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冒険者は多くを語らない
謎の通行証
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マジかよ
高校生の妹、悠里が大爆笑しながら見せてきたのは、きっとキャバクラの会員証。『マッサンドルフ通行証』と書かれた奇妙なカード。
親父の鞄から悠里が見つけたらしい。夕食の後、いつも通り部屋に引きこもった俺に、わざわざ俺の部屋に来てまで見せに来た。
親父は、今、大好きな野球チームの観戦中で、悠里が通行証を持って来てしまったのは気付いていないらしい。
通行証…。
何かの皮で作られた重々しい作りのカード。わざわざ焼きごてで文字が刻まれている。
裏の文字っぽい模様は、なんて書かれているのかは解らないが、もう、この表の文字で色々想像できる。
絶対マニアックなイメージキャバクラだ。
勝手に鞄を漁った悠里も悪いが、高校生の娘が見そうなところにこんな物置いておくなよ! 親父め!
「あの真面目なお父さんが、こんなの大事そうに持ち歩いているなんて! 意外よねww」
悠里は、散々大笑いして、通行証をシゲシゲと見てまた笑う。
俺は、頭を抱えて、苦笑いを悠里に向ける。
「お前……。これ、親父の鞄にちゃんと返しておけよ?」
俺の言葉に、分かってるって! と、悠里は軽く返事を返した。
高校生の妹、悠里が大爆笑しながら見せてきたのは、きっとキャバクラの会員証。『マッサンドルフ通行証』と書かれた奇妙なカード。
親父の鞄から悠里が見つけたらしい。夕食の後、いつも通り部屋に引きこもった俺に、わざわざ俺の部屋に来てまで見せに来た。
親父は、今、大好きな野球チームの観戦中で、悠里が通行証を持って来てしまったのは気付いていないらしい。
通行証…。
何かの皮で作られた重々しい作りのカード。わざわざ焼きごてで文字が刻まれている。
裏の文字っぽい模様は、なんて書かれているのかは解らないが、もう、この表の文字で色々想像できる。
絶対マニアックなイメージキャバクラだ。
勝手に鞄を漁った悠里も悪いが、高校生の娘が見そうなところにこんな物置いておくなよ! 親父め!
「あの真面目なお父さんが、こんなの大事そうに持ち歩いているなんて! 意外よねww」
悠里は、散々大笑いして、通行証をシゲシゲと見てまた笑う。
俺は、頭を抱えて、苦笑いを悠里に向ける。
「お前……。これ、親父の鞄にちゃんと返しておけよ?」
俺の言葉に、分かってるって! と、悠里は軽く返事を返した。
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