6人の夫と巫女になった私が精霊作りにはげむ1年間の話【R18】

象の居る

文字の大きさ
68 / 119
第二章 精霊産みといろいろ

68.精霊祭の準備 ※

しおりを挟む
 
 精霊祭の準備で神殿全体がなんとなくバタバタしてるなと、お菓子を作りにいった宿舎棟で思った。ヴェルナーも忙しいらしく、お昼を食べてすぐ仕事に戻ることがたまにある。大変そうだな~と思ってたら全員を集めて注意事項の説明があった。

「不審な動きをしてる団体がいる。精霊祭の日はくれぐれも警護から離れずにいてくれ。移動は全員でする。声を掛けられても付いて行かない、頼まれごとは断る、握手も拾い物もしないように」
「精霊に消えてほしい人たちのこと?」
「それもある」
「他にもいるの?」
「神殿に敵対する勢力とか、いろいろだ」

 宗教戦争みたいなものなのかな?
 なんだかんだと注意を受け、そのほかに混じりに成功した2人組を入れ替える話しもあった。ヴェルナーとサミー、リーリエとゲルトで見張りはラルフ。ゲルトは前回意識を保っていた理由をラルフに聞かれてしどろもどろになり、2人でコッソリ隅に行って話してた。

 ヴェルナーは前回、『ヘビと絡まる女』が気に入ってたようだけど今回はどうかな。本人に聞いてみたらやっぱりしどろもどろに、見せつけるのが良いらしいことを言っていた。

 サミーと粘土を練りながら今晩の話をする。

「サミーは和合するよね」
「俺らはそういう種族だからな。ヴェルナーは難しいんじゃねぇか?」
「いやーなんか、他の男に見せつけるのが良いらしいよ」
「あーそれで燃える奴か。めんどくせぇな」
「うん、抱きつぶされそう」
「おいおい、大丈夫か?」
「わかんない」

 冗談で笑いながら話してたのに、サミーのため息が聞こえた。

「サヤカで止まらねぇなら俺に助けを求めてくれよ。サヤカよっか力あるから」
「冗談だよ、大丈夫」
「ホントかぁ? ヴェルナーのあと休むこと多いじゃねぇか」
「うん、まあ、たまにね」
「なぁ、自分の体大事にしろよ。俺らのことなんて気にしねぇでさ」
「うん、ありがとう。あと半年だし、大丈夫」
「……え、あ、ほら、ブローチ売れてっから、このままうまくいけばこっちでも稼げるんじゃねぇか?」
「はは、そんなに上手くいくかな」
「上手くいかなくても、……、上手くいくといいよなぁ。俺も稼ぎてぇし」
「そうだねぇ」

 なんだか気まずい沈黙になってしまった。口が滑ったな。空気を変えたくて別の話題をふった。

「そういえば、ゲルトに字を習ってるの。サミーは読み書きできる?」
「できねぇな」
「ヨアヒムも一緒に習ってるからサミーもする?」
「いいな。独立すんなら必要だと思ってたんだよ。ここにいるあいだに仕事で使いそうな文字、教えてもらえんなら助かる」

 お、話題転換はなかなか上手くいったぞ。
 そのあとも読み書きできない庶民の事情なんかをボチボチ話しながら粘土をこねた。手仕事ってやっぱりいいな。

 夜になって私の部屋に集まった。初めての組み合わせに緊張する。

「私からいいか?」
「ああ」

 ギラギラして鼻息の荒いヴェルナーが私に向き合って抱きしめた。無茶苦茶キスをされるので頑張って応える。盛り上がってんなぁ、ヴィーちゃんは。そういや、前に指を齧ったときも物凄く興奮してたなと思い出す。

「ヴェルナーは齧られるの好きなの?」
「は? え、ああ、なんていうか、好きというより実感が湧くから」
「んん?」
「闇魔法は使う相手の精神と同調するんだ」
「うん」

 チンコを勃てたまま説明し始めた。亀頭を指で突っつきながら返事をする。

「魔法を使い終わっても同調してた状態が残るというか、今こうして考えてるのは自分なのか相手の思念なのか、うっ、……よくわからなくなる」
「それは大変だ」

 チンコをペロッと舐めて返事をした。

「それで?」
「それで、っ……、自分自身に戻ったと確かめるために、……ぅ、痛みを味わう。剣で切ったり、火であぶったりして。っふ」
「ふんふん」

 口に咥えながら返事をして、カリをグルリと舐めまわす。

「っく、実際の痛みで頭をハッキリ、っぅ、させて現実にいると実感する。だからサヤカに齧られた痛みで、ぁは、夢じゃないとハッキリして嬉しかったんだ」
「今、齧ったらまたハッキリするね」
「そこだけは齧んねぇでくれよ。見てるこっちが痛てぇ」
「冗談だよ」

 冗談のお詫びに咥えてた口から出して舌で丁寧に舐め上げる。これなら齧られる心配をしなくてもいい。全体を満遍なく舐めてたら、ヴェルナーの手が私の耳をくすぐった。

「サヤカ、口の中に入れてほしい」
「心配にならない?」
「ならない。齧っていい」
「うぇ。聞いてるだけで怖ぇ」

 齧っていいのか。痛みがクセになってんのかね。
 唇に咥えて舌を添わせ根元までゆっくり飲み込む。陰嚢を揉みながら吸い付いて上下運動をした。試しに前歯で甘噛みをする。

「っう、あっぁ、サヤカっ」

 声を上げて体を揺らす。喜んでいるみたいなので、奥歯にも当たるように甘噛みを繰り返した。

「あっあっあ、サヤ、あ、もう、少し」

 もう少し? 強く?
 さっきより少し強く歯を立ててみる。

「っうーー、うっああ、ぅくっ、サヤ、サヤカっ、あああっ」

 グニグニ噛んでる私の頭を押さえたかと思うと、叫びながら口の中に射精した。出し切るのを待って口を離し、風呂場に行ってうがいをする。ベッドに戻ったらトロンとしたヴェルナーと、なんともしょっぱそうな顔したサミーが寝そべってて、あまりの温度差に笑った。
 ヴェルナーが抱き付いて私に覆い被さる。唇を啄みながら私を呼ぶのが可愛らしい。

「会いたかった」
「会ってから結構たってるよ」
「夢が長かったからたまに不安になる」

 おでこを擦りつけるヴェルナーの頭を撫でた。優しく唇を重ねて柔らかな感触を味わう。舌先で下唇をチロチロ撫でたら、ヴェルナーの吐息がかかった。生暖かい舌が侵入してヌルリと歯茎を舐め、口内を探索していく。絡みつく弾力のある舌に吸い付いて甘噛みをしたら、息を荒げて足の付け根に硬い物をグリグリ押し付けてきた。
 口を離してまぶたを開けると、水の張った揺れる紫色の目に私が映っていた。

 眉を歪めて私の首筋に顔を埋め、何度も吸い付き小さな痛みを残していく。乳房にも赤い痕をいくつか付けて乳首に軽く歯を立てた。ヒリついた痺れが背中を走る。

「あっ、アア、っんあぁ」

 握られた乳房の押し潰された乳首から、体が跳ねるような刺激が与えられた。ヴェルナーの下で捩って藻掻いても逃げられない。
 赤い痕をつけながら下腹まで辿った唇は割れ目の先端にあるクリトリスに触れた。温かい息がかかり、柔らかな舌先が根元をくすぐる。逃げようとした腰は膝裏を胸元まで押し込まれて、上向きに晒された。

「やだ、っん、あ、んんっ、や」

 恥ずかしくて押さえつけるヴェルナーの腕をどけようとしてもビクともしない。陰唇のあいだを丹念に舐めまわされて腰が揺れてしまう。チロチロとくすぐる舌がクリトリスの周りも這いまわる。舌先でリズミカルに弾かれる振動が響いて絶頂に収束した。

「んんっ、ああっあ、っく、あっあっあっ、あアアアぁーーーーっ、んーー」

 昇りつめて跳ねる体の足先まで硬直する。

 強張った体から力が抜け、息が落ち着いたらすぐヴェルナーに押し込まれて喉が仰け反った。ガツガツ腰を振るヴェルナーから続けざまに刺激を与えられた中が、痙攣するように収縮し絶頂へ放り投げられる。
 低い呻き声が聞こえて止まった動きは、ビクつきが治まらないうちに再開された。快感が止まらない体のすべての刺激が、背骨を駆け抜けて喉から出て行く。つぶった目から涙が滲んで、頭の中はバラバラになった。

 何度目かの一時停止で抱きかかえられた。

「大丈夫か?」

 落ち着いた声に目を開けるとサミーが覗き込んでいる。そうだった。ぼんやりした頭で次はサミーの番だったと思い出した。

「うん。サミーの番だね」
「……俺はいい。今日はもう眠ろう」
「そう。ごめんね」
「おやすみ」
「おやすみ」

 ウトウトしてるところに布団を掛けられると安心してしまう。意識はすぐにとけた。


しおりを挟む
感想 101

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...