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エピローグ
30 未来
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「ね?言ってでしょう?」
そう言いながらレミは私の顔を見た。
「何で…私はこんなことをしたくはなかった…何で?」
「まだお気づきじゃないの?」
そう言うレミに私は即座に振り向いた。
「あなたは魔王だったのよ」
その言葉を聞いて何を言っているのかわからなかった。
「それってどうゆう意味なの?」
現実が受け止められない私の背中をさすりながらレミは言った。
「あなたは、魔王の生き残り。あなたのお母さん…は魔王の妻だった人なのよ」
「なのよそれ!意味わかんない!」
そう言い私はレミの胸を叩きに叩きまくった。だけどもレミは怒らない。
「私はあなたと会った時からわかっていました。あなたが魔王だってこと…だけどあなたのその可愛さに泥を塗るかと思ってね?」
「そんな事実早く言って!メイドとしてどうなの!?」
「えぇ…メイドに隠し事はいけないと思います。だけど、私は言わなかった。」
「どうして?」
「あなたが自害するとと思ったからですよ」
そう言われて心にくるものがあった。私は自然に涙が出て来てレミの胸に泣きついた。レミは優しく撫でてくれる。
「さぁ…現実を受け止めましょう?魔王様?」
「その名で呼ぶのはやめて…」
「嫌でしたか…ではシズク様」
私たちはこんな会話をしながら下に降りた。
地上波灼熱地獄でありもう人間が住める土地をしていなかった。
「これはあなたがしたことです。ですから、あなたが全て戻すのですよ?」
私は小さく頷いた。もうどうにでもなれと思います水魔法を広範囲に撃った。だけども全く灼熱は冷めない。私は意地になりながらも魔法を打ち続けた。この世界を取り戻すために…
ー未来ー
私とレミは年老いた。
ものすごく年老いた。
土地を戻すのに三十年ほどかかってしまった。
やはり環境破壊はだめだと思った。
私は杖を使えなければ歩けなくなっていた。
そして他国の住民を受け入れて小さな国を作った。
『アロフィカルト王国』
もう二度と同じ過ちを繰り返さない。
レミと外を歩いていると…
「シズク様!」
元気に手を振ってくれる男の子がいた。
その男の子に手を振り返した。笑顔で。
この国は永遠に栄えてほしい。こんなに幸せな国を作れたことに私は感動していた。
すると、レミが言った。
「……シズク様お時間でございます…」
そう言い、私は国の外へと出た。
そして…
【トーチザレイン!】
そんな魔法を言うと緑豊かな土地に雨が降り始めた。
レミは言った。
「今年もいい年になりますかね?」
「あぁ…なるよきっとね」
私はそう言い空の遠い場所を見たのだった。
ーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
私が数日間考え抜いた結果こんな結末にするのがいいなぁと思い書きました。
この後も一応案はあったのですが…定番すぎてつまらないなぁと思いこんな終わらせ方をしました。
シズクが冒険者ルートというものを匂わせましたが、今思うと最強な主人公が冒険に行ってもつまらないなぁと思い断念しました。
ちなみに、ルナは生きております。魔王と契約して魔王の攻撃にも耐えられる様な強さになっておりました。
この様な形で締めるのは歯切れが悪いと思いますが、これが私なりの小説だと思ってください。
そして、次回の作品はもう公開していますが一応紹介します。
「転生四度目の僕。転生先は実力しか求められない世界でした」
というタイトルで書こうと思います。次回はr18要素が入っているので苦手な人は読まないことをお勧めします。少し、言葉使いが汚い部分などがありますが…面白いと言われる様な物語を作りたいと思います。更新頻度は出来次第投稿する予定です。
それでは次回の作品でお会いしましょう。
そう言いながらレミは私の顔を見た。
「何で…私はこんなことをしたくはなかった…何で?」
「まだお気づきじゃないの?」
そう言うレミに私は即座に振り向いた。
「あなたは魔王だったのよ」
その言葉を聞いて何を言っているのかわからなかった。
「それってどうゆう意味なの?」
現実が受け止められない私の背中をさすりながらレミは言った。
「あなたは、魔王の生き残り。あなたのお母さん…は魔王の妻だった人なのよ」
「なのよそれ!意味わかんない!」
そう言い私はレミの胸を叩きに叩きまくった。だけどもレミは怒らない。
「私はあなたと会った時からわかっていました。あなたが魔王だってこと…だけどあなたのその可愛さに泥を塗るかと思ってね?」
「そんな事実早く言って!メイドとしてどうなの!?」
「えぇ…メイドに隠し事はいけないと思います。だけど、私は言わなかった。」
「どうして?」
「あなたが自害するとと思ったからですよ」
そう言われて心にくるものがあった。私は自然に涙が出て来てレミの胸に泣きついた。レミは優しく撫でてくれる。
「さぁ…現実を受け止めましょう?魔王様?」
「その名で呼ぶのはやめて…」
「嫌でしたか…ではシズク様」
私たちはこんな会話をしながら下に降りた。
地上波灼熱地獄でありもう人間が住める土地をしていなかった。
「これはあなたがしたことです。ですから、あなたが全て戻すのですよ?」
私は小さく頷いた。もうどうにでもなれと思います水魔法を広範囲に撃った。だけども全く灼熱は冷めない。私は意地になりながらも魔法を打ち続けた。この世界を取り戻すために…
ー未来ー
私とレミは年老いた。
ものすごく年老いた。
土地を戻すのに三十年ほどかかってしまった。
やはり環境破壊はだめだと思った。
私は杖を使えなければ歩けなくなっていた。
そして他国の住民を受け入れて小さな国を作った。
『アロフィカルト王国』
もう二度と同じ過ちを繰り返さない。
レミと外を歩いていると…
「シズク様!」
元気に手を振ってくれる男の子がいた。
その男の子に手を振り返した。笑顔で。
この国は永遠に栄えてほしい。こんなに幸せな国を作れたことに私は感動していた。
すると、レミが言った。
「……シズク様お時間でございます…」
そう言い、私は国の外へと出た。
そして…
【トーチザレイン!】
そんな魔法を言うと緑豊かな土地に雨が降り始めた。
レミは言った。
「今年もいい年になりますかね?」
「あぁ…なるよきっとね」
私はそう言い空の遠い場所を見たのだった。
ーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
私が数日間考え抜いた結果こんな結末にするのがいいなぁと思い書きました。
この後も一応案はあったのですが…定番すぎてつまらないなぁと思いこんな終わらせ方をしました。
シズクが冒険者ルートというものを匂わせましたが、今思うと最強な主人公が冒険に行ってもつまらないなぁと思い断念しました。
ちなみに、ルナは生きております。魔王と契約して魔王の攻撃にも耐えられる様な強さになっておりました。
この様な形で締めるのは歯切れが悪いと思いますが、これが私なりの小説だと思ってください。
そして、次回の作品はもう公開していますが一応紹介します。
「転生四度目の僕。転生先は実力しか求められない世界でした」
というタイトルで書こうと思います。次回はr18要素が入っているので苦手な人は読まないことをお勧めします。少し、言葉使いが汚い部分などがありますが…面白いと言われる様な物語を作りたいと思います。更新頻度は出来次第投稿する予定です。
それでは次回の作品でお会いしましょう。
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