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7話 アプリを再び
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3ヶ月ぐらい入院した後に退院し、その後、3ヶ月ぐらいリハビリをして、どうにか、普通には生活できるようになった。そして、私は検事の仕事に戻ったの。
パートナーは、私を助けてくれただけじゃなく、私が離婚届けにサインしたのに、私のリハビリを積極的にサポートしてくれた。
素晴らしい旦那さんで、愛されていて羨ましいと何人もの看護師から言われたの。私の気持ちは冷めているけど、普通から見れば看護師の方々の言っていることが正しいんだと思う。
私は、ひどいことをいっぱい言ったし、離婚するとも言ったのに、こんなに親切にしてくれるパートナーは素晴らしい人。でも、どうして私はこの人と結婚したのかしら。思い出せない。
リハビリをサポートしながらも、自分を好きではない人を拘束したくないから、離婚してもいいよとも言ってくれていた。
私は、パートナーには好きという感情はいまだにないけど、そうはいっても、私を助けてくれたことには感謝しているの。だから、まだ離婚することにはためらいもあった。
でも、その頃だった。パートナーは事業に失敗し、多額の借金を作り、離婚の慰謝料として3億円を支払えといいだした。しかも、毎晩、お酒に溺れるような日々になっていったの。
私も無尽蔵にお金があるわけじゃないし、暴力を振るうようになったパートナーには耐えられなくなった。でも、このままでは離婚はしてくれないと思う。
今日も、家に帰ると、ウィスキーに飲まれ、こんな遅くまで何をしてたんだとウィスキーのボトルで私を殴りかかった。
テーブルに顔を埋め、俺を捨てて他の男を作ろうとしてるんだな、でも、別れてやらないと涙を出しながら呟いていた。
今夜は酔っ払っていたから、ボトルは私に当たらなかったけど、この人と一緒にいたら、いつか殺される。
男なんてもう作らないけど、少なくとも、お金が盗まれたり、大けがを負って、私はこれから今までのように暮らしていけなくなる。
そう、またあのアプリを使うしかない。そう思い、アプリにパートナーの名前を書き入れた。
その途端、いつものように風景がいっきに変わった。ここはどこだろう。工事中の高層ビルのフロアーに私は立っていた。まだ内装はできていなくて、壁もない。
下はまだコンクリートで、床はできあがっていない。板をはるための短い柱が規則的に配置されている。端の方まで歩くと、道路が下に見えたけど、感じだと20階という感じかしら。柵とかはないし、風も強いので怖い。
上を見ると、夜空には雲がかかり、雨がパラパラと降っている。星はみえないわね。
その時、奥からパートナーが歩いてきた。
「もう、俺には逃げ道はないんだ。お前のお金に頼るしかない。お願いだ。」
「命を助けてくれたことには感謝してるわ。でも、私も生きていかないといけないし、そんな大金は出せない。ごめんなさい。」
パートナーは、私の腕を掴んだ。私もパートナーの手を噛んでたじろいた時に、外側に手をひっぱり連れて行った。
そして、外に押した途端、私は腕をひっぱられ、いつの間にか位置は逆転してしまい、私は床の縁に立たされていた。
「すまない。お金を払ってもらえないのであれば、お前には死んでもらって、遺産と保険金をもらうしかない。これまで、ありがとう。思い返せば、楽しかった。」
そして、私はビルから突き落とされ、道路に落ちていった。
前から疑問があったのよ。殺人ゲームアプリって、どうして殺すだけなのにゲームって言うのかって。どちらが生き残るかという勝負だったのね。
親も、生意気になっていた私を殺そうとしていたということなのかしら。まあ、私も邪魔だと思っていたんだから、文句は言えないか。
ところで、結局、私が奪われた大切なものって何だったんだろう。気づかないうちに奪われたのかしら。
私を殺したパートナーにお金が渡るのは悔しいけど、私は、これ以上生きる目的もないし、死んでもいいんだと思う。
私の人生はなんだったんだろう。別に、生きてきた意味なんてないのかもしれないわね。みんなそんなものだと思う。ほんの1分もない時間だと思うけど、なんかいろいろ考えちゃった。
そういえば、さっき、パートナーの後ろにだれか女性がいたような。よく見えなかったけど、花恋に似ていた。でも、今更、確認はできないわ。
パートナーと花恋ができていて、パートナーが私の前で演技をしていたとか? そして、私がアプリにパートナーの名前を書かせるように誘導したとか。
でも、花恋はとても心が清らかな子。そんなこと、あるはずがない。
私は、アスファルトに叩きつけられ、降ってる雨で頭から出た血は、道路に広がっていった。
パートナーは、私を助けてくれただけじゃなく、私が離婚届けにサインしたのに、私のリハビリを積極的にサポートしてくれた。
素晴らしい旦那さんで、愛されていて羨ましいと何人もの看護師から言われたの。私の気持ちは冷めているけど、普通から見れば看護師の方々の言っていることが正しいんだと思う。
私は、ひどいことをいっぱい言ったし、離婚するとも言ったのに、こんなに親切にしてくれるパートナーは素晴らしい人。でも、どうして私はこの人と結婚したのかしら。思い出せない。
リハビリをサポートしながらも、自分を好きではない人を拘束したくないから、離婚してもいいよとも言ってくれていた。
私は、パートナーには好きという感情はいまだにないけど、そうはいっても、私を助けてくれたことには感謝しているの。だから、まだ離婚することにはためらいもあった。
でも、その頃だった。パートナーは事業に失敗し、多額の借金を作り、離婚の慰謝料として3億円を支払えといいだした。しかも、毎晩、お酒に溺れるような日々になっていったの。
私も無尽蔵にお金があるわけじゃないし、暴力を振るうようになったパートナーには耐えられなくなった。でも、このままでは離婚はしてくれないと思う。
今日も、家に帰ると、ウィスキーに飲まれ、こんな遅くまで何をしてたんだとウィスキーのボトルで私を殴りかかった。
テーブルに顔を埋め、俺を捨てて他の男を作ろうとしてるんだな、でも、別れてやらないと涙を出しながら呟いていた。
今夜は酔っ払っていたから、ボトルは私に当たらなかったけど、この人と一緒にいたら、いつか殺される。
男なんてもう作らないけど、少なくとも、お金が盗まれたり、大けがを負って、私はこれから今までのように暮らしていけなくなる。
そう、またあのアプリを使うしかない。そう思い、アプリにパートナーの名前を書き入れた。
その途端、いつものように風景がいっきに変わった。ここはどこだろう。工事中の高層ビルのフロアーに私は立っていた。まだ内装はできていなくて、壁もない。
下はまだコンクリートで、床はできあがっていない。板をはるための短い柱が規則的に配置されている。端の方まで歩くと、道路が下に見えたけど、感じだと20階という感じかしら。柵とかはないし、風も強いので怖い。
上を見ると、夜空には雲がかかり、雨がパラパラと降っている。星はみえないわね。
その時、奥からパートナーが歩いてきた。
「もう、俺には逃げ道はないんだ。お前のお金に頼るしかない。お願いだ。」
「命を助けてくれたことには感謝してるわ。でも、私も生きていかないといけないし、そんな大金は出せない。ごめんなさい。」
パートナーは、私の腕を掴んだ。私もパートナーの手を噛んでたじろいた時に、外側に手をひっぱり連れて行った。
そして、外に押した途端、私は腕をひっぱられ、いつの間にか位置は逆転してしまい、私は床の縁に立たされていた。
「すまない。お金を払ってもらえないのであれば、お前には死んでもらって、遺産と保険金をもらうしかない。これまで、ありがとう。思い返せば、楽しかった。」
そして、私はビルから突き落とされ、道路に落ちていった。
前から疑問があったのよ。殺人ゲームアプリって、どうして殺すだけなのにゲームって言うのかって。どちらが生き残るかという勝負だったのね。
親も、生意気になっていた私を殺そうとしていたということなのかしら。まあ、私も邪魔だと思っていたんだから、文句は言えないか。
ところで、結局、私が奪われた大切なものって何だったんだろう。気づかないうちに奪われたのかしら。
私を殺したパートナーにお金が渡るのは悔しいけど、私は、これ以上生きる目的もないし、死んでもいいんだと思う。
私の人生はなんだったんだろう。別に、生きてきた意味なんてないのかもしれないわね。みんなそんなものだと思う。ほんの1分もない時間だと思うけど、なんかいろいろ考えちゃった。
そういえば、さっき、パートナーの後ろにだれか女性がいたような。よく見えなかったけど、花恋に似ていた。でも、今更、確認はできないわ。
パートナーと花恋ができていて、パートナーが私の前で演技をしていたとか? そして、私がアプリにパートナーの名前を書かせるように誘導したとか。
でも、花恋はとても心が清らかな子。そんなこと、あるはずがない。
私は、アスファルトに叩きつけられ、降ってる雨で頭から出た血は、道路に広がっていった。
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