110 / 230
8.二人きりの旅行
104.はるひ
しおりを挟む
ロビーは薄暗くなってた。
そりゃそうだ、時計は二十三時を回ってる。なんか分かってなかったけど、メシ食ってからずいぶん経ってたんだな。
フロントには灯りあるけど誰もいない。だよな、こんな山ん中のホテルだし、深夜の来客なんてねえよな。ロビーの隅っことか、太い柱の周りにソファとコーヒーテーブルが置いてあって、そばにはスタンドライト。暖炉とか本棚とかある壁際にもライトがいくつか。
そう広くない場所だから、そんだけで歩くのに支障は無い。
フロント横、階段とかラウンジへ行く通路と反対側にコーヒーの機械があった。日中は気づかなかったけど、『ご自由にどうぞ』つう札が立ってる。
そんで、柱近くのソファに、誰かいた。
そっと歩いてくと「誰?」聞かれて、誰なのか分かった。
はるひちゃんだ。
メシんとき怒鳴りつけたの、いきなり思い出した。
超気まずい。けど仕方ねえからそっち歩いてって「よお」声かけた。
はるひちゃんは振り返って「ああ。ホモ」と言った。
一瞬ムッとしたけど、顔見て思わずブッと吹き出しちまった。ぷんすかの顔が妹と同じに見えたから。
「なに笑ってんのよ」
黙ってりゃ清楚な美少女なのになあ、と思ったら、また笑えてきた。したら睨まれた。
「ちょっと、なに?」
「うるせーよ」
「そっちこそうるさい」
なんかいきなり落ち着いて、したらいきなり、めちゃのど渇いてるのに気づいた。
「あ~、ペプシ! 超ペプシ飲みてえ! 自販機とかどこだ」
こういうとき欲しくなるのはコレ一択だ。
「あるわけ無いでしょ」
速攻返った声が、マジで妹とおんなじ。ニヤニヤしちまいながら「あんだろ、自販機くらい」言うと「無いよ」とまた速攻だ。
「フツーあんだろ自販機くらい。なんで言い切るんだよ」
「無いに決まってるから」
「なんだよそれ」
「知らない」
「はあ? ここ何度か来てんじゃねえの?」
「知らない」
「使えねえな」
ククッと笑いつつ、コーヒーの機械のとこに行く。コーヒーとカフェオレとココアの三種類、無料で飲めるらしい。紙コップとホルダーも置いてある。
「しゃあねえ、おまえにも入れちゃるよ。ガキだからココアな」
「……むかつく」
思わずハハッと笑いながら「お互い様じゃん?」言ってやった。
「俺だってむかついてるっつの」
言いながらココアのカップ突き出すと、当たり前に受け取りつつ「ああ~なるほど~」と鼻で笑われた。
「それってホントのこと言われたから? ホモだって」
礼も言わず憎まれ口きくからムッとした。
「おまえ性格最悪だな」
そんなトコも妹とおんなじだ。そんで今まで一回も妹にくちで勝ったことなんてねえのだ。危険物には近寄らない方がいい。けど部屋に戻れねえし、どこ行けばイイか分かんねえし。
しょうがなく少し離れたソファに座って、ズズッとカフェオレすする。
つか コイツがヘンなこと言って、そんであの流れになったんだから、全部コイツのせいだ。いやいやいや自分でヤれつったんだった。ダメじゃんひとのせいにしちゃ。
ンでもやっぱムカつくから言ってやる。
「つうか自分の荷物くらい自分で運べよな。すっげ大変そうだったぞ。むしろおまえがばあちゃんの荷物持てよ」
「はあ?」
ココアにくちもつけずに、はるひは声を尖らせる。
「ホモのくせに偉そう」
「あ~そうだよ、俺はホモかも知んねえよ。それでおまえに迷惑かけたかよ」
ため息混じりになっちまって、またカフェオレすする。
「なによ開き直るの?」
「開き直って悪いかよ」
自分が勝手に好きになって、そんでお願いしてエッチしたけど丹生田は違う。分かってる。
「俺はあいつが好きなんだ。けどあいつは違うから、そこ誤解すんなよ」
自分のせいで丹生田まで変な目で見られるのはイヤだ。絶対イヤだ。そこんとこはキッチリ言ってやんねえと。
てかもうちょい一人になりたかったのに、しみじみ出来る雰囲気じゃねーなコイツいると。やっぱムカつく。
「なに嘘ついてんのよ」
はるひが睨むみたいにこっち見た。チャンとかつけてやるかアホ。ギッと睨み返す。
「なんだよ」
「嘘でしょ。いっしょに旅行なんてしてるんじゃない。嬉しそうに笑って…」
「友達同士でキャンプに来たんだよ」
「じゃなんでホテル泊まってんのよ」
「雨降ったから予定変更して泊まることにしたの。どっかおかしいかよ?」
「おかしいでしょ! 慌ててあんたのあと追いかけてったし、おかしいよ。ただの友達じゃないんでしょ!」
「ただの友達じゃねえ、だい・しん・ゆう・だっ!」
「はあ?」
「他の誰よりいっちばん仲良いんだ! 表情読めるのは俺だけ! なんかあって落ちてるあいつを、一番元気づけられんのも俺だ! それに一番、応援してんのは俺なんだよ! 参ったか!」
「なにそれ。思い込みなんじゃない」
「ばーっか、ちげえよ! 周りだってみーんなそう思ってる! みんな『異常に仲良い』つってんの!」
でも俺だけじゃなく、みんな普通に丹生田を好きで応援してて、後輩にも慕われてる。そんなん見てて、俺は俺でちゃんとやれるようになんなきゃ、そんで丹生田を助けれるようになるんだって、まだそんなこと……考えてた。アホか。
もう友達として近くにいるとか無理なんじゃん─────
「異常ってなによ。やっぱりおかしいんじゃない」
「あ~~っ! とにかく!」
キレ気味に声を荒げると、はるひはくちを噤んだ。やべやべ、女の子ビビらせちゃダメだろ。
「……おまえ、もうヘンなこと言うなよ。動揺させちまうだろ。俺は、あいつの迷惑になるコトしねーの。そう決めてんの。だからもう、ぜってー言うな」
「……バッカじゃない」
そう言って、はるひはようやくココアにくちつけた。
「うっせ、ほっとけ」
言いつつコーヒー飲む。
ふう、とため息が出て、まだ濡れてる髪をぼさぼさにかき乱す。やっぱペプシ飲みてえな。
「……なんでちゃんと言わないの。好きだって言えばいいじゃない。あんた顔はカッコイイし、あのとき、あんたのこと追っかけてたし、なんとかなるんじゃないの」
「バカかおまえ」
そう言って睨んだ。はるひも睨み返してくる。
「なによ」
「ほんとマジでやめろ。あいつは違うんだ、ちゃんと女の子が好きな奴なんだ」
「……ちゃんとってなに。バカなの? ホモがちゃんとしてないってこと? それともアンタがダメだって自覚でもあるっていうの? ならなんでそんなに偉そうなのよ」
「うっせ」
妙にズキズキくること言う、けど妹以上にくちが立つはるひに勝てる気なんてしねえし、それになんか、これ以上しゃべってたら、言っちゃイカンことまで言っちまいそうで、コーヒー飲み干して立つ。
「いいか、もうぜってーヘンなこと言うなよ」
「変なコトってほんとのこと?」
一瞬視線だけを送って、黙ったまま玄関へ向かった。まだ雨降ってるけど、だいぶ小降りだし外に出ようと思ったのだ。とにかく一人になりたかったのに、ドアは鍵がかかってて開かなかった。
「ここ山の中だし夜間鍵かけるの。外出したいならフロントのベル鳴らせば誰か来るよ」
はるひの声にチラッと目をやったら、フンッと横向いたんで、はあっとため息ついて、しかたなく大浴場の方に向かう。あっちなら自販機とかあった気がするし。
つかしっかりココア飲んでたなあ。まあいいけど。
そりゃそうだ、時計は二十三時を回ってる。なんか分かってなかったけど、メシ食ってからずいぶん経ってたんだな。
フロントには灯りあるけど誰もいない。だよな、こんな山ん中のホテルだし、深夜の来客なんてねえよな。ロビーの隅っことか、太い柱の周りにソファとコーヒーテーブルが置いてあって、そばにはスタンドライト。暖炉とか本棚とかある壁際にもライトがいくつか。
そう広くない場所だから、そんだけで歩くのに支障は無い。
フロント横、階段とかラウンジへ行く通路と反対側にコーヒーの機械があった。日中は気づかなかったけど、『ご自由にどうぞ』つう札が立ってる。
そんで、柱近くのソファに、誰かいた。
そっと歩いてくと「誰?」聞かれて、誰なのか分かった。
はるひちゃんだ。
メシんとき怒鳴りつけたの、いきなり思い出した。
超気まずい。けど仕方ねえからそっち歩いてって「よお」声かけた。
はるひちゃんは振り返って「ああ。ホモ」と言った。
一瞬ムッとしたけど、顔見て思わずブッと吹き出しちまった。ぷんすかの顔が妹と同じに見えたから。
「なに笑ってんのよ」
黙ってりゃ清楚な美少女なのになあ、と思ったら、また笑えてきた。したら睨まれた。
「ちょっと、なに?」
「うるせーよ」
「そっちこそうるさい」
なんかいきなり落ち着いて、したらいきなり、めちゃのど渇いてるのに気づいた。
「あ~、ペプシ! 超ペプシ飲みてえ! 自販機とかどこだ」
こういうとき欲しくなるのはコレ一択だ。
「あるわけ無いでしょ」
速攻返った声が、マジで妹とおんなじ。ニヤニヤしちまいながら「あんだろ、自販機くらい」言うと「無いよ」とまた速攻だ。
「フツーあんだろ自販機くらい。なんで言い切るんだよ」
「無いに決まってるから」
「なんだよそれ」
「知らない」
「はあ? ここ何度か来てんじゃねえの?」
「知らない」
「使えねえな」
ククッと笑いつつ、コーヒーの機械のとこに行く。コーヒーとカフェオレとココアの三種類、無料で飲めるらしい。紙コップとホルダーも置いてある。
「しゃあねえ、おまえにも入れちゃるよ。ガキだからココアな」
「……むかつく」
思わずハハッと笑いながら「お互い様じゃん?」言ってやった。
「俺だってむかついてるっつの」
言いながらココアのカップ突き出すと、当たり前に受け取りつつ「ああ~なるほど~」と鼻で笑われた。
「それってホントのこと言われたから? ホモだって」
礼も言わず憎まれ口きくからムッとした。
「おまえ性格最悪だな」
そんなトコも妹とおんなじだ。そんで今まで一回も妹にくちで勝ったことなんてねえのだ。危険物には近寄らない方がいい。けど部屋に戻れねえし、どこ行けばイイか分かんねえし。
しょうがなく少し離れたソファに座って、ズズッとカフェオレすする。
つか コイツがヘンなこと言って、そんであの流れになったんだから、全部コイツのせいだ。いやいやいや自分でヤれつったんだった。ダメじゃんひとのせいにしちゃ。
ンでもやっぱムカつくから言ってやる。
「つうか自分の荷物くらい自分で運べよな。すっげ大変そうだったぞ。むしろおまえがばあちゃんの荷物持てよ」
「はあ?」
ココアにくちもつけずに、はるひは声を尖らせる。
「ホモのくせに偉そう」
「あ~そうだよ、俺はホモかも知んねえよ。それでおまえに迷惑かけたかよ」
ため息混じりになっちまって、またカフェオレすする。
「なによ開き直るの?」
「開き直って悪いかよ」
自分が勝手に好きになって、そんでお願いしてエッチしたけど丹生田は違う。分かってる。
「俺はあいつが好きなんだ。けどあいつは違うから、そこ誤解すんなよ」
自分のせいで丹生田まで変な目で見られるのはイヤだ。絶対イヤだ。そこんとこはキッチリ言ってやんねえと。
てかもうちょい一人になりたかったのに、しみじみ出来る雰囲気じゃねーなコイツいると。やっぱムカつく。
「なに嘘ついてんのよ」
はるひが睨むみたいにこっち見た。チャンとかつけてやるかアホ。ギッと睨み返す。
「なんだよ」
「嘘でしょ。いっしょに旅行なんてしてるんじゃない。嬉しそうに笑って…」
「友達同士でキャンプに来たんだよ」
「じゃなんでホテル泊まってんのよ」
「雨降ったから予定変更して泊まることにしたの。どっかおかしいかよ?」
「おかしいでしょ! 慌ててあんたのあと追いかけてったし、おかしいよ。ただの友達じゃないんでしょ!」
「ただの友達じゃねえ、だい・しん・ゆう・だっ!」
「はあ?」
「他の誰よりいっちばん仲良いんだ! 表情読めるのは俺だけ! なんかあって落ちてるあいつを、一番元気づけられんのも俺だ! それに一番、応援してんのは俺なんだよ! 参ったか!」
「なにそれ。思い込みなんじゃない」
「ばーっか、ちげえよ! 周りだってみーんなそう思ってる! みんな『異常に仲良い』つってんの!」
でも俺だけじゃなく、みんな普通に丹生田を好きで応援してて、後輩にも慕われてる。そんなん見てて、俺は俺でちゃんとやれるようになんなきゃ、そんで丹生田を助けれるようになるんだって、まだそんなこと……考えてた。アホか。
もう友達として近くにいるとか無理なんじゃん─────
「異常ってなによ。やっぱりおかしいんじゃない」
「あ~~っ! とにかく!」
キレ気味に声を荒げると、はるひはくちを噤んだ。やべやべ、女の子ビビらせちゃダメだろ。
「……おまえ、もうヘンなこと言うなよ。動揺させちまうだろ。俺は、あいつの迷惑になるコトしねーの。そう決めてんの。だからもう、ぜってー言うな」
「……バッカじゃない」
そう言って、はるひはようやくココアにくちつけた。
「うっせ、ほっとけ」
言いつつコーヒー飲む。
ふう、とため息が出て、まだ濡れてる髪をぼさぼさにかき乱す。やっぱペプシ飲みてえな。
「……なんでちゃんと言わないの。好きだって言えばいいじゃない。あんた顔はカッコイイし、あのとき、あんたのこと追っかけてたし、なんとかなるんじゃないの」
「バカかおまえ」
そう言って睨んだ。はるひも睨み返してくる。
「なによ」
「ほんとマジでやめろ。あいつは違うんだ、ちゃんと女の子が好きな奴なんだ」
「……ちゃんとってなに。バカなの? ホモがちゃんとしてないってこと? それともアンタがダメだって自覚でもあるっていうの? ならなんでそんなに偉そうなのよ」
「うっせ」
妙にズキズキくること言う、けど妹以上にくちが立つはるひに勝てる気なんてしねえし、それになんか、これ以上しゃべってたら、言っちゃイカンことまで言っちまいそうで、コーヒー飲み干して立つ。
「いいか、もうぜってーヘンなこと言うなよ」
「変なコトってほんとのこと?」
一瞬視線だけを送って、黙ったまま玄関へ向かった。まだ雨降ってるけど、だいぶ小降りだし外に出ようと思ったのだ。とにかく一人になりたかったのに、ドアは鍵がかかってて開かなかった。
「ここ山の中だし夜間鍵かけるの。外出したいならフロントのベル鳴らせば誰か来るよ」
はるひの声にチラッと目をやったら、フンッと横向いたんで、はあっとため息ついて、しかたなく大浴場の方に向かう。あっちなら自販機とかあった気がするし。
つかしっかりココア飲んでたなあ。まあいいけど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる