【完】クールな貴方がくれたのは、サディスティックな溺愛でして

唯月漣

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3)おくりものは?

 僕の視線に気付いているであろうアキ先生は、楽しそうな表情でいくつかのアイテムを選びだし、僕の方を見てクスクスと笑った。


「アキ君は、案外マゾヒストなんでしょうか?」
「……へっ?」
「さっきより勃っていますよ。それに、期待に満ちた表情をしている」
「う、うそっ……!!?」


 先生に指摘されて慌てて自分の股間に目をやった僕は、目の前に突きつけられた事実に焦った。
 そこには先生が言ったとおり、恥ずかしい屹立がズボンの布をしっかりと押し上げている姿があったからだ。
 ドキドキと心臓がうるさく騒ぎ立てる。
 痛い程の心臓の高鳴りは、てっきり先生がカッコいいせいだって思っていたんだけど……。


「大丈夫。流石になんの準備もなくこれらを使うほど、私は鬼畜ではありません。まずは気持ち良くなりましょうか」
「えっ!? あッ……」


 そう言われると同時に股間を優しく握り込まれて、ゾワリと股間に走った甘美な快楽に僕は戸惑った。

 正直、先生をオカズに抜いた事は数知れず。
 けれど、実際の行為がこんなに気持ちいいなんて、僕は知らなかった訳で……。


「やっ、ダメ……、っ、せんせぃ……っ」


 静寂を破る衣擦れの音が室内に響く。思わず漏れ出た甘ったるい喘ぎに、僕自身が困惑した。
 声に反応するようにフッと表情を弛めた先生は、焦らすようなゆったりとした動きで布越しに陰茎を揉んだ。
 薄いズボンの生地越しにじんわりと先生の手のひらの熱が伝わってきて、僕はもうそれだけで堪らなかった。


「シン君はとても可愛い反応をするんですね」


 力の抜け始めた膝が、ゆっくりと外側に倒れる。それを空いている手で支えた先生は、股間にあった手を滑らせて僕のズボンのウエストに手をかけた。


「シン君のもっと可愛いところ、見せてくださいね」


 そう微笑む先生は、どこか楽しそうだ。
 先程抱いた恐怖心が消えぬまま、目先の快楽に釣られて頷いてしまう愚かな僕は、先生の目にどう映っているのかな……?


「はい……。せ、先生になら……」


 うっとりとした眼差しでそう答えてしまった僕の頬にキスを落とした先生は、次の瞬間ズルリと僕のズボンを下着ごと抜き取ってしまった。


「……ッ、ぁ……やっ……」


 恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい……!

 明るく室内を照らす蛍光灯の下、僕の小ぶりの性器が姿を表す。
 ゆるりと勃ちあがり始めていたそれは、先端が皮の内側から僅かに顔を覗かせて、透明の蜜を滲ませていた。
 下着に僅か滲んだ恥ずかしい染みを隠したくて、僕は反射的に拘束された両手で股間を隠そうとした。
 けれどそんなことは勿論先生が許してくれるはずもなく、あっさりと両手を再び頭上に据えられてしまう。


「明るい蛍光灯の下で私に下半身を晒すのは、さぞ恥ずかしいでしょうね」


 先生の言葉に僕がコクンと頷くと、先生の顔が近づいてきた。前髪が触れるかと思うほどの至近距離からそこを覗き込まれ、むき出しの欲望にふわりと吐息がかかる。


「そうですか。けれど今日はお仕置きですから、隠すことは許しません。手は頭の上に……。次に勝手なことをした時は、お仕置きを追加します」
「は……はい……」


 何気にちょっと怖い事を言われている気がするが、先生の言葉が理不尽な命令であるほど、何故だか僕の心臓は高鳴った。
 キュンキュンと胸を締め付けるときめきは、もはや自分でもどうしようもない。

 僕が先生のドアップにうっとりしていると、再び先生が鞄から取り出した道具の中から、イヤリングのようなものを選び出した。

 小さな銀色の鈴が二つ下がったその謎のアクセサリーは、先生の手の中でチリン……と可愛らしい音を鳴らした。
 普通のイヤリングと少し違っているのは、留め具部分が小さな金属製のクリップになっており、シリコンカバーがつけられているという事くらいか。


「可愛らしいでしょう? アキ君に似合うと思って買ったんです。私からのプレゼントです」


 先生は僅かに頬を弛めてそう言いながら、おもむろに僕の胸元に指を滑らせる。
 指の先で器用につまんで金属クリップを開くと、薄い胸板を飾るニつの小さな果実の先に狙いを定めた。
 先生はシリコンカバーのついたクリップの先端で、僕の両乳首の先を素早くきゅっと挟んでしまった。


「ぁっ……っ」


 男の乳首なんて飾りだと思っていたのに、小さなそこはクリップに挟まれて僕にツンと僅かな痛みを伝えた。
 哀れにひしゃげた乳首の先は、クリップの端からはみ出した僅かな肉先を小さく震わせている。


「思った通り、とても似合っていますね」


 そう言った先生が、胸元の鈴をピンっと指で弾いた。


「や、あっ……やッ……ぅぅ」


 チリン、と可愛らしい音が静かな室内に響く。
 それと同時に小さなクリップに挟まれたその部分からは、ピリリと痺れるような甘痒い感覚が生まれた。


「どうですか? 痛いだけじゃないでしょう」
「いっ……! あ、あ……っ」


 二本の指で鈴を挟んでわざと軽く引っ張った先生は、涙目で首を横に振る僕の反応を見て楽しそうに目を細めた。何度も指で弾かれて鈴が鳴らされるたび、僕はその甘痒いような快楽に耐えながら、唇を震わせる。


「さて、これは英語の分。次は世界史の分のお仕置きをしましょうか」


 そう言いながら僕の目元に顔を近づけた先生は、僕の涙目になった目元にキスをして、うっすらと浮かんだ涙を舐めとった。


「大丈夫。アキ君はやれば出来る子だって、私は信じていますよ」


 優しく微笑んだ先生は、そのまま僕の唇にキスを落として不敵に笑った。
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