私の少ない命あなたなら幸せにしてくれる

mikadozero

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第三章 思い出

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今日は月日が流れて一学期の修了式だ。
俺はこの日を楽しみにしていた。なぜならこの日が終われば夏休みだからだ。

俺はウキウキしながら終わるのを待った。先生の注意事項を聞いてホームルームが終わった。
急いで帰りの支度をして帰ろうとした時、玲奈が俺の机の前に立っていた。俺はなんだろうと思った。

玲奈は腕を組みながら言った。

「今日一緒に帰ろう!」

「…?」

いつものことではないのかと思ってしまった。俺は頷いて玲奈の帰りの支度が終わるのを待った。葵はいつの間にか姿を消していた。どこに行ったのか教室を見渡していると…

「いこっか!」

玲奈がそう言い俺は帰ろうと教室に出る。すると、玲奈が俺の腕に絡めてくる。俺は少し恥ずかしくなりながらも言った。

「やめろよ…」

「やだね!」

玲奈は少しあざとい言い方をしながらもやめなかった。
最近俺と玲奈が付き合っているんじゃないかと噂され始めている。そんな事態になったら俺は面倒ごとになるなと思った。

廊下を歩いていると、葵がいたが…周りには相変わらずの女子の集団がくっついていた。
容易く話しかけられない状況だった。容易く話しかけたら他の女子からの評判がどうなるか分からなかった。

俺は声をかけずに玲奈と学校の門を出た。
葵は中々こ来ず10分ほど立った頃玲奈が痺れを切らして言った。

「もう…葵様遅い…ほんと何してるんだか…肌が焼けるわ」

そう言いながら肌を撫でていた。やっぱり女子は肌気にするんだなと玲奈の様子を見ていた。すると、玲奈は俺の方をギョロッと見てきていう。

「アキ君…私を狙ってるの…?」

少しときめきながら言ってきたので俺はキッパリと言った。

「そんなことはありません」

そう冷静な声で言うと玲奈は小さく舌打ちをしていた。そんなに酷いことを言ったのだろうか…
そして…やっと葵がきた。葵は申し訳なさそうに言った。

「ごめんね~なんか捕まってさ面倒ごと押し付けられたから他の子になすりつけてきた」

なんだか普通に言っているが…結局面倒ごとに押し付けているだけじゃんと言いたくなった。
俺たちは歩き出した。

暑い太陽が照ってくる。そんな日差しをカバンなどで遮りながら歩いた。すると、葵がこんなことを言う。

「ねぇ?アキ君今日うちに来ない?」

そう言われて、俺は暑さでボーっとしていたので正気を取り戻して言った。

「いいけど…葵の家知らないぞ?」

「いやこのまま行くから」

そう言われて、俺は少しドキッとした。このままということはあせびちょのまま行くのか…少し抵抗があったが行くというからには行くしかなかった。

俺の記憶が正しければこの辺りが葵の家だったはずなのだが…
葵は周りに目もくれずに前を向いてずっと歩いていた。俺はそんな葵が気になってしょうがない。

「おい…葵」

俺が重苦しそうに言うと葵は振り返って「どうかしましたか?」と首を傾げて言ってきた。
俺がこの辺りじゃなかってけと葵に言ったのだが…

葵は口で手で押さえながら笑っていた。俺おかしいことしちゃったの?と少し心の中で思ってしまった。
葵はやがて笑うのをやめて言った。

「今日は一人暮らしの家じゃなくて実家です!」

笑顔でその事実を話してきてこの女少し怖いなと思った。玲奈はどんな反応をしているのかと思いみるとどこか怯えている顔をしていた。俺はそんな玲奈に声をかけた。

「あのー玲奈さん何に怯えているんですか?葵の家に何かトラウマでもお持ちで?」

俺がからかい半分で話しかけたが何も答えてはくれなかった。
再び前を向くと葵は笑っていた。この状況どうすればいいのかわからなかった。


歩いて歩いてやっと着いた場所は昔住んでいたマンションだった。俺の記憶の中では鮮明に覚えている。葵はこのマンションの最上階の部屋に住んでいた。なんだか昔の楽しい記憶がよみがえってきた。

エレベーターに乗り最上階のボタンを押した。この乗っている間葵と玲奈を見ていると珍しく葵はきりっとした顔で玲奈はまだ怯えていた。

最上階に着くとそこは一室しかない特別な階であった。
葵は慣れてた付きで進んでいきインターホンを押す。

中から声が聞こえた。出てきたのは…優しそうなお母さんだった。
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