を襲ったのは。白い足が露わになって。……こんなふうに」
私を見下ろした先生の目は陰になってよくみえないのに、口元は暗くても分かるほど笑いに歪んでた。
「……裸じゃないでしょ?」
「裸ではない」
「先生は魔獣より酷い……裸にして、こんな、恥ずかしいことして」
「……っふ、は、……興奮するんだろう? こんなに濡れて光って、溢れそうだ……っは」
「あっ、先生、そんなこと……ああぁぁあっっっああ」
先生が膣口に唇をつけ、ジュルジュルと啜る。焦らされて悶えてた下腹は、その刺激で潮を吹いた。それをすべて啜った先生が口を濡らして笑う。
「っは、っふ、……はぁっ、……そんなに欲しいか?」
「……っん、欲しいです」
「何が?」
「先生の陰茎が」
「……はっ、くぅっ、ああ、ほら、はっ、」
「ああ、先生、ああっ、気持ちいい、ぁっあ」
一気に押し込んだ先生が悶えながら奥まで腰を打ち付ける。
凄い、気持ち良い。体中ゾクゾクして仰け反ってしまう。背中の痺れが止まらない。
「エミリ、私の奴隷、ああぁぁっ、はぁっ、くっ、私の、私の奴隷だ、はっ、ふっぁ」
「せんせい、……あっ、あっうぅっ」
「こんな、ことで感じて、エミリ、ぁあっくっ、」
「ぁぁあっ、せんせぃっ、ああっ、もう、もう、せんせい、ああっぁぁぁアあっっ」
早く強くなる先生のピストンが奥を抉って、私を絶頂に押し上げる。先生にしがみつき、体の内側でうねる快感を余すところなく味わった。
私の中でビクついてる先生を感じ、愛しく思う。弛緩してしばらく息を整えてから、起き上がり家に戻った。
草や土を手で払い簡単に体を洗う。ベッドに潜り込んだ時にはへとへとで、嫌な夢は見ずに眠れそうだった。
先生の腕の中で目をつむり眠りに落ちた。
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