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四年目 ~春の訪れ 新婚の二人~
あなたとこれからを
しおりを挟む訪れた休日。出かける準備をしていると、扉が叩かれる。
誰だろう。
扉を開けると、新入生が一人立っていた。
「おはよう」
「あっ、おはようござます!」
言葉を交わしたことはないけれど、顔は見たことがある。
しかし部屋を訪ねられる心当たりはない。
「どうしたのかな、俺に用?」
慌てているのか言葉が上手く出てこない様子の彼へ問いかけ言葉を促す。
「あっ、あの、俺先輩を呼びに行くようにって言われて……っ」
友人の名前を告げられて首を傾げる。なんで自分で呼びに来ないんだろう。
寮の前にいると言われとりあえず向かうことにする。
休みの日に呼び出すなんて珍しい。
階段を降り、違和感に視線を巡らせる。なんか妙に人が多いな。
人だかりができ始めているエントランスを通り、外に出る。
そこで見えた姿に慌てて駆け出した。
「クリスティーヌ様!
どうされたんですか?」
友人と向かい合って談笑していたクリスティーヌ様の側へ駆け寄り何かあったのかと声を掛ける。
「違うの、何もないわ。
ただいつも迎えに来てもらっているから、今日は私が迎えに来てみようかと思って」
思い立って来てしまったのだというクリスティーヌ様の言葉を引き取って友人が説明をしてくれる。
「寮の前が騒がしいから何かと思って身に来たらクリスティーヌ様が立ってるだろ?
声を掛けたそうに遠巻きにしてる奴らがじりじりと距離を詰めて来てたから俺が声を掛けたんだ。
で、新入生の一人にアランを呼んで来いって言付けたってわけ」
「そうだったのか、ありがとう」
俺が来るまで他の者が近づかないよう牽制していてくれたらしい。
ほっと息を吐いて友人にお礼を言う。
「ごめんなさい、アランを驚かせようと思ったのだけれど、困らせてしまったわね」
友人にも手間をかけてごめんなさいと謝るクリスティーヌ様。
その気持ちはとても嬉しいのだが……。
「嬉しかったですよ。
でも、俺の心臓に悪いので男子寮には近づかないでください」
職員もいるし、学生たちが滅多なことをするとは思えない。
昨年や一昨年とは違い、強引にクリスティーヌ様に近づこうとする輩ももういないとは思うが、それでも。
「あなたの隣が許されるのは俺だけです。
その場所に他の誰かが近づこうとするのは嫌です、たとえ一時のことでも」
そう口にした俺を驚きの目で見つめるクリスティーヌ様へ、困った笑みを向ける。
友人の話を聞いて見回した周囲の顔つきに胸にもやっとした不快感が湧いてしまった。
あわよくば話をしたい、お近づきになりたい、そんな下心が見て取れる。
「すみません、俺は思ったよりも心が狭いみたいです」
「……っ、アランがそんなことを言うなんて珍しいわね」
ほのかに頬を染め、クリスティーヌ様が俺を見つめる。
いつもは隣にいたので気づかなかった。自分がこんなに嫉妬深いなんて。
それはクリスティーヌ様の想いを信じていないからじゃなく……。
「手が届かなくても焦がれずにはいられない気持ちは誰より知っていますから」
憧れや羨望の眼差しを集めてしまうのは仕方ないと思っている。
ほんのわずかな間でこれだけ注目を集めてしまうのだから。
クリスティーヌ様の想いが揺らぐことはないと知っていても、誰かから想いを込めた視線を向けられることすら嫌だと言ったら呆れられてしまうだろうか。
「だから、俺のために今度からは寮で待っていてくれませんか?」
「……っ!
……わかったわ。
でも、アランだって女子寮では遠巻きに視線を集めているわよ?」
憧れの目を向けられているわというクリスティーヌ様に微笑む。
「それは違うと思いますよ?」
「どうしてそう言えるの?」
「だって毎日俺のクリスティーヌ様への変わらぬ想いを目の当たりにしているんですから」
クリスティーヌ様の手を取り、親指の先で手の甲を撫でる。
毎朝キスを落とす場所に触れられたことでクリスティーヌ様の頬が朱に染まっていく。
注目を集めているとしたら、一途な想いを向けられているクリスティーヌ様への憧れじゃないだろうか。
その方が、しっくりくる。
「はいはい、要は憧れの恋人同士ってことだろ。
女子寮では有名らしいからなー。
アランの言うこともクリスティーヌ様の言うことも間違ってない!」
いきなり話をまとめるように声が割って入る。
「そういうことでいいな。
出かけるんだろ、早く行けよ」
早口で言葉を重ねてくる友人に戸惑いの視線を向けると「いたたまれないんだよ!」と抑えた声で怒られた。
「お互いしか見えない状態に入るのが自然過ぎていっっっつも止めそこなうが、今日は言わせてもらう!
目の毒だから家でやってくれ、頼む!」
真剣な顔で肩を掴む友人と、周囲のぽかんとした顔が目に入る。
そうだな、ここで時間を潰していてはもったいない。が。
「悪い、あと少しだけ待っていてくれ」
「なんだよあと少しって!? おい、アラン?!」
ちょっと待っていてくださいとクリスティーヌ様に声をかけて寮の自室へ戻る。
崩さないように抱えながら外へ戻ると律儀にクリスティーヌ様の側で待っていてくれた。
なぜかまだ野次馬も残っている。
「クリスティーヌ様、これを」
用意してあった花束をクリスティーヌ様へ差し出す。
「誕生日、おめでとうございます」
お祝いの言葉を述べると蕩けそうな笑みで俺を見つめる。
「うれしい……」
幸せそうに花束を抱きしめ、クリスティーヌ様が口元を綻ばせる。
花束の中で一際目立つ真白い大輪の花はクリスティーヌ様の誕生花。
華やかだけれどすっきりした香りの花は彼女によく似合う。
香りを楽しむように抱えた花束へ顔を寄せ、嬉しそうに微笑む。
「ありがとうアラン」
弾けるような笑顔で俺を見上げるクリスティーヌ様に胸がくすぐったくなる。
用意しておいてよかった。
喜んでくれて嬉しいですと口元を綻ばせると友人のいい加減にしろと言いたげな顔が目に入る。
じゃあ行ってくると声を掛けて寮を後にする。
空は一日の晴天を約束するような青。
春の心地よさを集めたような朝。特別な一日が始まる。
今日はクリスティーヌ様の誕生日だった。
屋敷に戻るとレオンは泊りがけで出かけているようだった。
相変わらず忙しいな。
迎えてくれた執事に花束を預け、部屋に飾ってくれるように頼む。
旦那様と奥様からお手紙を預かっておりますとクリスティーヌ様へ封筒が渡される。
二人とも領地に行っていて直接お祝いが言えないため手紙に記したのだろう。
嬉しそうにクリスティーヌ様が手紙を胸に抱きしめる。
「アラン様にはこちらを」
「俺に?」
受け取って中を開けようとすると、後でお読みくださいと声が掛けられる。
視線がちらりとクリスティーヌ様を見たので彼女のいないところで読めということなんだろうと察した。
何だ?
急ぎ連絡を取る必要が出たのかと考えるが思い当たることがなく困惑しながら懐にしまう。
お父上たちからの手紙に心を躍らせているクリスティーヌ様に先に読んできてはと声を掛ける。
成人を祝う節目の誕生日に側にいられないのだから想いの詰まった大切な物のはずだ。
弾むような笑顔で自室に向かうクリスティーヌ様を見送って俺も部屋に戻った。
封筒を手に机へ向かう。
日付からして俺が出した手紙への返信でもないだろうし、なんだろう。
便箋から私信のようだと思うが心当たりがない。
不思議に思いながらも封を切り、二つ折りにされた便箋を開いて文字を追う。
「……? ……!? ……!?!?」
別人からの手紙と疑って何度も目を滑らせる。
しかし筆跡も侯爵様の物で間違いなく、困惑に手紙を裏返す。
手紙の隅々まで見ても内容に変わりはない。
手紙を畳み頭を抱えていると、扉を叩く音が聞こえ肩が跳ねる。
心臓がドクドクと嫌な音を立てる過剰な反応に胸を抑え心を落ち着けてから扉を開く。
「アランっ!」
扉を開くやいなや満面の笑みで胸に飛び込んできたクリスティーヌ様を受け止める。
同時に激しく鳴り出す心臓に動揺を覚えながらゆっくりと肩を離す。
「もう手紙は読み終えたんですか?」
「ええ、成人を迎えたお祝いと今日から夫婦になったのだからお互いを慈しみ歩んでいきなさいって」
母として娘に宛てた手紙には困難があるときは支え合い、お互いに思いやることを忘れずに愛を分かち合いなさいといった言葉と、『すでに沢山の障害を乗り越えてきたあなたたちなら大丈夫』と信頼を寄せる言葉が書かれていたという。
向けられた信頼に胸がじんわりと温かくなる。
「アランの方は?」
「クリスティーヌ様と同じです。
これから二人で手を取ってお互いを慈しみ合って生きていきなさいと」
両親からの祝福に嬉しそうに微笑むクリスティーヌ様に手紙の内容を要約して答える。
概ねはそんなことが書いてあった。
一部ものすごく暈したけれど。
後で読ませてねと言ったクリスティーヌ様にええ、と答えながら最後の一枚は見せられないなと隠すことを決意する。
散歩でもしましょうかと誘い上着を取ってくるように促す。
賛成の声を上げ部屋へ戻るクリスティーヌ様を見送って手紙を封筒に入れる。
尚、最後の一枚だけは引き出しの奥深くに仕舞い込んだ。
クリスティーヌ様の後を追い廊下を歩きながら手紙の文面を思い返す。
祝福の詰まった手紙は俺たち夫婦の行く先を寿ぐもの。
『アランへ
今日で君たち二人は夫婦として正式に認められた。
私たちの大切な娘を愛してくれてありがとう。
これから二人は長い日々を手を取り合って歩んでいくことになる。
その日の始まりのことを忘れないでお互いに大切に生きてほしいと思う』
家族になったのだから次に会うときは遠慮せず義父と呼んでくれとも書いてあった。
温かい言葉に胸が震える。
そうまで心を砕いてくれることが本当に嬉しい。
侯爵様の許しや助けがなければ今日の日を迎えることはなかった。
心から深く感謝している。
手紙はそこでは終わらなかった。
『夫婦のことは二人の自主性に任せるからね。
私たちや世間に気にすることなくお互いの気持ちを大事にしていればそれでいい。
レオンにも気を遣わせないよう外出を命じてあるし、使用人たちにも言い含めてあるから。
二人で記念日を思うように過ごすと良い。
君たちの門出に沢山の幸があることを祈っている。 結婚おめでとう』
多くの祝福とこれからの幸せを導く生き方を教えてくれた手紙。
その中に書かれた文言に顔が熱くなる。
別に手を出せと言われているわけじゃない。
けれど、妙に意識してしまう。
「アラン、行きましょう!」
俺の手を取ったクリスティーヌ様が自然に腕を絡める。
触れ合ってももう誰に憚ることもないと確かめるように頬を寄せふわりと笑う。
あまりに愛らしく屈託のないその笑みに魅せられる。
腕を引かれるがままに庭園に出ると、外の日差しの明るさにクリスティーヌ様が眩しそうに目を細めた。
「丁度花が見頃の季節ね、最近はゆっくりと庭園を見る機会はなかったからうれしいわ」
こうしてクリスティーヌ様とゆっくり庭園を歩いた時はまだ冬だった。
温かい春の日差しを浴びながら花を眺めるクリスティーヌ様。
あの日のように咲き誇る花たちの説明をしてくれるがあまり頭に入ってこない。
幸せに満ち、ゆったりとした笑みを浮かべるクリスティーヌ様の存在だけが俺の頭を占めていた。
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「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
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