3 / 22
グレン王との一夜
しおりを挟む
いつの間にかマリアは眠りに落ちていた。
気が付くと人の気配を感じた。
「おとーさん?」
目をこすりながら起き上がるとここがどこで自分がどういう理由で連れて来られたのか思い出した。
「はははは、まさか父親と間違われるとわな」
そう言いグレン王は盛大に笑った。
なんて失礼な王なのだろうとキッと睨んだ。
「そのドレスなかなか似合っているじゃないか」
「・・・後宮はみんなこんな格好をしているの?」
「ああ、そうだが?」
それが何か問題でも?みたいに聞き返されイラっとした。
「私には動きにくい」
(こんなふりふりふわふわした服なんて着たこと無いもの)
「そうか。だが決まりだ。大人しくその手の服を着てもらう」
笑いを堪えながらグレン王は言った。
(~っ!本当に腹立つ!)
「そういえばちゃんと母の治療はしてくれているんでしょうね!?」
「俺は約束は守る」
それを聞き、マリアは安心した。
「そしてどうして同室なの?」
「お前を個室に入れたらあの女狐たちに何をされるかわからん」
「女狐?」
(・・・何の事だろう?)
「・・・後宮にいる他の女共だ」
(後宮のシステムがよくわからないが一応皆、妃や正妃候補のはず)
「皆、グレン王の妃と正妃候補じゃないの?」
「まさか!冗談じゃない」
「グレン王は女嫌いなの?」
一番疑問に思ったことをぶつけてみた。
「違う、そういう話じゃない」
「?」
「皆、お偉い方々が押し付けてきた娘たちだ」
(でも、美女ばかりだった)
「でも、その気があるから本人たちも後宮にいるんでしょう?」
「俺は好きな女くらい、自分で探す」
それはそうだろう。
自分が庶民だからグレン王の言っていることに納得いく。
「じゃあ、後宮にいる美女をコレクションにしたら良かったのに」
「美しいだけの娘なんて何の価値もない」
(じゃあ、グレン王は何故私をこの後宮へ連れてきたのだろう)
「私にも何の価値もないわよ」
グレン王はマリアの髪を一房とって口づけした。
「わぁ!何をするの!!」
「色気のない叫び声だな。さっき言っただろう俺が欲しいのは価値のある女だ」
よく分からないことをグレン王は言う。
「ぬくぬく温室で育った女からは魅力を感じん」
「グレン王って変な王様ね」
「・・・グレンでいい」
その言葉を一瞬聞き間違えたのかと思ったマリアだった。
「好きな女にまで王として見て欲しくない」
「好きな・・・女・・・?」
(?何を言っているのかやっぱりわからない)
「ここまで言っても分からないのか?」
そう言いいきり、いきなり唇を奪われた。
「んっはっ、んん!?」
マリアは怖くなりドンっとグレンを突き飛ばした。
「俺が好きなのはお前のような自立して家族を守ろうとする奴だ」
力ではグレンに敵わなかったがグレンが退いてくれた。
マリアのファーストキスはグレンに強引に奪われてしまった。
「・・・グレンの好きな相手は・・・私?」
「まだ分からないのか?」
そう言いながらグレンの手が伸びてきた。
怖くてマリアはベッドの端へ這って逃げた。
「そう怯えるな。これ以上何もしない」
「え?大事なコレクションだから?」
グレンはがっくりと項垂れた。
「もういいから、今日は休め。俺は嫌がる女を組み敷く趣味は無い」
そう言いながらグレンはベッドに入って枕に頭を乗せた。
暫くすると寝息が聞こえてきた。
「安心していいのかな・・・」
最初は疑っていたがグレンが嘘をつかないというのは本当らしい。
そうして気が付くとマリアはベッドボードに寄りかかりいつの間にか眠っていた。
気が付くと人の気配を感じた。
「おとーさん?」
目をこすりながら起き上がるとここがどこで自分がどういう理由で連れて来られたのか思い出した。
「はははは、まさか父親と間違われるとわな」
そう言いグレン王は盛大に笑った。
なんて失礼な王なのだろうとキッと睨んだ。
「そのドレスなかなか似合っているじゃないか」
「・・・後宮はみんなこんな格好をしているの?」
「ああ、そうだが?」
それが何か問題でも?みたいに聞き返されイラっとした。
「私には動きにくい」
(こんなふりふりふわふわした服なんて着たこと無いもの)
「そうか。だが決まりだ。大人しくその手の服を着てもらう」
笑いを堪えながらグレン王は言った。
(~っ!本当に腹立つ!)
「そういえばちゃんと母の治療はしてくれているんでしょうね!?」
「俺は約束は守る」
それを聞き、マリアは安心した。
「そしてどうして同室なの?」
「お前を個室に入れたらあの女狐たちに何をされるかわからん」
「女狐?」
(・・・何の事だろう?)
「・・・後宮にいる他の女共だ」
(後宮のシステムがよくわからないが一応皆、妃や正妃候補のはず)
「皆、グレン王の妃と正妃候補じゃないの?」
「まさか!冗談じゃない」
「グレン王は女嫌いなの?」
一番疑問に思ったことをぶつけてみた。
「違う、そういう話じゃない」
「?」
「皆、お偉い方々が押し付けてきた娘たちだ」
(でも、美女ばかりだった)
「でも、その気があるから本人たちも後宮にいるんでしょう?」
「俺は好きな女くらい、自分で探す」
それはそうだろう。
自分が庶民だからグレン王の言っていることに納得いく。
「じゃあ、後宮にいる美女をコレクションにしたら良かったのに」
「美しいだけの娘なんて何の価値もない」
(じゃあ、グレン王は何故私をこの後宮へ連れてきたのだろう)
「私にも何の価値もないわよ」
グレン王はマリアの髪を一房とって口づけした。
「わぁ!何をするの!!」
「色気のない叫び声だな。さっき言っただろう俺が欲しいのは価値のある女だ」
よく分からないことをグレン王は言う。
「ぬくぬく温室で育った女からは魅力を感じん」
「グレン王って変な王様ね」
「・・・グレンでいい」
その言葉を一瞬聞き間違えたのかと思ったマリアだった。
「好きな女にまで王として見て欲しくない」
「好きな・・・女・・・?」
(?何を言っているのかやっぱりわからない)
「ここまで言っても分からないのか?」
そう言いいきり、いきなり唇を奪われた。
「んっはっ、んん!?」
マリアは怖くなりドンっとグレンを突き飛ばした。
「俺が好きなのはお前のような自立して家族を守ろうとする奴だ」
力ではグレンに敵わなかったがグレンが退いてくれた。
マリアのファーストキスはグレンに強引に奪われてしまった。
「・・・グレンの好きな相手は・・・私?」
「まだ分からないのか?」
そう言いながらグレンの手が伸びてきた。
怖くてマリアはベッドの端へ這って逃げた。
「そう怯えるな。これ以上何もしない」
「え?大事なコレクションだから?」
グレンはがっくりと項垂れた。
「もういいから、今日は休め。俺は嫌がる女を組み敷く趣味は無い」
そう言いながらグレンはベッドに入って枕に頭を乗せた。
暫くすると寝息が聞こえてきた。
「安心していいのかな・・・」
最初は疑っていたがグレンが嘘をつかないというのは本当らしい。
そうして気が付くとマリアはベッドボードに寄りかかりいつの間にか眠っていた。
0
あなたにおすすめの小説
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる