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バタバタと使用人たちが走り回る音や騒いでいる声を遠くに聞きながら、エメリーンは自室でマーサとにらみ合っていた。
「どうしていつもの服ではいけないの?」
「良いわけがないではありませんか! 今日は旦那様が王都から戻られるんですよ?」
「だから、それでどうして服や髪型やメイクを変える必要があるの」
エメリーンの言葉に、うっと黙り込んだのはマーサだった。マーサはヒューバートが結婚式当日にもエメリーンとは過ごさず、あろうことか結婚式翌日にはエメリーン一人を辺境伯領に、粗末な馬車に乗せて移動させたことを知っている。
「私は、奥様が旦那様に軽く見られることがないように、これ以上ないほど美しく着飾ってほしいです!」
右手でこぶしを握ってそう力説したマーサに、エメリーンが目を細めた。
「え、でも……婚礼衣裳より着飾るのは無理でしょう?」
「そ、そんなことありません。あれはベールで顔が良く見えませんし、それにあの時の奥様より、今の奥様のほうがずっと綺麗です」
「え?」
「綺麗です」ともう一度繰り返したマーサに、エメリーンは笑って応えた。
エメリーンがルイに木のぼりを教えはじめたのは、今からひと月前のこと。そのことが使用人たち全員の知るところになり、エメリーンが悩んだのはマーサへの説明だった。明らかに以前のエメリーンとは異なる言動が、もっと増えていくだろうと考えたからだ。
「よく分からないのですが……、どうして奥様がルイ様に木のぼりを教えることになったんですか?」
マーサの発した当然の疑問に、エメリーンは考えておいた設定を話すことにした。
「あのね、実は私……」
「ええ」
ぐっと身を乗り出してきたマーサの耳元にエメリーンは囁く。声をひそめる必要はまったくなかったのだが、なんとなくノリでそうなってしまった。
「運動能力が高すぎるのよ」
「はっ?」
想像していた内容と違ったのか、いやそもそも何を想像していたのかは謎だが、目を丸くしているマーサに微笑んで、エメリーンは駆け出した。
――屋敷の天井が高いっていいわよね。
「見ていてねー。ほっ」
軽い助走をつけたエメリーンは、前方宙返り、続けて後方宙返り、そのままバク転を3回続けてみせた。少しだけ乱れたドレスの裾を軽く手の甲で払いながら、エメリーンは困ったような顔で小首を傾げる。
「ね?」
目の前で何が起きたのかを理解するのに少し時間が掛かったのか、しばらくしてマーサの口から「うひょっ」と声が漏れた。それが恥ずかしかったのか、わざとらしく咳払いをしてマーサが言った。
「これは確かに、運動能力が高すぎるようですね。しかし、これほどの能力、どうして今まで隠していらしたのですか?」
「それは……、オルクス子爵家の他の家族は、どちらかといえば運動が苦手な人たちだったし、おそらく私は実母に似たのではと思って。実母はあの家では悪者扱いだったからね」
そう言いながらエメリーンが視線を下げると、はっと息を呑む音が聞こえてきた。エメリーンの作った設定は、もちろん創作ではあるものの、なかなか現実味があって良く出来ているとエメリーン自身が思っている。実際、以前のエメリーンなら、自身の運動能力が高いことに気が付いたとしても、それを自ら進んでアピールするようなことはなかっただろう。
――そしてもう一つ、ね。
「でも、この能力について、ルイ様にたまたま知られることになってね。その時に、ルイ様がとても喜んでくれたの。それがただ、うれしくて。だから、ここはあの家ではないし、もう隠す必要もないかなって思ったの」
ふふっと笑うエメリーンとは対照的に、マーサの目には涙が浮かんでいる。
「そうでしたか。分かりました。すごく、素敵だと思います。きっとそれで性格も変わったように見えたのですね」
「そうかもしれないわ。だって私、今までになく楽しいんだもの」
何度も納得したように頷いているマーサの姿を見て、エメリーンは完全に設定通りに話が進んだことに安堵した。全くの嘘というわけでもないからか、エメリーンの良心は痛まなかった。
――これで、これからはちょっと羽目を外しても大丈夫よね。
エメリーンはその後、ルイと一緒に体を鍛えたり、いろいろな技をルイに教えていったりするのだが、それはちょっとどころではなく、侍女や侍従たちや兵士たちの想像を超えてしまっていることもあったようだ。
「奥様っ!」
バターンと大きな音を立てて辺境伯夫人の部屋に怒鳴り込んできたのは、今回も侍女頭のレイニーだ。頭から湯気が出ているのではないかというくらい興奮した様子のレイニーから、何を聞きたいのかは想像がついた。
「レイニー様、さすがにこれは失礼ではないですか?」
非難の声を上げたマーサを見て、レイニーが頬をひきつらせた。侍女頭の立場が揺らぐのではと周囲が思うほど、レイニーがマーサから意見されることが増えたのも、ひと月ほど前のことだろうとエメリーンは推測する。
「私も奥様を見習うことにしました」とマーサに言われたエメリーンは、最初はどういう意味か掴みかねたが、素直になるとか、やりたいことをやるとか、そういう意味だったらしい。以前はイエスマンだったらしいマーサが、今では侍女頭だろうと執事長だろうと、おかしいと思ったら食ってかかるようになったらしい。
「……失礼しました」
とても不本意だが仕方がないと書いてあるような顔で、エメリーンに軽い謝罪をした後、レイニーはエメリーンが想像した通りのことを聞いた。
「ルイ様が見つからないのです。奥様はどちらにいるかご存じありませんか?」
そろそろ準備をしなくてはならないのに、とエメリーンと同じようにルイの身なりを整えさせたいレイニーの焦りが伝わってくる。
「――上を見た?」
「は?」
「最近、ルイ様は壁のぼりに興味を持っていたの。ルイ様が見つからないなら、まず上を捜してみるといいわ」
「上?」と釈然としないような顔で出ていったレイニーが、ルイを見つけた時に「うひょっ!?」と奇声を上げていたとエメリーンが聞いたのは、この日のことを忘れるほど月日が経ってからのことだった。
「どうしていつもの服ではいけないの?」
「良いわけがないではありませんか! 今日は旦那様が王都から戻られるんですよ?」
「だから、それでどうして服や髪型やメイクを変える必要があるの」
エメリーンの言葉に、うっと黙り込んだのはマーサだった。マーサはヒューバートが結婚式当日にもエメリーンとは過ごさず、あろうことか結婚式翌日にはエメリーン一人を辺境伯領に、粗末な馬車に乗せて移動させたことを知っている。
「私は、奥様が旦那様に軽く見られることがないように、これ以上ないほど美しく着飾ってほしいです!」
右手でこぶしを握ってそう力説したマーサに、エメリーンが目を細めた。
「え、でも……婚礼衣裳より着飾るのは無理でしょう?」
「そ、そんなことありません。あれはベールで顔が良く見えませんし、それにあの時の奥様より、今の奥様のほうがずっと綺麗です」
「え?」
「綺麗です」ともう一度繰り返したマーサに、エメリーンは笑って応えた。
エメリーンがルイに木のぼりを教えはじめたのは、今からひと月前のこと。そのことが使用人たち全員の知るところになり、エメリーンが悩んだのはマーサへの説明だった。明らかに以前のエメリーンとは異なる言動が、もっと増えていくだろうと考えたからだ。
「よく分からないのですが……、どうして奥様がルイ様に木のぼりを教えることになったんですか?」
マーサの発した当然の疑問に、エメリーンは考えておいた設定を話すことにした。
「あのね、実は私……」
「ええ」
ぐっと身を乗り出してきたマーサの耳元にエメリーンは囁く。声をひそめる必要はまったくなかったのだが、なんとなくノリでそうなってしまった。
「運動能力が高すぎるのよ」
「はっ?」
想像していた内容と違ったのか、いやそもそも何を想像していたのかは謎だが、目を丸くしているマーサに微笑んで、エメリーンは駆け出した。
――屋敷の天井が高いっていいわよね。
「見ていてねー。ほっ」
軽い助走をつけたエメリーンは、前方宙返り、続けて後方宙返り、そのままバク転を3回続けてみせた。少しだけ乱れたドレスの裾を軽く手の甲で払いながら、エメリーンは困ったような顔で小首を傾げる。
「ね?」
目の前で何が起きたのかを理解するのに少し時間が掛かったのか、しばらくしてマーサの口から「うひょっ」と声が漏れた。それが恥ずかしかったのか、わざとらしく咳払いをしてマーサが言った。
「これは確かに、運動能力が高すぎるようですね。しかし、これほどの能力、どうして今まで隠していらしたのですか?」
「それは……、オルクス子爵家の他の家族は、どちらかといえば運動が苦手な人たちだったし、おそらく私は実母に似たのではと思って。実母はあの家では悪者扱いだったからね」
そう言いながらエメリーンが視線を下げると、はっと息を呑む音が聞こえてきた。エメリーンの作った設定は、もちろん創作ではあるものの、なかなか現実味があって良く出来ているとエメリーン自身が思っている。実際、以前のエメリーンなら、自身の運動能力が高いことに気が付いたとしても、それを自ら進んでアピールするようなことはなかっただろう。
――そしてもう一つ、ね。
「でも、この能力について、ルイ様にたまたま知られることになってね。その時に、ルイ様がとても喜んでくれたの。それがただ、うれしくて。だから、ここはあの家ではないし、もう隠す必要もないかなって思ったの」
ふふっと笑うエメリーンとは対照的に、マーサの目には涙が浮かんでいる。
「そうでしたか。分かりました。すごく、素敵だと思います。きっとそれで性格も変わったように見えたのですね」
「そうかもしれないわ。だって私、今までになく楽しいんだもの」
何度も納得したように頷いているマーサの姿を見て、エメリーンは完全に設定通りに話が進んだことに安堵した。全くの嘘というわけでもないからか、エメリーンの良心は痛まなかった。
――これで、これからはちょっと羽目を外しても大丈夫よね。
エメリーンはその後、ルイと一緒に体を鍛えたり、いろいろな技をルイに教えていったりするのだが、それはちょっとどころではなく、侍女や侍従たちや兵士たちの想像を超えてしまっていることもあったようだ。
「奥様っ!」
バターンと大きな音を立てて辺境伯夫人の部屋に怒鳴り込んできたのは、今回も侍女頭のレイニーだ。頭から湯気が出ているのではないかというくらい興奮した様子のレイニーから、何を聞きたいのかは想像がついた。
「レイニー様、さすがにこれは失礼ではないですか?」
非難の声を上げたマーサを見て、レイニーが頬をひきつらせた。侍女頭の立場が揺らぐのではと周囲が思うほど、レイニーがマーサから意見されることが増えたのも、ひと月ほど前のことだろうとエメリーンは推測する。
「私も奥様を見習うことにしました」とマーサに言われたエメリーンは、最初はどういう意味か掴みかねたが、素直になるとか、やりたいことをやるとか、そういう意味だったらしい。以前はイエスマンだったらしいマーサが、今では侍女頭だろうと執事長だろうと、おかしいと思ったら食ってかかるようになったらしい。
「……失礼しました」
とても不本意だが仕方がないと書いてあるような顔で、エメリーンに軽い謝罪をした後、レイニーはエメリーンが想像した通りのことを聞いた。
「ルイ様が見つからないのです。奥様はどちらにいるかご存じありませんか?」
そろそろ準備をしなくてはならないのに、とエメリーンと同じようにルイの身なりを整えさせたいレイニーの焦りが伝わってくる。
「――上を見た?」
「は?」
「最近、ルイ様は壁のぼりに興味を持っていたの。ルイ様が見つからないなら、まず上を捜してみるといいわ」
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