私は異世界によく召喚される

ハルン

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豊作です

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ーーピヂョルン!ピヂョルン!

異世界の朝はそんな鳥(?)の鳴き声で始まった。

「………もっと優雅な目覚めがしたかった」

異世界の朝と言ったらアレだろう。
優雅な鳥の鳴き声とメイドさんの起こしに来た声。天井付きのベッドからゆっくりと起き上がり、メイドさんが入れてくれた紅茶を飲んで朝が始まる。

「私は決してこんな怪鳥の鳴き声みたいなので起きたかったわけじゃ無いっ!」

(まぁ、天井付きの大きなフカフカのベッドは最高だったし?この世界の鳥があんな鳴き声だったのは百歩譲って許せるが…)

「何でこんな早くから鳴いてるのよっ!」

部屋はまだ薄暗く日が出るまではまだ時間がかかりそうだ。

「…はぁ。二度寝は出そうに無いし、諦めて起きよう」

ベッドから出てクローゼットを開ける。そこにはダンブルグさんの着ていた様な白い神官の服と、此方に召喚されていた時に持っていたカバンが入っていた。寝る時は、カバンに入っていた学校のジャージを着ていたので掛けておいた制服に着替える。

スカートを履きチャックを閉めた瞬間。

「リョーコ様っ!!」
「うわぁ!」

大興奮した様子のダンブルグさんが突然部屋に突入して来た。

(危なっ!スカート履き終わっててよかった!)

「どっ…どうしたんですか?」
「リョーコ様っ!外を…外をみてください!!」
「外?」

カーテンで閉じられた窓に近付きカーテンを開け外を見る。

「………は?」

私の今いる部屋は2階の1番端の部屋だ。どうやら此処は高い丘の様な場所に建てられているらしく、外を見ると少し下の方に街があり遠くの方では広大な畑の様な場所が見える。昨日窓から見た時は、広大な畑は茶色い色をしていた。

しかし今はどうだ。

昨日茶色かった畑は、視界に入る全てが緑に覆われていた。よくよく見ると、窓のそばの木も昨日より青々と生い茂っている。

「何で急に…」
「リョーコ様ですよ!リョーコ様のお力のお陰です!」
「嘘~」

まさか1日程度でこんなになるとは思わなかった。

(精々、植物などの成長スピードが少し早くなる程度だと思ってたのに)

解決には最低でも数ヶ月は掛かるかもしれないと思っていた。だから、度々こちらに来て祈りを捧げないといけないと。

「ありがとうございますっ。これで一時、民は窮地を脱する事が出来ます。本当にありがとうございます!」

涙を流しながら頭を下げてダンブルグさんを見ながら本当に良かったと思った。
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