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すれ違い
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今日もマナとシロの散歩をしていた。
すると鋭い視線を感じた。
振り返ると物凄い美女がこちらを睨んでいた。
マナもその事に気が付き警戒した。
その美女が近づいてきた。
「私、今日から後宮に入ったロージュと申します」
「私はマリアです」
ロージュはにっこり笑みを浮かべた。
「”王の寵愛”がいつまでもあると思って?」
「!」
「マリア様が飽きられないのはその容姿のおかげでしょう?」
マリアは久しぶりに容姿の事を言われ頭にきた。
しかし、ここは後宮だ。あまり事を荒立ててはいけない。
静まり返っていても皆が聞いている。
「それではロージュ様も私と同じ容姿におなりになったらいかが?」
「~っ!」
ロージュは何も言い返せなかった。
「マナさん、シロ、部屋へ戻りましょう」
マリアはさっき聞いた言葉を思い出した。
”王の寵愛”がいつまでもあると思って?っと言われたとき胸が痛くなった。
グレンを疑っているわけではない。
「マリア様あまりお気にされないように・・・」
「私は、大丈夫です。慣れていますから」
「ロージュ様がどういう方か探ってみますね」
その言葉に驚いた。
「いいえ、本当に気にしてませんから」
「私は、ああいう無礼な方が一番嫌いです」
(私だってひっぱたいてやりたくなったわ)
しかし、何でロージュを後宮に入れたのだろう。
マリアにはそこが不思議で堪らなかった。
(分からないことは本人に聞けばいいか)
だが、その晩はどんなに待っても部屋にグレンが帰ってくることは無かった。
マリアはベッドボードに寄りかかりロージュの事を考えていた。
夜明けと同時にグレンが部屋に戻ってきたが、その時マリアは眠ってしまっていた。
グレンはマリアをベッドに入れ横たわらせた。
すぅすぅと寝息が聞こえてくる。
「心配かけてすまなかった」
眠っている愛しいマリアに囁いた。
その声はマリアには届いてはいなかった。
マリアが起きないようにそっとキスをした。
そして静かに着替えてから公務へ出かけた。
「結局、着替えには帰って来たみたいね・・・」
汚れ物を入れておく籠には昨日の朝着ていた服が入っていた。
「私ったらいつの間に眠ってしまったのかな」
(ロージュの事聞きたかったのに・・・)
後宮に入ってからのグレンの初めての朝帰りだった。
ロージュは凄い美人だった。
まさか昨夜はロージュの所へ行ってしまったのか心配になった。
鏡を見てみると自分の顔立ち自体は平凡で特に可愛いわけでも綺麗なわけでもない。
ただ色が皆と違うだけ。
ロージュに”つまらない女”扱いされても仕方がない。
「・・・ダメだ!1日グレンが帰ってこなかったくらいで落ち込んじゃ!」
両頬をパンパンと叩き自分を振るいだたせた。
呼び鈴を鳴らし、マナを呼んだ。
ドレスの着替えを手伝ってもらった。
そして、シロも連れてきてもらった。
マリアはロージュの所へ行こうと思ったがやめた。
また何か危害を加えられるかもしれない。
そうなるとまた後宮内で騒ぎになる。
ロージュがマリアに直接危害を加えるとは思えないが嫌味くらいは言われるだろう。
それにー・・・本当にグレンがロージュの元へ通ったのならそんな話は聞きたくなかった。
「どうせ聞くならグレン本人から聞こう」
(今日は帰って来るよね・・・)
すると鋭い視線を感じた。
振り返ると物凄い美女がこちらを睨んでいた。
マナもその事に気が付き警戒した。
その美女が近づいてきた。
「私、今日から後宮に入ったロージュと申します」
「私はマリアです」
ロージュはにっこり笑みを浮かべた。
「”王の寵愛”がいつまでもあると思って?」
「!」
「マリア様が飽きられないのはその容姿のおかげでしょう?」
マリアは久しぶりに容姿の事を言われ頭にきた。
しかし、ここは後宮だ。あまり事を荒立ててはいけない。
静まり返っていても皆が聞いている。
「それではロージュ様も私と同じ容姿におなりになったらいかが?」
「~っ!」
ロージュは何も言い返せなかった。
「マナさん、シロ、部屋へ戻りましょう」
マリアはさっき聞いた言葉を思い出した。
”王の寵愛”がいつまでもあると思って?っと言われたとき胸が痛くなった。
グレンを疑っているわけではない。
「マリア様あまりお気にされないように・・・」
「私は、大丈夫です。慣れていますから」
「ロージュ様がどういう方か探ってみますね」
その言葉に驚いた。
「いいえ、本当に気にしてませんから」
「私は、ああいう無礼な方が一番嫌いです」
(私だってひっぱたいてやりたくなったわ)
しかし、何でロージュを後宮に入れたのだろう。
マリアにはそこが不思議で堪らなかった。
(分からないことは本人に聞けばいいか)
だが、その晩はどんなに待っても部屋にグレンが帰ってくることは無かった。
マリアはベッドボードに寄りかかりロージュの事を考えていた。
夜明けと同時にグレンが部屋に戻ってきたが、その時マリアは眠ってしまっていた。
グレンはマリアをベッドに入れ横たわらせた。
すぅすぅと寝息が聞こえてくる。
「心配かけてすまなかった」
眠っている愛しいマリアに囁いた。
その声はマリアには届いてはいなかった。
マリアが起きないようにそっとキスをした。
そして静かに着替えてから公務へ出かけた。
「結局、着替えには帰って来たみたいね・・・」
汚れ物を入れておく籠には昨日の朝着ていた服が入っていた。
「私ったらいつの間に眠ってしまったのかな」
(ロージュの事聞きたかったのに・・・)
後宮に入ってからのグレンの初めての朝帰りだった。
ロージュは凄い美人だった。
まさか昨夜はロージュの所へ行ってしまったのか心配になった。
鏡を見てみると自分の顔立ち自体は平凡で特に可愛いわけでも綺麗なわけでもない。
ただ色が皆と違うだけ。
ロージュに”つまらない女”扱いされても仕方がない。
「・・・ダメだ!1日グレンが帰ってこなかったくらいで落ち込んじゃ!」
両頬をパンパンと叩き自分を振るいだたせた。
呼び鈴を鳴らし、マナを呼んだ。
ドレスの着替えを手伝ってもらった。
そして、シロも連れてきてもらった。
マリアはロージュの所へ行こうと思ったがやめた。
また何か危害を加えられるかもしれない。
そうなるとまた後宮内で騒ぎになる。
ロージュがマリアに直接危害を加えるとは思えないが嫌味くらいは言われるだろう。
それにー・・・本当にグレンがロージュの元へ通ったのならそんな話は聞きたくなかった。
「どうせ聞くならグレン本人から聞こう」
(今日は帰って来るよね・・・)
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