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三年目 ~再びの学園生活編~
早馬 <クリスティーヌ視点>
しおりを挟む領地に向けて旅を初めて5日目。
もうすぐ領地に着くと思うと心が躍る。
出発前、アランに少しわがままを言ったけれど領地で過ごすのも楽しみにはしていた。
アランがいないことは寂しいけれど、学園に戻ったときにたくさん話をできるように楽しんで来ようと素直に思っている。
宿を取った街で散策を楽しんでいると、街の入口で見知った顔を見つける。
侯爵家の紋が入った鞍を付けた馬を休ませ次の馬を借りている者は私も知っている侯爵家の伝令だ。
ここで会ったということは領地に向かっているんでしょうけれど、外で会うのはなんだか不思議な気分ね。
馬を変えているということはよほど急ぎの伝令ということ。何か起こったのかしら。
気になって伝令へ近づく。
私に気がついた伝令が姿勢を正して礼をする。
「こんなところで会うとは思わなかったわ。
領地へ向かってるみたいだけど、何かあったの?」
私の問いに躊躇いを見せ口を引き結んだ。
その反応に嫌な予感が胸を走る。
「言って、何かあったんでしょう?」
強い口調で訊ねると伝令が口を開いた。
「……アランが」
アランの名が聞こえたことにどくんと胸が騒ぐ。
私の反応を見て言葉を止めようとする伝令へ早く答えてと目で強く命じる。
「アランが、姿を消しました」
ざっと血の気が引く音が聞こえた気がした。
「な、ぜ……? いつから!?」
別れてたった数日。
アランの身に何が起こったの?
必死に伝令を問い質すけれど、わかったのは2日前の昼からアランの姿が見えなくなっていることだけだった。
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