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第17話
しおりを挟む気不味い空気が部屋の中に充満していた。
この場の返答によっては、団長さんに笑顔で一人放り出されてしまうぞという不安から冷や汗が背中を伝う。
「オレは今までヴィルヘルムに助けてもらってここまで来ました、今はどんな形でも彼のお姉さんを捜す手助けをしたいと思っています」
「手助け?君になにが出来るんだ?特別な魔術でも使えんのか?俺達騎士が一般人を保護するのは当然の事だ見返りなんて求めてねぇ」
そんな事は分かってる警察官に迷子のところを助けてもらっても”ではお礼をさせてほしい”なんて話にはならない。
それでもオレはダンディケルでのホルンさんとの出会いや精霊の泉での神秘的な光景に若干の、本当に少しだが運命とでもいうような不思議な廻り合わせを感じたのだ。この世界で右も左も分からないオレでも彼の役に立てる事が少しはある、そしてまだ恩返しは全く出来ていない。
「これからきっと役に立てるようになってみせます!」
「ハッキリ言わねーと分かんねぇなら言うけどな、俺達の仕事は子守りをしながら出来るようなもんじゃねえ!」
思わず椅子から立ち上がりかけたオレと前のめりの体勢でハッキリと言い切った団長さんとの間で見えない火花が散っているようだ、目を外した方が負けとでもいうように睨み合うオレ達の間に入るようにヴィルヘルムが声を上げた。
「その事ですがオスカー団長、申し訳ありませんが私は彼と離れる事が出来ません」
「お前までなんだ?」
怪訝そうにヴィルヘルムへ視線を移した団長さんに安心し、今まで自分がどれだけ緊張していたのか分かった。互角に睨み合っているかと思ったが蛇に睨まれた蛙のように団長さんの威圧感にただ動けなくなっていただけだと自覚した。
「私は彼に、イツキに”守護騎士の誓い”を立てています」
「なんだと!!!」
バコンと人体から出たとは思えない派手な音を立ててヴィルヘルムの顔面を団長さんが殴った、殴った瞬間は早すぎて分からなかったが顔を押さえて倒れ込むヴィルヘルムと赤くなった拳を突き出す団長さんを目の当たりにしてやっと理解した。
「ヴィルヘルム!!!」
自分が殴られた訳でもないのに視界が歪む、慌てて彼の傍へ膝を付き顔を覗き込むが鼻か口から血が出ているのだろう赤く染まった手で鼻から口元を押さえている。
「答えろヴィルヘルムどうしてそんな勝手をした!?」
突然激高した団長さんに驚くばかりだが彼がここまで怒る”守護騎士の誓い”とは一体なんの事だろうか?オレには全く聞き覚えはない。
「すみません……私は騎士団の承認も国王のお許しも頂かないままに、自分の判断で誓いを立てました」
「それで坊主は承知したのか!?どうせその意味も知らなかったんだろう!」
明らかにオレも状況を把握していなければいけない雰囲気だが、返事をしないのは得策ではない。
ヴィルヘルムの顔を見ながら団長さんに慎重に答える。
「すみません……」
「分かってんのか?”守護騎士の誓い”は口約束だろうと俺達騎士には決して覆せない、国も主君も関係ないただ一人を護るという神聖な誓いだ軽々しくするもんじゃねぇ!」
「……え」
「おい、まさか」
しまった……如何にも驚いてしまったオレの顔を見て団長さんがまたサッと顔色を変えた。
「どうやって認めさせたヴィルヘルム」
ヴィルヘルムの胸倉を掴み自分と同じ目線まで持ち上げた団長さんの瞳が燃えるような火の色をしている。
これ以上殴られる彼は見たくないのに団長さんの様子には絶対に2人の間に入らせない雰囲気がある。
「……彼がまだ言葉が通じない内に」
ヴィルヘルムが言い終わる前に団長さんから脳が揺れる程の頭突きを食らい、彼はまたのろのろとその場に膝を折った。
「それが騎士のする事か?頭冷やせ明日は謹慎だ、顔も見たくねー」
言い捨てて自分の部屋へ戻ろうとする団長さんに思わず非難の目を向けてしまうが、ヴィルヘルムの赤くなった額に濡らしたタオルを当て、しばらく冷やしているように言った。
部屋を出て行く団長さんに出て行ったらすぐに鍵を閉めるように待っていると、少しバツが悪そうに団長さんは頭を掻いて小声で言った。
「すまんな驚かせてどうしても許せん事もあるからな、疑って悪かった」
潔く頭を下げた団長さんに先程の憤怒の表情はなく、どこか諦めた表情で室内を振り返った。
「わるいがあの馬鹿のこと看てやってくれ」
励ますように軽く肩を叩かれ微笑と共に部屋を出て行く団長さんを見送った。
魔法でずっと冷たいままの飲料用の水で布を濡らし、軽く絞ってヴィルヘルムの右頬に当てた。
出ていた血の量程は酷い状態ではないようでそれでもまだ止まっていない鼻からの出血を止めるように手を当てるヴィルヘルムと、その手も拭きながら布が汚れたら浴室で洗ってまた冷えた水で濡らして……と繰り返す。なんとか血も止まり彼が片手で布を押し当てていれば患部が冷やせるようになった頃やっと彼が話始めた。
「……なにも聞かないのか?」
やはり口の中も痛めていたようで話す事で傷口に触れたのか顔をしかめて話にくそうにする彼を横目に肘まで巻くっていた袖を下ろした。
「話してくれるならいつでも聞くけど」
暗に自分からは強く聞き出すつもりはない事を伝えると、やや間があってから溜め息をつきヴィルヘルムが話出した。
「イツキと出会ってすぐ私は君に”守護騎士の誓い”を立てた、本来ならその意味や責務を話してからにするべきだった、すまなかった」
騎士団流の礼なのだろうか片膝をついて右手を心臓の前で握ったヴィルヘルムが頭を下げた。
膝へ落ちてしまった濡れ布を取り、頭を下げる彼に構わずその頬に当てた。
「なんでそんな事したんだ?」
あの時はボロボロの荷馬車の人達に捕まった所を助けてもらいオレが一方的に彼のマントを掴み一緒に連れて行ってくれるように頼んだように思う。
あの時言葉は通じなかったが夕暮れの中困った顔をしつつも同行を許してくれた様子の彼の表情を鮮明に覚えている。あの時に彼がしていた”誓い”とはなんなのだろうか。
「私は幼い頃から騎士というものに憧れを抱き努力の末に王都で騎士団に入ったが、日々の平和な生活に疑問を感じると共に自分の中での理想と現実の差を感じていた」
「もちろん争いがない事は素晴らしい、好んで戦いに身を投じたいわけでもない。それでも国民全てではなく己が尊敬するたった1人で良いから護ると決めた人を、数多のものから護れる高潔な騎士になりたいとずっと思っていた」
ただ頷いて先を促がした。
「今回姉が失踪したと両親から知らせがあった時に私は迷わず辞表を書いた。大きな”国の安全”を護るよりも家族を優先した、騎士には替わりがあるが家族にとって私に替わりはいないとその時はそう思ったからだ」
「だがオスカー団長や他の方にも引き留められ任務として動けるように取り計らってもらい王都を出てから、私は自分が騎士を辞そうとした事について自問自答を繰り返していた」
己の心の中を整理するように一息ついたヴィルヘルムが隣に座るオレを見て言葉を続けた。
「そんな時に野盗に襲われる君に会った。言葉も通じなかったが私を信じてくれた君の眼差しに私が求めていた騎士像と、今ならずっと成りたかった”誰かを特別に護る守護騎士”になれるとそう思った、そうする事で私は自分の自尊心を回復しようと思ったに違いない、独りよがりな自分勝手な行為だったとイツキには申し訳なく思っている」
深々と恩人に頭を下げられ止めてくれと頭を上げさせようとするが、力では全く構わないので頭を下げ続けている彼の視界に入るように椅子から降りて顔を覗き込んでみる。
「あのさなんでオレに謝るのか分からないんだけど、オレはヴィルヘルムに感謝しかしてないしその”守護騎士の誓い”もさ、さっき言ってた”責務”とかオレにもなにか出来る事があるなら教えてほしいかな」
なるべく穏やかに軽い口調で話し掛けるとやっとヴィルヘルムがその顔を僅かに上げた。
先程からの彼の言動から分かるのは彼の真面目過ぎる性格と自責の念が強過ぎる事、胃が痛くなったりしないのだろうか?万事こういった物の考え方なのか若干心配になるが性格は人それぞれなので触れないでおく。
「守護騎士の誓いに対する責務……はイツキには無い」
「ヴィルヘルムにはあるの?」
すかさず聞き返すと、彼は若干気まずそうに視線を彷徨わせた。
「誓いを立てた相手を護りきれず命も救えなければ、共に死ぬ」
「え?」
今なんて言った?
「もう一度言ってくれ」
「イツキを護れず……」
「あっいやその後の”死ぬ”って部分!責任感じて後を追う宣誓って事!?」
なにそれ怖すぎる!時代劇ドラマの潔い切腹シーンが目に浮かび血の気が引く。後追いされても全然全く嬉しくないんですけど!?
「いや、自分で死ぬ訳ではなく魂が紐付けされている為、同時に自然と心臓が止まる」
「え!!!なんだよそれ!怖いっ!!!!!」
誓いじゃなくて呪いの間違いだろ!?焦ってヴィルヘルムの肩を揺するが彼はオレを安心させるように穏やかに笑って言った。
「安心してくれ騎士が守護対象者を守れなかった時だけであって、逆の場合には何の効力もない」
「安心出来るわけないだろー!?」
やっと団長さんがなんであそこまで怒っていたのか分かった……その辺で出会った身元も分からない人間に自分の命を賭して守ると誓ったヴィルヘルムの軽率さに怒っていたのだ。
確かにオレも最初から”守護騎士の誓い”の意味が分かっていたら絶対頷かなかったと思うが、如何せん言葉の通じない時はなにを聞かれても表情とジェスチャーだけのニュアンスで首を縦やら横に振っていたので、いつそんな重要な事を聞かれたのかもサッパリ分からない。
「それで、流石にあるんだろ解除方法」
もう多少の事には驚かないぞと思いながらヴィルヘルムを見ると、ややそわそわした様子で視線を泳がせている……嘘がつけないタイプだな。
「……本来”守護騎士の誓い”は王都の城内の謁見の間で、王と各騎士団団長の立ち合いの元に行われるものなので、正式には同じ場面での撤回なら可能だ」
「王様って……ちなみに騎士団団長って何人いるんだ?」
「全十三隊まであり現在の私の所属は第三隊王立騎士団だ」
王様と13人も団長さんを呼んでお城の中でその人達を証人にしないと解除が出来ない?それも解除って事はまずはヴィルヘルムが勝手に誓いを立てた事を公にして、それを謝ってから……気が遠くなってきた、でも2人分の命を抱えるには重過ぎる……。うんうん唸って考え込んでいるとヴィルヘルムが申し訳なさそうに続けた。
「正式な場で誓った訳ではないから、私が発言した条件が満たされれば同じく正式な解除方法でなくとも、誓いは解消される」
「……条件は?」
少し寂しそうに口角を上げたヴィルヘルムがオレと視線をしっかり合わせて言った。
「君が安全と思える場所を見付けられるまでだ」
「それは……」
オレにとって安全と思える場所とは何処だろうか?オレが今この場が安全だと思えばこの瞬間にも彼の誓いは解消されるのだろうか?そもそもこの世界に心から安心出来る場所があるかどうかなんて分からない……オレはまだきっとこの世界のほんの一部分しか見ていないからだ。
「”安全と思える場所”ってオレがそう思った瞬間に誓いは解除されるって事か?」
「おそらくは……」
分からないって事か……なかなか大胆というか余程あの時の彼は心の中が散らかった状況だったのだろう。少し時間が経って少し腫れが見える右頬に改めて冷やした布を押し当てた。
「もういいよ、オレは助けてもらってばかりだし……ヴィルヘルムの命も預かってると思って慎重に行動しろって事だろ」
「すまない……」
「そんなに謝らないでくれ、気持ちは嬉しいよ見返りなく人を助けられるってすごい事だよな」
にっと意識して笑うと少し目を見張った彼が穏やかに相好を崩した。
今日は溜まった疲れを取る為にもしっかり休むように就寝の準備を始めた。
彼があの時どんな気持ちだったにしても見ず知らずのオレを全力で助けてくれようとした気持ちには感謝しているが、簡単に自分の命を差し出すような行為には流石に団長さんと同じく考えを改めて欲しいとは思った。
オレが安全と思える場所って何処だろう?少なくともこの町ではなさそうなんだよな……早くそんな場所を見付けてその”誓い”からヴィルヘルムを解放しなければという新たな目標も出来た。
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