コレクター王と白髪娘

えりー

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変わりゆく関係

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最近やたらとグレンが触れてくるようになった。
そして何事もなかったかのような顔をしている。
昼間は近寄りがたい雰囲気を出している王が見せるもう一つの顔を知ってしまったような気がした。
意外と甘えたがりなのかもしれない。
あんなに凛とし、強い王が・・・。
(まさかね・・・)
もしそうならマリアはグレンの事を可愛いと思う。
グレンはどういう理由で自分に触れてくるのだろう。
ふと考えてみた。
答えは1つしかない。
男女の営みがしたいのだろう。
でもマリアにはそんな勇気がない。
後宮に入れられたからにはいつかその日は来る。
しかし、グレンは嫌がる女には手を出さないと言い切った。
もし、私が嫌がらなかったらどうなるのだろう。
グレンは抱くのだろうか。
考えても答えは出なかった。
この後宮に来てからもう3ヶ月になる。
きわどい所まで下着の上から触れられるようになった。
前みたいな恐怖感はもうない。
一度きちんと話合うべきなのかもしれない。
線引きがぶれて見える。
グレンの事は嫌いじゃない。
むしろ今は好意を持っていると思う。
でもグレンにそれを伝えていない。
(だって伝えたら・・・今の関係が壊れるかもしれないもの)
マリアは今の関係が心地よかった。
だが、逃げているようで嫌だった。
そんなある日事件が起こった。
マリアだけを寵愛することを面白く思わない人はたくさんいる。
部屋でグレンの帰りを待っていると毒蛇を投げ込まれてしまった。
(しまった!鍵をかけ忘れた・・・!)
急いで呼び鈴を鳴らすとすぐにマナがやって来てくれた。
「どうかなさいましたか?」
「マナさん!蛇がいます!!毒蛇だと一目でわかりますから間違いありません」
そう叫んだ瞬間蛇が姿を現した。
蛇はマリアの足に噛みついた。
鋭い痛みが走り、鈍痛に変わった。
マナは持っていた短剣で、蛇を床に刺した。
そして急いで自分の服を破き、毒がまわらないようきつく噛まれた場所を縛った。
一応応急処置は一通りできるマナだが緊急に医師の手配をした。
医師は毒を吸いだし、腫れるのを防ぐために薬草を塗った布をあて包帯できつく巻いた。
蛇の毒は強いものでヘタすると死に至るものだった。
医師はまだかろうじて意識のあるマリアに解毒剤を渡した。
マリアは急いで解毒剤を飲み干した。
額には玉のような汗が浮かんでいた。
とりあえず安静にしておくしかないのでマリアはマナの肩を借り、ベッドまで行き横になった。
その話を聞いたグレンは急いでマリアの容態を医師に聞き、何に注意すべきか訊ねた。
「マリアは・・・大丈夫なんだな?」
「はい。今は解毒剤と睡眠薬で眠られておりますが命に別状はありません」
その言葉を聞きグレンは安堵した。
そしてマリアと自分の部屋に毒蛇を投げた犯人に復讐することを誓った。
いつもより厳重に鍵をかけているため閉め出されているグレンはドアを叩いた。
「マナ!!俺だ」
そう言うと鍵を開け中へようやく入ることが出来た。
ベッドを見るとぐったりと横たわるマリアの姿が目に飛び込んできた。
「あのヤブ医者め!全然大丈夫じゃないじゃないか!」
近くにあったタオルでマリアの汗を拭ってやった。
それで目が覚めたのかマリアはぼーとする頭でグレンに語り掛けた。
「・・・グレン・・・と話したいことが・・・あるの」
「今はダメだ!!」
その様子を見たマナは音もなく下がった。
「それより怪我を治せ!」
「・・・うん。そしたら話を・・・聞いてくれる?」
「ああ、約束する」
「・・・じゃあ、安心だね・・・」
そう言い終えるとまた眠りにマリアは落ちていった。
「このままじゃ終わらせない!!」
そう小さく呟きマリアの唇にキスを落とした。
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