前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!

ハルン

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牙を剥く狂気

「もうそろそろかな」

それは男とも女とも聞こえる不思議な声だった。

「今回は上手くいくと思う?」
「…分からない」

その問いに応える声も同様な声だった。

「つまんないのー!もうちょっと会話を続けようって気はないの?」
「…ごめん」

(何?この声…)

「大体さぁ、いっつも同じ様な終わり方してるでしょ?それって如何よ?飽きない?」
「…それでも勝手に動かしちゃ…ダメ」
「わかってるよ!だからこうして愚痴ってるんじゃん!」

(変な夢…)

「それにしても普通気付かないもんかね~。よく今まで繰り返すよねー。今何回目?」
「…13回目」
「かぁー!無理!それが自分だったらと思うと無理!死ぬ!」
「…君は死なない」
「知ってる!…ってかさ、こうなったのもあの人の所為だよね?今何処に居るの?」
「…多分、新しいの作ってる」
「あの人にも困ったよね~。これもそろそろ終わり…」
「…待って。…聞かれてる」
「マジ?…本当だ。不味いな~。取り敢えず此処から弾いとこう!」

(!!)

その言葉と共に意識が遠くなる。



***

「レムリア~。そろそろ起きてねー」
「は~い」

母の声に返事をする。

「ん~。…何か大事な夢を見た気がする」

だが如何しても夢が思い出せなかった。

「…まっ、いいか。そのうち思い出すでしょ」

そうしてベッドから降り両親の元へ向かった。

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