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会話を阻止せよ
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睨む王太子と正統派ヒロイン。
二人の会話を中断させたいあなたは、どう声を掛けますか?
A、セシル様、ちょっと質問がありますので、お時間をいただけますか?
B、アスナ! キミを王太子に渡す気はないぜ!!
C、セシル様……。俺、セシル様に俺の方を見て欲しいです。
俺が咄嗟に思いついたのは、この3パターン。BとCは、ないだろう。
Bだと俺がアスナを狙っている感じ? てか、チョロ雑魚認定の俺だぞ? 一蹴されるだろう。Cは、どこの対抗馬ヒロインだよ。正統派ヒロインのライバル? まあ、俺のポジションではないな。
ほぼモブの俺としては、やはりAかな?
「リオス様。今は私がセシル様と話しています。何かご質問なら、後になさって下さい」
邪魔しようとしたのがバレたのか、アスナに釘を刺されてしまった。
さすが正統派ヒロイン街道まっしぐらのアスナ。手練れだ。
Aの正統派モブの言葉は、アスナによって封印されてしまった。ううっ。
「リオス? なんだと聞いている」
無言の俺に、セシルの言葉がきつい。アウェー感半端ない。
もう、なんで俺一人でこんなことを……。リンネとマキノも手伝ってくれればいいのに。
俺は、涙目になって、ほろりと涙がこぼれる。
やっぱ駄目だ。だって雑魚だもの。
「いえ……何でもないです。失礼しました」
とにかく、顔洗ってこよう。こんな涙目では、話は出来ないし、夕食も食えないし。
俺は、慌てて、廊下に走り出した。
目指すは、トイレ。
アスナとセシルの会話を邪魔するというミッションは失敗に終わってしまったが、仕方ない。ここは、顔を洗って出直すとしよう。
顔を洗ってトイレを出れば、
「まだ濡れているぞ」
と、ハンカチを手渡される。
受け取ったのは、俺のハンカチ。俺が小さい頃に使っていたもので、俺の名前の刺繍も入っている。
あれ? なんでこれがここに?
渡してくれたのは、セシル。
「あ、ありがとうございます。これ……」
何がなんだかわからなくて、セシルを見上げる。
アスナとの会話はどうなったのだろうか?
このハンカチは? なぜセシルが持っているのか?
……腹へった。夕食食べ損ねた。
色んな疑問と感情がごちゃごちゃしたまま、「話をしよう」と促されて、セシルに付いて行く。
連れていかれたのは、校舎の裏。こんな場所あったんだ。
「ここなら人は来ない。邪魔もされない」
話をしようと言っていた割に、セシルは、それだけ言って、じっと黙っている。
ポンと渡されたのは、リンゴ。
腹が減っていたので、有難くかじりつけば、セシルが微笑みながらそれを見ている。
なんだろう。小動物を見ている気分なのかな?
二人の会話を中断させたいあなたは、どう声を掛けますか?
A、セシル様、ちょっと質問がありますので、お時間をいただけますか?
B、アスナ! キミを王太子に渡す気はないぜ!!
C、セシル様……。俺、セシル様に俺の方を見て欲しいです。
俺が咄嗟に思いついたのは、この3パターン。BとCは、ないだろう。
Bだと俺がアスナを狙っている感じ? てか、チョロ雑魚認定の俺だぞ? 一蹴されるだろう。Cは、どこの対抗馬ヒロインだよ。正統派ヒロインのライバル? まあ、俺のポジションではないな。
ほぼモブの俺としては、やはりAかな?
「リオス様。今は私がセシル様と話しています。何かご質問なら、後になさって下さい」
邪魔しようとしたのがバレたのか、アスナに釘を刺されてしまった。
さすが正統派ヒロイン街道まっしぐらのアスナ。手練れだ。
Aの正統派モブの言葉は、アスナによって封印されてしまった。ううっ。
「リオス? なんだと聞いている」
無言の俺に、セシルの言葉がきつい。アウェー感半端ない。
もう、なんで俺一人でこんなことを……。リンネとマキノも手伝ってくれればいいのに。
俺は、涙目になって、ほろりと涙がこぼれる。
やっぱ駄目だ。だって雑魚だもの。
「いえ……何でもないです。失礼しました」
とにかく、顔洗ってこよう。こんな涙目では、話は出来ないし、夕食も食えないし。
俺は、慌てて、廊下に走り出した。
目指すは、トイレ。
アスナとセシルの会話を邪魔するというミッションは失敗に終わってしまったが、仕方ない。ここは、顔を洗って出直すとしよう。
顔を洗ってトイレを出れば、
「まだ濡れているぞ」
と、ハンカチを手渡される。
受け取ったのは、俺のハンカチ。俺が小さい頃に使っていたもので、俺の名前の刺繍も入っている。
あれ? なんでこれがここに?
渡してくれたのは、セシル。
「あ、ありがとうございます。これ……」
何がなんだかわからなくて、セシルを見上げる。
アスナとの会話はどうなったのだろうか?
このハンカチは? なぜセシルが持っているのか?
……腹へった。夕食食べ損ねた。
色んな疑問と感情がごちゃごちゃしたまま、「話をしよう」と促されて、セシルに付いて行く。
連れていかれたのは、校舎の裏。こんな場所あったんだ。
「ここなら人は来ない。邪魔もされない」
話をしようと言っていた割に、セシルは、それだけ言って、じっと黙っている。
ポンと渡されたのは、リンゴ。
腹が減っていたので、有難くかじりつけば、セシルが微笑みながらそれを見ている。
なんだろう。小動物を見ている気分なのかな?
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