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第2章
No.20 野生のスライムが現れた!①
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魔王討伐に出て1ヶ月経った頃。
その日、突然バッカスさんがこんな事を言った。
「なぁ、思ったんだけどよ。俺達、着実に魔王に近付いてるだろ?その証拠に魔物が段々と強くなって来てる。今はまだ大丈夫だけどこの先の事を考えて子供達に闘いを教えておいた方がいいんじゃないか?」
それを聞いたパパとアニーさんは顔を見合わせ頷く。
「そうだな。危険な目には合わせない自衛の術を教えといて損は無いしな」
「そうね。これから先の事を考えると自衛は大事よね」
「よし!決まりだな!最初は3人一緒に共闘させてみようぜ」
「あぁ」
「そうね」
保護者3人でさっさと決めてしまった。
すみません。一体どこの世界に生まれて数年しか経っていない子供に魔物と闘わせる親がいるんですか?
(ここに居るけど…)
「やった!父さん、今から闘いの訓練するんでしょ?俺、頑張るよ!」
「頑張れよ」
「うん!」
バロン君は念願の戦闘が出来るから大喜びだ。
「ママ、ボクもがんばる!」
「無理はしないでね?怖くなったら直ぐにママの所に戻って来るのよ?」
「ん!」
クリスもやる気だ。
「ティア、身体が辛くなったりしたら直ぐにパパを呼ぶんだぞ?それとも訓練やめるか?」
「………ううん。ティア、がんばるよ」
(私より年下のクリスがやる気なのに私がやらないなんてちょっと情け無いし)
背後の方に保護者が待機し、私達は魔物を探す。
「ティアちゃんはクリスと手を繋いでついて来てね」
「わかった」
「ん!」
保護者の視界の範囲で魔物を探すが中々見つからない。
「いないなぁ。これ以上先に行くと父さん達から見えなくなっちゃうし、一旦戻ろうか」
「ん!」
「そうだね」
(ってか、そもそも急に強い魔物が出て来たらどうすんの?)
そんな事を思った時だった。
前を歩くバロン君が急に足を止める。
「2人共!魔物が出たよ!」
「うそ!」
慌ててバロン君の前を見るとそこには見たことのある魔物がいた。
「ス…スライム?」
薄い水色のジェル状の魔物が3メートル先で上下にピョンピョン跳ねていた。
(…可愛い)
朧げな前世の記憶の中にあるスライムとそっくりだ。今世で見たのは初めてだがとても可愛らしい。
その日、突然バッカスさんがこんな事を言った。
「なぁ、思ったんだけどよ。俺達、着実に魔王に近付いてるだろ?その証拠に魔物が段々と強くなって来てる。今はまだ大丈夫だけどこの先の事を考えて子供達に闘いを教えておいた方がいいんじゃないか?」
それを聞いたパパとアニーさんは顔を見合わせ頷く。
「そうだな。危険な目には合わせない自衛の術を教えといて損は無いしな」
「そうね。これから先の事を考えると自衛は大事よね」
「よし!決まりだな!最初は3人一緒に共闘させてみようぜ」
「あぁ」
「そうね」
保護者3人でさっさと決めてしまった。
すみません。一体どこの世界に生まれて数年しか経っていない子供に魔物と闘わせる親がいるんですか?
(ここに居るけど…)
「やった!父さん、今から闘いの訓練するんでしょ?俺、頑張るよ!」
「頑張れよ」
「うん!」
バロン君は念願の戦闘が出来るから大喜びだ。
「ママ、ボクもがんばる!」
「無理はしないでね?怖くなったら直ぐにママの所に戻って来るのよ?」
「ん!」
クリスもやる気だ。
「ティア、身体が辛くなったりしたら直ぐにパパを呼ぶんだぞ?それとも訓練やめるか?」
「………ううん。ティア、がんばるよ」
(私より年下のクリスがやる気なのに私がやらないなんてちょっと情け無いし)
背後の方に保護者が待機し、私達は魔物を探す。
「ティアちゃんはクリスと手を繋いでついて来てね」
「わかった」
「ん!」
保護者の視界の範囲で魔物を探すが中々見つからない。
「いないなぁ。これ以上先に行くと父さん達から見えなくなっちゃうし、一旦戻ろうか」
「ん!」
「そうだね」
(ってか、そもそも急に強い魔物が出て来たらどうすんの?)
そんな事を思った時だった。
前を歩くバロン君が急に足を止める。
「2人共!魔物が出たよ!」
「うそ!」
慌ててバロン君の前を見るとそこには見たことのある魔物がいた。
「ス…スライム?」
薄い水色のジェル状の魔物が3メートル先で上下にピョンピョン跳ねていた。
(…可愛い)
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