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王家編

10 師匠なんか大っ嫌い‼︎

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私は、地面に足を着けた。
そして、ほかの生徒を巻き来ないように私はネイビスに安全なところにと誘導を頼んだ。すると、ネイビスは喜んでといい誘導させていた。

私は、男と目を合わせる。すると、男はにらみながら言った。

「女だからって手は抜かないぜ?」

「ええ。私も手を抜くのは嫌いな主義でね」

そんなことを言ったが、街が滅んでしまうと内心は思っている。
そして、男が言った。

「行くぜ!」

男は掛け声と共に何かを唱え始めた。私はこんな男…と思いながら私は鑑定魔法でもう一度見た。
さっきとは少しステータスが違うことに気づいた。

私は何でだろうと思い目をかっぴらいてみると…

「ゴッドスキル 偽装…?」

私は見た瞬間なぜか固まったが…ゴッドスキルのことを完全に忘れていた。
ゴッドスキル…それは人が生まれたときに一つだけ神からスキルを付与される。
その付与されたスキルはゴッドスキル枠に行く。そこを見落としていた。

ということは、男は本当はこのうそのステータスより強いということ…?いや…弱いか。
なぜか自己解決をして一安心した。

男がやっと何かを言い終わりこちらに火の球が飛んでくる。
あんな火の球肌身で受けてもダメージはないだろうと思い、私は自分の体に自己強化魔法【防御】を打った。これを打てば大体なものは受け止められる。

私はドヤ顔で男のことを見ていると…
私の目の前に青い光が…

「待って…うそでしょ?」

青い光…誰かが私の近くで転移をしようとしている証。それをするのは…

「師匠!?」

私が声に出して呼んだ時には師匠は私の前に立ち魔力壁まりょくへきを作って私を守っていた。
しかも、その魔力壁はカウンター付きの魔力壁だった。

だから、相手の男は勝ったなと確信しているところを自分の打った球が返ってくるのだから…返せるわけがなかった。

「うわぁ!!」

そんな声を出しながら男は散った。
周りはざわついている。それもそうだろう…こんなものを見せたら…

師匠はこちらに向いて言う。

「大丈夫だったか?」

「うー」

「大丈夫なのか?」

私は師匠のお腹をたたきながら言った。

「師匠の馬鹿!!もう師匠なんか大っ嫌い!」

「待て待て、ワシなんかした?」

「したよ、師匠!」

師匠は謝りながら私の頭をなでなでしてくる。そんな師匠でも私はたたいた。
すると、ネイビスは近づいてきた言う。

「もしかして…元勇者パーティのアロフィカルト様ですか?」

「そうじゃが…あっ」

師匠は何か察した顔で退いていた。私はそんな省の腕を掴んで言った。

「師匠離しません」

「離してくれよ~シズク今ワシやばいんじゃが」

「離しません」

そう言うと、ネイビスと他の生徒たちが師匠の周りに集まった。私は隙間から逃げ出した。
集まっている様子を見ているとレミが集まってきて言う。

「どうしますか?この状況」

「まぁ、師匠に後は全部任せようかな」

「ですが、王様直々の命令が…」

「それは大丈夫!師匠のせいにするから」

「はぁ…」

私はレミと共に訓練場を後にした。師匠が去るときにわめいていたが私の耳には聞こえなかった。
お城に戻ると、珍しく人だかりができていた。レミに何の騒ぎか聞かせに行かせたら…

「どうやらあなたの師匠の話みたいですよ?」

「あぁ…」

私は苦笑いをしてレミにお礼をした。そして、私は父のいる部屋に入った。

「失礼します。父」

ドアを開けると勤務中の父の姿があった。私は部屋のソファに座って言った。

「父、なぜ師匠がこちらに?」

「何!?アロフィカルトが!?」

父は、机を強くたたいてやがて座った。

「あの過保護め…」

「で、ご相談なんですけど育成係師匠と変わってもらえませんかね?なんだか師匠が割り込んできたんで」

私の目はそんなにも禍々しかっただろうか父は少し引きながらも言った。

「いいが…お前のやることないが?」

「私は師匠のサポートをします」

「そうか…ならいい」

「で、師匠は“過保護”何ですか?」

「そうだ。あいつは守ろうとしたものは絶対に守る主義でな…本当の子でなくても彼は守るんだよ」

「本当の子ではない…」

私は俯いて小さく言った。父には聞こえない声で。
私はやがて話すことがなくなり部屋を出て自分の部屋に向かった。すると、そこにはお姉様がいた。

私は思わず…

「ルナ!」

呼び捨てで言ってしまったが怒る動作をせずに…

「あなた泣いてるじゃない…かわいい顔が台無しだわ」

そういいルナは手を広げた。

「来なさい…」

私はルナの胸元に飛び込んだ。そして、私の涙を拭いやがてルナは静かに抱きしめてくれた。

「あなたは…小さいのね…もうルナでいいわ…あなただけよ?」

「ルナ…!」

私はルナの胸元で名前を叫んだのだった。
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