9 / 10
国の最後
しおりを挟む
国王の謁見の間へやってきた。周りにいた護衛の兵士は邪魔だったから風で吹き飛ばした。
ドアを切り裂き、国王の前に立って見せた。
「おお、ついに覚醒したのか・・・これでこの国も安泰じゃ」
「国王様、私を今まで育ててくださってありがとうございました」
そう言い手に持っていた短剣で国王の首に突き立てた。
短剣を引き抜き、去っていこうとすると国王が話しかけてきた。
「何・・・故・・・」
ヒューヒューと呼吸をしながら彼はそう訊ねた。
「国王とは国民のことを第一に考えなくてはいけなかったのではありませんか?それができなければ、貴方の存在は国民の邪魔になります。嘆願書をはねのけ、弱者が餓死していても自分と関係が無いから放っておいたのは何故ですか?」
そう訊ね終わるころには彼は息絶えていた。
何故王がそんなことをしたのか永遠の謎となった。
サラはウェイのところまで戻ってきた。
とどめを刺すために。
「うわあああああ!!来るな!お前はもう俺の知っている娘じゃない!化け物め」
「そうです。私は、人間じゃないのかもしれません。今国王も殺してきました」
「な・・・んだと・・・?」
ウェイは驚いていた。
その隙をついてウェイも短剣で切りつけた。
首を切りつけたので返り血を浴びてしまった。
生かしておいたらまた同じことを繰り返すかもしれなかったから仕方なかった。
この二人を殺せるのは大地の力を得た巫女である自分だけだろうと思ったのだ。
新しく次王になるのはシオンのような人がふさわしい。
皆を引っ張って行ってくれる新しい王がこの国には必要だ。
巫女の力をもってすれば人殺しも何の造作もない事だった。
血で穢れた自分を見て次は自分も殺さなくてはいけないと思った。
短剣を首にあてがい思い切り突き刺した・・・そのつもりだった。
短剣はシオンの掌を貫通して、止まった。
「シ・・・オン?」
「サラ!馬鹿なことをするな!!」
「何故ここに?」
「わからない。気がついたらすごい勢いの風に巻き上げられてここに居た。そうしたら、お前が死のうとしているのが目に入ったから止めた」
短剣を掌からゆっくり取り除いた。
サラは持っていた布で手当てをした。
「ごめんなさい。これで2度目ね」
「ああ、そう簡単に死ねると思うなよ。俺がついてるんだからな」
「一体何があったんだ・・・?」
そう問われ今まであったこと全てシオンに話した。
シオンはただ黙って聞いていた。
「私の手はもう穢れてしまった・・・」
「そんなことない。お前は美しいままだ。国を守るために仕方なくこうしたんだ」
シオンはぎゅっとサラを抱きしめ、そう言ってくれた。
「この国はどうなるのかしら・・・」
「わからない。けれど、今より良くなることを祈るのみだ」
俺たちにできる事はそれくらいだと小さな声で囁いた。
「帰ろう、俺たちの村へ。俺たちの家へ」
「はい!!」
泣きながらサラは返事をした。
ドアを切り裂き、国王の前に立って見せた。
「おお、ついに覚醒したのか・・・これでこの国も安泰じゃ」
「国王様、私を今まで育ててくださってありがとうございました」
そう言い手に持っていた短剣で国王の首に突き立てた。
短剣を引き抜き、去っていこうとすると国王が話しかけてきた。
「何・・・故・・・」
ヒューヒューと呼吸をしながら彼はそう訊ねた。
「国王とは国民のことを第一に考えなくてはいけなかったのではありませんか?それができなければ、貴方の存在は国民の邪魔になります。嘆願書をはねのけ、弱者が餓死していても自分と関係が無いから放っておいたのは何故ですか?」
そう訊ね終わるころには彼は息絶えていた。
何故王がそんなことをしたのか永遠の謎となった。
サラはウェイのところまで戻ってきた。
とどめを刺すために。
「うわあああああ!!来るな!お前はもう俺の知っている娘じゃない!化け物め」
「そうです。私は、人間じゃないのかもしれません。今国王も殺してきました」
「な・・・んだと・・・?」
ウェイは驚いていた。
その隙をついてウェイも短剣で切りつけた。
首を切りつけたので返り血を浴びてしまった。
生かしておいたらまた同じことを繰り返すかもしれなかったから仕方なかった。
この二人を殺せるのは大地の力を得た巫女である自分だけだろうと思ったのだ。
新しく次王になるのはシオンのような人がふさわしい。
皆を引っ張って行ってくれる新しい王がこの国には必要だ。
巫女の力をもってすれば人殺しも何の造作もない事だった。
血で穢れた自分を見て次は自分も殺さなくてはいけないと思った。
短剣を首にあてがい思い切り突き刺した・・・そのつもりだった。
短剣はシオンの掌を貫通して、止まった。
「シ・・・オン?」
「サラ!馬鹿なことをするな!!」
「何故ここに?」
「わからない。気がついたらすごい勢いの風に巻き上げられてここに居た。そうしたら、お前が死のうとしているのが目に入ったから止めた」
短剣を掌からゆっくり取り除いた。
サラは持っていた布で手当てをした。
「ごめんなさい。これで2度目ね」
「ああ、そう簡単に死ねると思うなよ。俺がついてるんだからな」
「一体何があったんだ・・・?」
そう問われ今まであったこと全てシオンに話した。
シオンはただ黙って聞いていた。
「私の手はもう穢れてしまった・・・」
「そんなことない。お前は美しいままだ。国を守るために仕方なくこうしたんだ」
シオンはぎゅっとサラを抱きしめ、そう言ってくれた。
「この国はどうなるのかしら・・・」
「わからない。けれど、今より良くなることを祈るのみだ」
俺たちにできる事はそれくらいだと小さな声で囁いた。
「帰ろう、俺たちの村へ。俺たちの家へ」
「はい!!」
泣きながらサラは返事をした。
0
あなたにおすすめの小説
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
上手に騙してくださらなかった伯爵様へ
しきど
恋愛
アイルザート・ルテシオ伯爵は十七歳で家督を継いだ方だ。
文武両道、容姿端麗、人柄も良く領民の誰からも愛される方だった。そんな若き英雄の婚約者に選ばれたメリッサ・オードバーン子爵令嬢は、自身を果報者と信じて疑っていなかった。
彼が屋敷のメイドと関係を持っていると知る事になる、その時までは。
貴族に愛人がいる事など珍しくもない。そんな事は分かっているつもりだった。分かっていてそれでも、許せなかった。
メリッサにとってアイルザートは、本心から愛した人だったから。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる