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No.27 本当は優しい人
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※此処から、24話に戻ります。
******
(あの後、ダグラスさんとティナさんも一緒に働く事になったんだけど…)
初対面で莉緒にかなりの敵意を持っていたティナが、次に会った時には全然態度が違っていたのだ。
『………ちょっと、貴女』
『ティ、ティ、ティナさん…』
『昨日は言い過ぎたわ。ずっと探していたアルス様が、貴女の為に戻らないなんていうから…ついムキになったの。ごめんなさい』
『そ、そうだったんですね』
『だけど…!』
『ひっ!?』
『貴女のそのビクビクした態度、凄く気に入らないわ!あの素晴らしいアルス様に望まれているのに、貴女はビクビクしてばっかり。もっと自信を持ちなさいよ!そんなんだから、貴女自身が私が言ったみたいに馬鹿にされるのよ。今からでも少しでも自信を持たないと、これからも何かと馬鹿にされるわよ!』
『ひゃ、ひゃい!』
声はキツかったが、言っている内容は莉緒を気遣う様なものだった。それ以来、ティナは言葉こそキツいが莉緒をさり気無く助けてくれる様になった。
(ティナさんって、言葉はキツいけど優しい人だな)
その時、アルスが莉緒に声をかける。
「ねぇ、リオちゃん」
「何ですか?」
「アイツらが働き始めてそれなりに経ったけど、何か嫌な事ある?邪魔じゃ無い?」
「そんな事ありませんよ。二人共、凄く仕事が丁寧で早くて私の方が学ぶ事が多いくらいですよ」
「そっか、それなら良いんだ。でも、もしもアイツらが邪魔だと感じたらいつでも言ってね。俺が処理するから」
ニッコリと笑うアルス。
だが、相変わらず物騒な言葉を口にする。
「そんな物騒な事、言わないでください!」
「ちょっと!私が働いてるのに、何をアルス様とイチャイチャしてるのよ!」
料理を持ったティナから、叱咤の声が莉緒に飛ぶ。
「イ、イチャイチャなんてしてません!」
「おい、俺とリオちゃんの邪魔するなよ」
「アルスさんも働いて下さい!」
アルスの背中を押して厨房に押し入れてから、莉緒も慌ただしく料理を持って駆け回る。
そうして仕事も終わり、ダンテに挨拶をしてから四人揃って宿屋を出る。
「アルス様、お疲れ様です。本日はこれで失礼します」
「アルス様!また明日もよろしくお願いします!」
「お~」
ダグラスとティナの言葉に、アルスは気の無い返事をする。二人は、宿屋に近い所に部屋を借りて二人で住んでいる。
(でも、恋人って訳じゃ無いんだよね)
ダグラス曰く、兄弟の様な感じらしい。
「さ、リオちゃん。早く俺達の愛の巣に帰ろう」
「愛の巣じゃ無いです!………ダグラスさん、ティナさん。また明日」
「あぁ」
「ふんっ!明日はドジ踏まないでよね!」
家の方角が違う為、二人とは少し先の道で分かれた。
「今日の夜は、朝から仕込んだシチューだよ。俺の愛情が一杯注ぎ込んであるから」
「………た、楽しみです」
この世界に来て不安な事は沢山あったが、今はとても充実した日々を莉緒は送っているのだった。
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(あの後、ダグラスさんとティナさんも一緒に働く事になったんだけど…)
初対面で莉緒にかなりの敵意を持っていたティナが、次に会った時には全然態度が違っていたのだ。
『………ちょっと、貴女』
『ティ、ティ、ティナさん…』
『昨日は言い過ぎたわ。ずっと探していたアルス様が、貴女の為に戻らないなんていうから…ついムキになったの。ごめんなさい』
『そ、そうだったんですね』
『だけど…!』
『ひっ!?』
『貴女のそのビクビクした態度、凄く気に入らないわ!あの素晴らしいアルス様に望まれているのに、貴女はビクビクしてばっかり。もっと自信を持ちなさいよ!そんなんだから、貴女自身が私が言ったみたいに馬鹿にされるのよ。今からでも少しでも自信を持たないと、これからも何かと馬鹿にされるわよ!』
『ひゃ、ひゃい!』
声はキツかったが、言っている内容は莉緒を気遣う様なものだった。それ以来、ティナは言葉こそキツいが莉緒をさり気無く助けてくれる様になった。
(ティナさんって、言葉はキツいけど優しい人だな)
その時、アルスが莉緒に声をかける。
「ねぇ、リオちゃん」
「何ですか?」
「アイツらが働き始めてそれなりに経ったけど、何か嫌な事ある?邪魔じゃ無い?」
「そんな事ありませんよ。二人共、凄く仕事が丁寧で早くて私の方が学ぶ事が多いくらいですよ」
「そっか、それなら良いんだ。でも、もしもアイツらが邪魔だと感じたらいつでも言ってね。俺が処理するから」
ニッコリと笑うアルス。
だが、相変わらず物騒な言葉を口にする。
「そんな物騒な事、言わないでください!」
「ちょっと!私が働いてるのに、何をアルス様とイチャイチャしてるのよ!」
料理を持ったティナから、叱咤の声が莉緒に飛ぶ。
「イ、イチャイチャなんてしてません!」
「おい、俺とリオちゃんの邪魔するなよ」
「アルスさんも働いて下さい!」
アルスの背中を押して厨房に押し入れてから、莉緒も慌ただしく料理を持って駆け回る。
そうして仕事も終わり、ダンテに挨拶をしてから四人揃って宿屋を出る。
「アルス様、お疲れ様です。本日はこれで失礼します」
「アルス様!また明日もよろしくお願いします!」
「お~」
ダグラスとティナの言葉に、アルスは気の無い返事をする。二人は、宿屋に近い所に部屋を借りて二人で住んでいる。
(でも、恋人って訳じゃ無いんだよね)
ダグラス曰く、兄弟の様な感じらしい。
「さ、リオちゃん。早く俺達の愛の巣に帰ろう」
「愛の巣じゃ無いです!………ダグラスさん、ティナさん。また明日」
「あぁ」
「ふんっ!明日はドジ踏まないでよね!」
家の方角が違う為、二人とは少し先の道で分かれた。
「今日の夜は、朝から仕込んだシチューだよ。俺の愛情が一杯注ぎ込んであるから」
「………た、楽しみです」
この世界に来て不安な事は沢山あったが、今はとても充実した日々を莉緒は送っているのだった。
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