どうやら私は竜騎士様の運命の番みたいです!!

ハルン

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第2章

No.206

精霊達に感謝をした後、アルフォンスは屋敷の使用人達に精霊達の事を紹介した。

「今日から、この屋敷に住む事になった精霊達だ。彼等は、真琴の命の恩人だ。くれぐれも、失礼が無い様に。それと、精霊達の事を誰かに話したりする事も禁じる。精霊達の存在は、国の上層部とこの屋敷内の秘密とする」

主人の言葉に、使用人達はしっかりと頷く。そうして、物語の中の存在だと思われていた精霊を目にした使用人達は、我先にと精霊達に話しかけた。

「うわぁ~!精霊って、本当に居たんですね!」
「この小さな感じが、とっても可愛いっ!」
「精霊って、何を食べるんですか?」
「あのっ!私、衣装を作るんでよかったら着て下さいませんか?」
「ほっほっほっ!小さくて可愛いのぉ~。爺ちゃんと呼んでくれてもいいぞぉ?」
「俺、精霊ってもっとこう…植物系の見た目してると思ってた」
「わかる!肌が緑とか、頭の部分が球根みたいとかでしょ?」
「でも、全然見た目人間よね?」
「だな。人間に羽が生えただけに見える」

使用人達の質問攻めに、精霊達は気を悪くした様子も無く、使用人達の質問に各々が楽しそうに応えていた。

「………全く。精霊の存在に興奮しているのは分かるが、はしゃぎ過ぎですね」

そう言って、騒ぐ使用人達を見てルドルフは呆れた様に溜息を吐いた。そんな彼に、リディアは苦笑いしながら応える。

「そう言いながら、ルドルフさんも直接お話ししたいのでは?」

その言葉に、ビクッと身体を硬らせるルドルフ。

「な、何をいきなり…」
「先程から、彼等をチラチラと見ていますよね?」
「そ、それは同然でしょう。アルフォンス様より、失礼がない様にと指示を貰いましたから」

珍しく吃りながら話すルドルフを見て、リディアはこれ以上彼を追求するのをやめてあげる事にした。

「………まぁ、そう言う事にしておきましょう」

そんな使用人達や精霊達、ルドルフとリディアの様子を見ていた真琴に、アルフォンスが声をかける。

「どうした?何だか、とても嬉しそうだな」
「そうですか?………いえ、そうですね。とても楽しいです。精霊の皆んなと話している使用人の皆さん達を見ていると、妹と弟達の事を思い出します。あの子達も、興奮するとあんな風に質問攻めをして来たんです」

その話を聞いて、アルフォンスは苦笑いをした。

「………全く。彼奴らにも困ったものだな。真琴の妹と弟と言ったら、10代だろう?100歳越えのいい大人が、10代の子供と同じ反応とはな。彼奴らには、もっと大人の余裕を持って欲しいものだ」

呆れた様に笑うアルフォンスにつられて、真琴は楽しげに笑ったのだった。

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