師匠と森を出た天才魔法使いの私、実力差がありすぎて毎日が退屈です

mikadozero

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王家編

8 やりすぎちゃった…?

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私は目が覚めた。昨日いたはずのレミがいなかった。私のベットで寝落ちしているもんかと思ったが、レミはいなかった。
どうやら私の予想とは違っていた

私は体を起こして、目をこすりベットから降りる。すると、部屋のドアが開いて入ってきたのはレミだった。

「おはようございます。シズク様」

「おはようレミ」

私はレミに挨拶をした後着替えた。
その間にレミは何かをしていた。私は着替えるのに何を着ようか迷っていたためよくは見れなかった。
着替えが終わり、私は昨日食べた部屋に案内された。

朝はパンが主流らしい。私が森にいた頃は毎日スープと肉だったなぁと思いだしながら食べる。
けれども、ほかに誰もいない私は疑問に思いレミに聞いた。

「レミ、なんでみんないないの?」

「それはですね。皆さん食べ終わりましたから」

「えっ!?まだ朝早いよ?」

「王族の方は朝誰よりも起きるというルールがありますので…」

何だそのルールは…と思いながらパンを口に入れる。
私は食べ終わり部屋を出ようとすると、お姉様とすれ違った。私は少しチラ見をしながら横を通った。

「レミ、ルナお姉様まだ食べていないの?」

「そうでしょうね。昨日の件があれば一人で食べたくもなりますよ」

「ほう…」

私はそうなのかと思いながら、部屋に戻った。
戻ってレミが私の外へ出るようの服を選んでくれた。

身軽でかつ綺麗な服を。私はそれを着て国の魔法兵のところに向かった。
向かう道中…

「ねぇ?レミ、なんで私たちこんなにみられるの?」

「それはですね、あなたが、綺麗な服を着ているからですよ」

「それは…いやだなぁ」

「そうですか…今度から服はもっと目立たない服にしますね?」

「お願い!人目に付きたくないの!」

「わかりましたから、先を急ぎましょう?」

「そうだね」

そんな会話をしながら私たちは移動した。
そして、私たちの目の前に立っている青い建物…これが魔法の兵を育成するところか…

「ねぇ?本当に私がこんなところに入っていいの?」

「王様直々なんですから、いいのですよ」

私はレミに背中を言葉で一押しされた。
建物の中に入るとまず左右に椅子がたくさんあった。何用かはわからないが…辺りを見渡しながら私は受付みたいなところに行った。

「あんた、何か用かい?ここに女が来ても意味ないぜ」

手元の書類を見ながら男は言った。それを聞いたレミが一歩前に踏み出して言った。

「なんだよ…」と男は少し椅子を引いて身構えていた。

「この方は、今日教官を務めるお方です」

そう言うと、男の人は急に立ち上がり一例をして言った。

「それは、申し訳ございません。俺はネイビスといいます。ここの管理者をしているものです」

そう言いながらカウンターから出てきた。
この男…手のひら返しが早いな…もしかして権力の強いものには忠実な犬か?と考えているとネイビスは動き出した。

「さぁこちらに…」

そう言い私たちはネイビスの後をついて行った。
連れて行かされたのは、広い空間にポツリと的が置いてあるだけの部屋だった。

「ここは何?」

私は思わず言ってしまった。すると、ネイビスは的のほうに行って言う。。

「この的を当てる訓練を行う部屋です。ほかにも使ったりしますけど大抵はコントロールを練習する場所ですね」

「ふーん」

私は興味なさげに行った。すると、ネイビスが再び私たちのほうに近づいてきて…

「どうですか?一回やってみます?」

「うーん…」

私は俯いて考えてしまう。すると、レミが私の耳元で「やってみたらどうですか?」

「けど…」

「物は試しです」

そういわれて私はネイビスにやってみると言った。ネイビスは私を的から7メートルほど離れた場所に置いて言った。

「そこから打ってください」

「わかった!」

私は気の抜けた声で返した。
けど、私の中で迷っている。ここで本気で打ったら絶対にこの建物が壊れる…けど、弱く打ったら舐められる…どうすれば…と考えていると私は一つ思いついた。

‘バリアフィールド‘を張ればいいと。
バリアフィールドを張ればこの建物に被害は行かない…私はすぐに実行した。

まず、手のひらを天井に・・そしてオレンジ色の薄いバリアがこの練習場を囲った。
私は、二人に言う。

「入口に待機してて!」

「どうして?」

「危ないから!」

ネイビスが危機感をわかっていなかったので私は二人を入口に待機させた。
そして、私は的のほうに手のひらを広げる。

「ファイヤホーミング!」

私は一応詠唱?らしきものを言ってから展開した。
私の背後に大きな魔方陣が出現させてそこに無数の球が永遠に出続ける。

しかも、一発の威力は街の四分の一が消えるほどの威力。最大にしたらここら一帯が消えるほどの威力を今的に打とうとしている。

「行けぇえーー!」

私の叫び声と共に無数の球は的めがけて飛んでいく。
着弾した瞬間…辺りは爆発音で包まれたのだった。
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