当て馬主人公の小さな祈り

黒狐

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淫らな一幕 ※R-18メイン

嗜虐的な快楽②※ サマリー×バルト

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「サマリー……頼むから……勘弁してくれ……」

 バルトの懇願を無視するようにサマリーはベッドサイドに腰掛けた。マットレスが軋む小さな音と共に、彼の長い指が張り型を拾い上げる。

「これがバルトのお気に入り?」

 揶揄するような口調に、バルトは顔を真っ赤にして俯くしかない。

「使ってるところ……見せて欲しいな」

 サマリーの微笑みは天使のように優雅なのに、要求は悪魔のように非道だ。

「そんな……ッ」

 抵抗の言葉は最後まで紡げなかった。サマリーの指がバルトの顎を優しく撫でて上向かせると、彼の澄んだ瞳が全てを呑み込むように見据える。

「お願い……ね、バルト……?」

 その眼差しがバルトを縛る。拒否できない。まるで催眠術にかかったように彼の手は自らのアナルへと伸びていった。サマリーから受け取った張り型を握る指が震えている。

「あんまり、じろじろ、見るな……よ…」

 吐息混じりの呟きを最後にバルトは目を閉じた。しかし視界が閉ざされると余計に感覚が研ぎ澄まされてしまう。サマリーの吐息の近さ。衣擦れの音。そして何よりも彼の視線が焼け付くように感じられた。

 グプ……と音を立てて張り型がアナルに沈み込んでいく。サマリーの目の前で脚を開いているという事実が耐え難い恥辱をもたらすはずなのに——なぜか腰が勝手に前後に揺れた。

「っん……!ふぅ……あッ……!」

 堪えきれずに甘い声が漏れる。そのたびにサマリーがクスクスと笑う気配がした。

「バルトのココ……凄くヒクヒクしてる。いやらしいね」

 直接的な言葉責めに背筋が粟立つ。嫌悪感ではなく、ゾワゾワとした背徳的な快感が込み上げてくるのだ。

「ちが……違う……!」

 否定する声は既に潤んでいた。

「違うの?こんな風に腰振って……本当に気持ち良くないの?」

 サマリーの指がバルトの太ももを撫で上げる。軽い接触のはずが電流のように響いてきた。

「んあっ!」

 思わず高い声が出てしまう。それに気を良くしたのかサマリーはさらに大胆に振る舞いはじめた。

「もっと見せて。君の全てを……私の前で乱れて…!」

 その命令に逆らえない。バルトはゆっくりと身体の向きを変えると膝を開いて尻を持ち上げた。張り型を挿入したアナルが丸見えの姿勢。サマリーの息を呑む音が聞こえた気がする。

「ふぅ……んっ……くっ……!」

 張り型を ヌッチュヌッチュ♡ と音を立てて抽送すると、サマリーの呼吸が荒くなるのが分かった。視姦されているという意識がどんどん脳を支配していく。

「す……すごい……バルトのアナル……ヒクヒクしてる……もっと……もっと見たい……ッ♡」

 サマリーの声が上擦っている。見られている。親友に自身の自慰行為を見られている。それがなぜか堪らなく気持ち良い。羞恥と背徳が交錯してバルトを狂わせていく。

「サマリー……ッ!オレ……もう……んぉ゙っ…!」

 腰が勝手に浮き上がる。張り型が出入りする度にアナルの縁が捲れ上がり卑猥な光景を晒しているだろう。サマリーの吐息が熱くなり、間近から観察されているのが分かった。

「いいよ、バルト。そのままイッてみせて……!私の、目の前で……!」
「イキたくなぃっ……でも、ぉ゙ッ……!♡」

 相反する感情が渦巻く中で張り型を掴む手が加速する。 パンッ♡パチュッ♡ と淫らな音が部屋に響く。そしてついに限界を迎えた瞬間—

「サマリー……!ぁ あ あ゛ッ♡イグッ♡イグゥゥッ!!♡♡」

 全身を弓なりに反らしたバルトは絶頂を迎えた。張り型を咥え込んだアナルが痙攣するように締め付け、その蠕動運動さえもサマリーの目に晒されることとなった。
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