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♀早見朱里(はやみ あかり)side
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「ふぁっ!!?」
静かな教室に響くびっくり声。
「早見さん、どうしました?」
睨みを効かせる教師。
「い、いえ、なんでもありません」
「授業に集中してくださいね」
「はい……」
(スマホの通知見たら声出ちゃった。でもでも特別護衛の依頼通知!!特別護衛になって数ヶ月、一件も依頼が来ないから永遠にムリだと思ってたけど私にもやっときた!!早く返信したい。いいよね。特別護衛は特別だから返信ぐらいいいよね。返信がなかったら無理だと思われて他の特別護衛に依頼しちゃうかもしれないし。先生が黒板向いてる隙に!!!私の高速フリックで!!!!)
※早見朱里※
特別護衛のご依頼ありがとうございます。
明日の午後1時から
自宅から病院までの往復の特別護衛を受け付けました。
当日はご自宅までお伺い致しますので詳しい住所をお送りください。
どうぞよろしくお願いします。
(これなら大丈夫。大丈夫なはず。やった!初めての特別護衛!白上優吾さんはどんな人かな、優しい人だったらいいな。同い年だし気軽に声かけてくれないかな。あ、あまり期待しちゃダメ。あくまで特別護衛なんだから。でもコミュニケーションも優吾さんを知るためには必須!適度になら大丈夫!!!)
気持ちを抑えても、漏れでる嬉しさは止めどなく出続けていた。
~放課後~
「朱里ちゃん、一緒にかえろー」
「いいよーー」
「ねぇ今日ずっとニヤけてなかった? ニヤけてたよね? ね? なんで?」
「え? わかる?」
「当たり前じゃん、父親の顔より見てるんだからさ」
「私たち父親の顔見たことなくない?」
「それはそう」
「実は明日、特別護衛が決まったの!!!」
「え!!!」
「やっとだよーー」
「朱里ちゃんのニヤけが止まらないのはそのせいかぁ。いいなぁ。私も特別護衛ライセンス取ろうかなぁ。男子と話したい」
「受けてみたら」
「簡単に言わないでよー。難しいんでしょ。顔とかスタイルまで審査基準らしいじゃん」
「そうだねー、覚えることが多くて大変だし、いざという時は守らないとだから判断力とか体力とかも必要だよ」
「わたしにはムリ。それにそーゆーことより絶対我慢できないと思う」
「特別護衛が護衛対象者襲うのが1番ダメだからね。ライセンスの信用がなくなっちゃう」
「朱里ちゃんはそこ耐えれるんだからすごいよ」
「えへへ、頑張った。煩悩払うために滝行した甲斐あったよ」
「そんけーするー。でももしお近づきになれたら私に紹介してね」
「んーーーー」
「えっ、そこ悩むとこ?」
「私より可愛いから取られちゃう気がする」
「そんなことないよ! 独り占めなんてしたら……3人で仲良くしたいじゃん!!!」
「そ、それもそうね」
静かな教室に響くびっくり声。
「早見さん、どうしました?」
睨みを効かせる教師。
「い、いえ、なんでもありません」
「授業に集中してくださいね」
「はい……」
(スマホの通知見たら声出ちゃった。でもでも特別護衛の依頼通知!!特別護衛になって数ヶ月、一件も依頼が来ないから永遠にムリだと思ってたけど私にもやっときた!!早く返信したい。いいよね。特別護衛は特別だから返信ぐらいいいよね。返信がなかったら無理だと思われて他の特別護衛に依頼しちゃうかもしれないし。先生が黒板向いてる隙に!!!私の高速フリックで!!!!)
※早見朱里※
特別護衛のご依頼ありがとうございます。
明日の午後1時から
自宅から病院までの往復の特別護衛を受け付けました。
当日はご自宅までお伺い致しますので詳しい住所をお送りください。
どうぞよろしくお願いします。
(これなら大丈夫。大丈夫なはず。やった!初めての特別護衛!白上優吾さんはどんな人かな、優しい人だったらいいな。同い年だし気軽に声かけてくれないかな。あ、あまり期待しちゃダメ。あくまで特別護衛なんだから。でもコミュニケーションも優吾さんを知るためには必須!適度になら大丈夫!!!)
気持ちを抑えても、漏れでる嬉しさは止めどなく出続けていた。
~放課後~
「朱里ちゃん、一緒にかえろー」
「いいよーー」
「ねぇ今日ずっとニヤけてなかった? ニヤけてたよね? ね? なんで?」
「え? わかる?」
「当たり前じゃん、父親の顔より見てるんだからさ」
「私たち父親の顔見たことなくない?」
「それはそう」
「実は明日、特別護衛が決まったの!!!」
「え!!!」
「やっとだよーー」
「朱里ちゃんのニヤけが止まらないのはそのせいかぁ。いいなぁ。私も特別護衛ライセンス取ろうかなぁ。男子と話したい」
「受けてみたら」
「簡単に言わないでよー。難しいんでしょ。顔とかスタイルまで審査基準らしいじゃん」
「そうだねー、覚えることが多くて大変だし、いざという時は守らないとだから判断力とか体力とかも必要だよ」
「わたしにはムリ。それにそーゆーことより絶対我慢できないと思う」
「特別護衛が護衛対象者襲うのが1番ダメだからね。ライセンスの信用がなくなっちゃう」
「朱里ちゃんはそこ耐えれるんだからすごいよ」
「えへへ、頑張った。煩悩払うために滝行した甲斐あったよ」
「そんけーするー。でももしお近づきになれたら私に紹介してね」
「んーーーー」
「えっ、そこ悩むとこ?」
「私より可愛いから取られちゃう気がする」
「そんなことないよ! 独り占めなんてしたら……3人で仲良くしたいじゃん!!!」
「そ、それもそうね」
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