6人の夫と巫女になった私が精霊作りにはげむ1年間の話【R18】

象の居る

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第一章 巫女ってなんなんですか

38.可愛いから Side ヨアヒム ※

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 Side ヨアヒム

 サヤカが俺の下から体を抜いても今日は離れないで隣に寝てる。俺にくっついてるから嬉しくて抱きしめた。俺の腕の中にいるあたたかい体が愛しい。
 嬉しくて頭に頬ずりしたけど、くっついたままだから嫌がってないと思う。大丈夫。嬉しい。どうしよう、可愛くてたまらない。食べたい

「苦しい」
「あ、ごめん」

 だって、たまらなくて。でも強く抱きしめすぎた。でももっと抱きしめたいのに、どうしたらいい?

「なに?」
「あの、可愛いから」

 サヤカが笑う。俺の腕の中で、俺の胸におでこを擦りつけて楽しそうに笑ってる。

「『普通』から『可愛い』に変わった」
「あ、あ、……うん、可愛い」

 見ないようにしてたから、わからなくて。笑ってるのも見なかったから知らなかった。でも今は知ってるし可愛くてどうにかなりそう。抱きしめてるのにもっと近くに行きたい。
 体を撫でながら、おでこに髪に耳に口でふれる。なんでこんなふうにしたくなるんだろう。なんでどこもかしこも食べたくなるんだろう。肩を食べて丸いお尻を撫でる。サヤカの胸の膨らみは柔らかくて食べやすい。先っぽの丸い粒を触るとサヤカが声を出した。

「ぁ、まだ、するの?」
「可愛いから、食べたい」
「ふっ、ふふ、可愛いから食べたくなった?」

 本当にそうだから。まだ足りないんだ。おかしくなったみたい。

「おかしい? ダメ?」
「んー、私が可愛くておかしくなったの?」
「うん」
「ふっふふ。可愛すぎるんじゃ仕方ないな。ふふ。可愛いヨアヒム」

 楽しそうに笑うサヤカが俺のおでこに口を付ける。笑いながら何回も。俺のこと可愛いって思ってくれるの? サヤカ、俺のこと抱きしめてくれる?
 サヤカの口付けが俺を可愛がってるって教えてくれる。それがたまらなく嬉しくて目が熱くなった。

「どうしたの?」
「嬉しい」
「ヨアヒムは可愛いよ」

 頭を撫でてもらうの気持ち良い。サヤカの頭も撫でたら気持ち良い? 首は食べる。美味しい。あごも頬も耳も美味しいけど唇のほうが美味しい。舌はもっと美味しいから、いっぱい食べたい。サヤカも舌を動かして2人で絡めるのが嬉しい。
 手の中に柔らかくて気持ち良い膨らみがある。サヤカの気持ち良い先っぽを指先で捏ねると、俺の口の中にたくさん息がこぼれてくる。このまま舌を食べてたいけど先っぽも食べたい。口がたくさんあったらいいのに。
 胸を掴んで先っぽを舐める。吸う。舌で押し込む。どうしたら気持ち良い? サヤカの気持ち良いことしたい。サヤカの甘い声が嬉しくて硬い粒が可愛くて夢中で弾いた。
 こうやって吸って舐めてたら、ずっと疼いてた腰が熱くて堪らなくなってきた。もう中に入りたい。教えてもらった場所を指で確かめてから俺の膨らみを当てる。ゆっくり押したらヌルっと入った。

「っう、あっ」

 気持ち良い。背中がゾクゾクして鳥肌が立った。もっと奥まで。

「あっ、サヤカ」
「うん」
「したい、けど違う。サヤカが、いい。欲しい」
「……うん」

 本当なんだ。分からないけど、胸が痛いのはなんで。
 小さいサヤカは俺の腕の中にすっぽり入って抱きしめられてる。もっとそばにきてほしい。サヤカの中にいるのは俺で、こんなに近くにいるのにもっと近づきたい。同じ気持ちになりたい。俺のことだけ見てほしい。

 ゆっくり動いたら俺の腕の中で体を揺らして小さい声をあげた。俺もそんな感じ。ゆっくり動いても声が出てしまう。
 だんだん我慢できなくなってくる。もっと気持ち良くなりたくて、もっと奥に入りたくて。サヤカの叫ぶような声と俺に吸い付いてくる感触がほしい。
 すごくヌルヌルなのにくっついて俺をしごく。こんなにくっつかれたらサヤカも俺が欲しいんだって思っちゃう。

「サヤカ」
「ヨアヒム」

 俺が呼んだら呼び返してくれる。サヤカが俺を呼ぶ声を聞きたくて何度も呼んだ。息を切らしながら動いて抱き合って叫んだ。夢中で動いてサヤカは何度も体を硬くして、そのたびに俺も出した。

 水を飲んで休憩したらサヤカが眠ってしまった。体が小さいから疲れやすいのかもしれない。体調が戻りきってなかったのかも。大事なこと忘れるなんて俺のバカ。
 ヴェルナーやラルフだったら経験があるから、もっと優しくできるのかもしれない。2人がサヤカと一緒にいるところを想像して胸が痛んだ。でも今日は俺だけなんだ。眠ったサヤカを抱きしめて布団にくるまる。

 チカチカ眩しくて目を開けると精霊が産まれていた。水色の光に包まれたサヤカも光ってる。こんなに産まれるなんて。一回目は雨みたいだったけど今日は小川みたいに途切れないで窓から出て行った。びっくりして精霊から目が離せない。全部消えたあとサヤカに顔を向けたら目が合って、笑った。

「こんなに産まれるなんて思わなかった。びっくりだね」
「うん」
「また眠るけど一緒に寝る?」

 答える代わりにサヤカを優しく抱きしめた。静かにしてたらサヤカが眠った。俺の腕の中で眠るサヤカとたくさんの精霊。俺たちの気持ちで変わるって言ってたからサヤカも俺のこと気に入ってくれたんだ、きっと。なんか胸がいっぱい。もっと仲良くなれるといい。そしたら俺のこと好きになってもらえるかもしれない。可愛いって言ってたから、きっと大丈夫。
 怖いけど、それよりもっとずっと愛しくて頬ずりをした。


 ***


 パンを焼くうちに顔見知りになった神殿の料理人に、パン焼きの手伝いをすると申し出た。最初は断られたけど修行のためにとお願いしたら頷いてくれた。神殿のパンは毎日同じ、妖精族の好みに合ったアッサリしてる平パン。それと、産屋棟で俺たちが食べる色んなパン。試作品は俺の分。

 やることがあってサヤカが優しくて楽しい。神殿にきて幸せだ。俺、頑張るんだ。


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