コレクター王と白髪娘

えりー

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寵愛

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マリアに危害を加えるとどうなるか後宮にも伝わっていた。
リンの話は今でも語り継がれている。
国外追放され、野垂れ死んだという説まである。
この話を聞いた後宮の女たちはマリアに危害を加える気はもう無くなった。
それほど寵愛されている姫がいるという事は街にも広がっていた。
マリアはそんな事知らずにマナとシロの散歩の為に後宮の中庭にやって来た。
皆、マリアの姿を見ると逃げるように去って行った。
流石に鈍いマリアも違和感を覚えた。
「あの・・・何か私したんでしょうか?」
「お気になさいませんように」
どうやらマナは何か知っている様子だった。
「気になります!教えてください」
マナは頬に手を当て暫く考えた。
マリアはそんなマナをじっと見つめ続けた。
「・・・わかりました。お話ししましょう」
「本当ですか!?」
マリアは喜んだ。
「以前、マリア様に危害を加えた娘が国外追放になりました」
「え?」
「私も詳しい話は知りませんが今、その話で後宮は持ちきりです」
(危害を・・・ああ!!あの毒蛇の事か)
「どうしてそんな重たい罪になったの?」
「私も本当に知らないのです」

その夜、グレンが帰って来たので早速聞いてみることにした。
「グレンが毒蛇の犯人を国外追放したって噂になっているよ?」
「・・・こんなところにも噂になっているのか。皆、口が軽いな」
その口ぶりからそれが本当だという事に気が付いた。
「どうしてそこまで重たい罰を・・・」
「その娘の父親が重たい罪を犯し、その娘も死に至る毒を持つ毒蛇を部屋に投げ込んだからだ」
「そうなんだ」
(重たい罪って何だろう。きっとこれは関係ないと言い教えてはもらえないだろうな)
「あとは見せしめの意味も込めている」
「見せしめ?」
「俺の寵愛を受けている娘に何かするとそれ相応の処罰をするという意味だ」
マリアは確かにグレンの寵愛を一身に受けている。
「でも、国外追放なんて重すぎない!?」
「いいか?マリアは死にかけたんだぞ?処置が早かったから命に別条がなかっただけだ」
「うん、分かってる」
マリアは頷いた。
何故かグレンが不機嫌な顔をしている。
「ごめんなさい、疲れている時にこんな話しちゃって」
「別にいい」
そう言いながらマリアの腕を引きグレンはベッドに腰を下ろした。
そしてマリアを膝の上に乗せぎゅっと抱きしめた。
「あの・・・営みは、今夜もするの?」
「当り前だ」
「早く世継ぎを産んでもらわなければ困る」
グレンは真剣な顔になりそう言った。
「世継ぎ・・・?」
「俺たちの間に子供が出来れば周囲の人間から色々言われなくなる」
突然の言葉にマリアは固まってしまった。
「そうすればお前を正妃に出来る」
(だからあんなにしつこく抱いてくるのか・・・)
(それだけじゃないような気もするけど・・・)
「”王の寵愛”だけではマリアを守り切れないこともあるからな」
「うん」
「それに早く欲しいだろう?」
耳元で囁かれぞくりとした。
「欲しいけど・・・全然グレン手加減しないんだもん」
「当り前だ」
「私、次の日何もできない位、体がきついのよ?」
「そうなのか」
「うん」
マリアは頷きながら一生懸命訴えた。
「では手加減するから抱かせてくれないか?」
マリアはぎゅうっとグレンに抱きつきそのままベッドへ倒れ込み。
2人の営みが始まった。
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