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5.仲直り
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また一人で目を覚まし、カボチャがいないことに涙する。私が嫌いになって戻ってこないかもしれない、でも森の中で襲われて動けないのかもしれない。カボチャは強いけど、実が割れたりしたらどうなるかわからない。
心配で居ても立っても居られなくなったサマンサは、朝食も食べずに森へ入った。
カボチャを呼びながら歩き回る。使い魔とお互いの位置を把握できる魔法を掛けなかったことを心から後悔した。自分がカボチャを気にしてるみたいに思えて掛けなかったのだ。バカバカしい見栄張りに自分でもうんざりする。
後悔にまみれて歩きまわってたら、頭の上からバキッ、パキパキ、バササっと枝が折れて何かが落ちてきた。驚いて足下に目をやると、オレンジ色の胴体に緑の羽をつけた一抱えもある大きさのカラスが転がっていた。
形はカラスでもこのカラーリングは見まごうことはない、カボチャだ!
「カボチャ!」
サマンサがカボチャのカラスを抱きしめると、たちまち人型になったカボチャに抱きしめ返された。
「魔女サマ!」
「ぼめんね、ぼべんねぇ、かぼじゃ~~」
滝のような涙を流しながら謝るサマンサをカボチャは黙って抱きしめ、うねる癖っ毛を優しく撫でた。
「ぼめんね、かぼじゃ、かえっでぎで~、ゆるじで~なんでもするから~~」
「なんでも?」
「うん、かぼじゃ~、ずてないで~~」
「大丈夫だよ、魔女サマ」
「うううえええ~~、ほんどに? ほんとぅ?」
「魔女サマ、ダイスキ」
いつものように優しくささやかれた言葉にサマンサは盛大に泣き、目から溢れ出る涙はカボチャに全部吸い取られた。喜びに震えてもう酷いことは絶対にしない、と考えてるサマンサを抱きしめるカボチャは、この体液もいいけど下からの体液には負けるなと体液ソムリエのようなことを考えている。
しばらくして泣き止んだサマンサとカボチャは手を繋ぎ、家への道を歩いた。
「心配かけてゴメンね、魔女サマ」
「ううん、私が悪いの」
「魔女サマが猫かカラスが良いって言うから森に探しに行ったんだ。カラスを見つけて食べたんだけど、ボクじゃ重過ぎて飛べなかったの」
「いらない。……カボチャだけでいい。カボチャが好きだから、カボチャ以外いらない」
「魔女サマ……っ!」
顔を赤くしたサマンサが初めて口にした『好き』という言葉に、カボチャの頭が弾けて種が飛び出しそうなほど感激した。実際、感激し過ぎて繋いでる手が勝手にツルに戻りサマンサの腕どころか胴体にまで絡みついた。
「ちょっとカボチャ、これ」
「だって、魔女サマがボクをスキって! 嬉しくておかしくなりそう! ボクもダイスキ!」
「ぅ、ぅん」
素直になると誓ったので、勢いで素直になったところエラク恥ずかしい目にあっている。
「早く家に帰ろうね! 魔女サマ、ボクの子供産んでくれるんでしょ?」
「……ぇ、えっと」
勢いで『なんでもする』と言ってしまったせいで、困った状況になった。意地っ張りなので、一度言ったことを引っ込めるのも出来ない。
「お願い聞いてくれるって言ったよね!」
「……うん」
「やったぁ、魔女サマ、ダイスキ!」
ダイスキと言われてしまえば悪い気はしない。カボチャなら自分に酷いことをしないだろうという信頼もある。まあ、一回くらいいいかと流したサマンサは、やっぱりそそっかしかった。
はりきったカボチャのツルにグルグル巻きにされ、ものすごい速さで家に帰りついた。いつもののんびりした動きはなんなのかと心の中でツッコむ。
2人で家に入り、家の中にカボチャがいる光景にサマンサは思わず泣いてしまった。失くしてしまったと思ったけど大丈夫だった。今度こそ大事にしよう。
優しく笑うカボチャに優しく抱きしめられるとホッとして、お腹が盛大に鳴った。
「あ、ええと、ご飯食べてなくて」
「ええ!? ちゃんと食べなきゃ。もー、ボクがいないとダメなんだから」
そう言ってテキパキと食事の用意をしてテーブルに並べた。
こうして心配してくれるなんてカボチャはなんて優しいんだろう、と嬉しそうに食事をするサマンサをニコニコ眺めるカボチャは、しっかり食べて体液いっぱい出してもらわないとね、と考えている。
お腹が膨れたサマンサは二日間ろくに眠っていないせいで、食べ終わってすぐ眠ってしまった。
「魔女サマったら約束したのに眠っちゃうなんて。でも人間は眠らないといけないから仕方ないか。ボクも準備しよう」
カボチャはサマンサをベッドに運ぶと仕事場にいって薬草を手に取った。なんせ子供を産んでもらうのだ。栄養をつけてもらわなきゃいけない。
滋養強壮の飲み薬と、子宮に直接産み付けるための痛み緩和用に強めの媚薬を作る。
サマンサの体液から大量の魔力を摂取し続けてるおかげでハイスペックになったカボチャは、サマンサの仕事を見て覚えたのだ。媚薬は自分に取り込んで、ツルから膣内に直接塗り付ける。サマンサは知らないが、これまで子宮口を犯すときはいつもそうしてきた。今度も快感で飛んでるうちに種を産み付けられるだろう。下準備もバッチリなカボチャなのだ。
魔女への種付けはカボチャの中で決定事項なので、この媚薬調教は魔女サマは気持ち良いことダイスキだから、という善意100%の配慮からきている。
起きる気配のないサマンサをカボチャはのんびりと待った。これから何度でも種付けできるのだから焦る必要はない。サマンサは知らないが、これもカボチャの中で決まってることだった。
夕食前にサマンサを起こしてご飯を食べさせ、滋養強壮の薬を飲ませてからカボチャは言った。
「魔女サマ、種付けしようね」
心配で居ても立っても居られなくなったサマンサは、朝食も食べずに森へ入った。
カボチャを呼びながら歩き回る。使い魔とお互いの位置を把握できる魔法を掛けなかったことを心から後悔した。自分がカボチャを気にしてるみたいに思えて掛けなかったのだ。バカバカしい見栄張りに自分でもうんざりする。
後悔にまみれて歩きまわってたら、頭の上からバキッ、パキパキ、バササっと枝が折れて何かが落ちてきた。驚いて足下に目をやると、オレンジ色の胴体に緑の羽をつけた一抱えもある大きさのカラスが転がっていた。
形はカラスでもこのカラーリングは見まごうことはない、カボチャだ!
「カボチャ!」
サマンサがカボチャのカラスを抱きしめると、たちまち人型になったカボチャに抱きしめ返された。
「魔女サマ!」
「ぼめんね、ぼべんねぇ、かぼじゃ~~」
滝のような涙を流しながら謝るサマンサをカボチャは黙って抱きしめ、うねる癖っ毛を優しく撫でた。
「ぼめんね、かぼじゃ、かえっでぎで~、ゆるじで~なんでもするから~~」
「なんでも?」
「うん、かぼじゃ~、ずてないで~~」
「大丈夫だよ、魔女サマ」
「うううえええ~~、ほんどに? ほんとぅ?」
「魔女サマ、ダイスキ」
いつものように優しくささやかれた言葉にサマンサは盛大に泣き、目から溢れ出る涙はカボチャに全部吸い取られた。喜びに震えてもう酷いことは絶対にしない、と考えてるサマンサを抱きしめるカボチャは、この体液もいいけど下からの体液には負けるなと体液ソムリエのようなことを考えている。
しばらくして泣き止んだサマンサとカボチャは手を繋ぎ、家への道を歩いた。
「心配かけてゴメンね、魔女サマ」
「ううん、私が悪いの」
「魔女サマが猫かカラスが良いって言うから森に探しに行ったんだ。カラスを見つけて食べたんだけど、ボクじゃ重過ぎて飛べなかったの」
「いらない。……カボチャだけでいい。カボチャが好きだから、カボチャ以外いらない」
「魔女サマ……っ!」
顔を赤くしたサマンサが初めて口にした『好き』という言葉に、カボチャの頭が弾けて種が飛び出しそうなほど感激した。実際、感激し過ぎて繋いでる手が勝手にツルに戻りサマンサの腕どころか胴体にまで絡みついた。
「ちょっとカボチャ、これ」
「だって、魔女サマがボクをスキって! 嬉しくておかしくなりそう! ボクもダイスキ!」
「ぅ、ぅん」
素直になると誓ったので、勢いで素直になったところエラク恥ずかしい目にあっている。
「早く家に帰ろうね! 魔女サマ、ボクの子供産んでくれるんでしょ?」
「……ぇ、えっと」
勢いで『なんでもする』と言ってしまったせいで、困った状況になった。意地っ張りなので、一度言ったことを引っ込めるのも出来ない。
「お願い聞いてくれるって言ったよね!」
「……うん」
「やったぁ、魔女サマ、ダイスキ!」
ダイスキと言われてしまえば悪い気はしない。カボチャなら自分に酷いことをしないだろうという信頼もある。まあ、一回くらいいいかと流したサマンサは、やっぱりそそっかしかった。
はりきったカボチャのツルにグルグル巻きにされ、ものすごい速さで家に帰りついた。いつもののんびりした動きはなんなのかと心の中でツッコむ。
2人で家に入り、家の中にカボチャがいる光景にサマンサは思わず泣いてしまった。失くしてしまったと思ったけど大丈夫だった。今度こそ大事にしよう。
優しく笑うカボチャに優しく抱きしめられるとホッとして、お腹が盛大に鳴った。
「あ、ええと、ご飯食べてなくて」
「ええ!? ちゃんと食べなきゃ。もー、ボクがいないとダメなんだから」
そう言ってテキパキと食事の用意をしてテーブルに並べた。
こうして心配してくれるなんてカボチャはなんて優しいんだろう、と嬉しそうに食事をするサマンサをニコニコ眺めるカボチャは、しっかり食べて体液いっぱい出してもらわないとね、と考えている。
お腹が膨れたサマンサは二日間ろくに眠っていないせいで、食べ終わってすぐ眠ってしまった。
「魔女サマったら約束したのに眠っちゃうなんて。でも人間は眠らないといけないから仕方ないか。ボクも準備しよう」
カボチャはサマンサをベッドに運ぶと仕事場にいって薬草を手に取った。なんせ子供を産んでもらうのだ。栄養をつけてもらわなきゃいけない。
滋養強壮の飲み薬と、子宮に直接産み付けるための痛み緩和用に強めの媚薬を作る。
サマンサの体液から大量の魔力を摂取し続けてるおかげでハイスペックになったカボチャは、サマンサの仕事を見て覚えたのだ。媚薬は自分に取り込んで、ツルから膣内に直接塗り付ける。サマンサは知らないが、これまで子宮口を犯すときはいつもそうしてきた。今度も快感で飛んでるうちに種を産み付けられるだろう。下準備もバッチリなカボチャなのだ。
魔女への種付けはカボチャの中で決定事項なので、この媚薬調教は魔女サマは気持ち良いことダイスキだから、という善意100%の配慮からきている。
起きる気配のないサマンサをカボチャはのんびりと待った。これから何度でも種付けできるのだから焦る必要はない。サマンサは知らないが、これもカボチャの中で決まってることだった。
夕食前にサマンサを起こしてご飯を食べさせ、滋養強壮の薬を飲ませてからカボチャは言った。
「魔女サマ、種付けしようね」
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