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セレスタ 波乱の婚約式編
ある近衛騎士から見た双翼の日常
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最近マリナは忙しくしている。
元々忙しいのに王子の結婚式の演出を任されてさらに忙しそうだ。
魔術師長やメルヒオールと相談をしているのもよく見る。
さらには街に出た際に偶然、マールアの間諜を見つけたという。
王宮に帰ってきてから報告を聞いたときは驚いた。
間諜が入り込んでいること自体は驚きではないが、普段王宮から出ないマリナがたまたま街に行ったときに遭遇するなんて、出来過ぎた偶然だ。
間諜は騎士見習いの一人に近づいていたとも聞いている。
その見習いにも監視の目が付けられているが、今のところ疑わしい行動は取っていない。
マリナの話でも王宮内に入りたいという願いを断っていたということだし、このまま何も無ければ良いと思う。
だからといって油断できないのが間諜という存在だ。
隙を見つけ入り込む為の訓練を受けてきた相手に見習いが何処まで抗えるか。
現状は悪い女に掴まっている状態なので上司がやきもきしながら見守っている。
同門の兄弟子が心から案じているのを見ているので自分としても彼が道を踏み外すのを見たくない。
従姉妹だという令嬢もよく様子を見に来ていた。
令嬢はマリナと親しいらしく時々話しているのを見かける。
マリナが同じ年頃の令嬢と話しているのが珍しかったので印象に残っていた。
彼女を慮っているのかマリナは貴人に対する態度を変えなかったが、令嬢の方を見れば親しい友人なんだろうと想像がつく。
他にもマリナを訪ねて来る令嬢がいたり、マリナも人脈を広げているようだ。
人脈というと政治的な要素ばかり感じてしまうが要は友人を得たということ。
一人でいるところばかり見てきたので、喜ばしい限りだ。
その友人との時間もあまり取れないくらいに忙しくしている。
度重なるマールアの影に腹を立てているんだろうが、根を詰め過ぎないようにしてほしい。
マリナに何かあれば王子が悲しむし、もちろん自分たちだって心配する。
できると思ったら突っ走ってしまうところもあるので心配だ。
ヴォルフが見ているから滅多なことはしないと思うが。
目に余る様だったら無理矢理にでも休ませるだろう。
そうして双翼が上手くバランスを取っている姿を見ると自分たち近衛騎士としても安心できる。
双翼を担っている二人をとても心強く思う。
役割は違えど同じ主を護る者として共に在ることをうれしく思った。
元々忙しいのに王子の結婚式の演出を任されてさらに忙しそうだ。
魔術師長やメルヒオールと相談をしているのもよく見る。
さらには街に出た際に偶然、マールアの間諜を見つけたという。
王宮に帰ってきてから報告を聞いたときは驚いた。
間諜が入り込んでいること自体は驚きではないが、普段王宮から出ないマリナがたまたま街に行ったときに遭遇するなんて、出来過ぎた偶然だ。
間諜は騎士見習いの一人に近づいていたとも聞いている。
その見習いにも監視の目が付けられているが、今のところ疑わしい行動は取っていない。
マリナの話でも王宮内に入りたいという願いを断っていたということだし、このまま何も無ければ良いと思う。
だからといって油断できないのが間諜という存在だ。
隙を見つけ入り込む為の訓練を受けてきた相手に見習いが何処まで抗えるか。
現状は悪い女に掴まっている状態なので上司がやきもきしながら見守っている。
同門の兄弟子が心から案じているのを見ているので自分としても彼が道を踏み外すのを見たくない。
従姉妹だという令嬢もよく様子を見に来ていた。
令嬢はマリナと親しいらしく時々話しているのを見かける。
マリナが同じ年頃の令嬢と話しているのが珍しかったので印象に残っていた。
彼女を慮っているのかマリナは貴人に対する態度を変えなかったが、令嬢の方を見れば親しい友人なんだろうと想像がつく。
他にもマリナを訪ねて来る令嬢がいたり、マリナも人脈を広げているようだ。
人脈というと政治的な要素ばかり感じてしまうが要は友人を得たということ。
一人でいるところばかり見てきたので、喜ばしい限りだ。
その友人との時間もあまり取れないくらいに忙しくしている。
度重なるマールアの影に腹を立てているんだろうが、根を詰め過ぎないようにしてほしい。
マリナに何かあれば王子が悲しむし、もちろん自分たちだって心配する。
できると思ったら突っ走ってしまうところもあるので心配だ。
ヴォルフが見ているから滅多なことはしないと思うが。
目に余る様だったら無理矢理にでも休ませるだろう。
そうして双翼が上手くバランスを取っている姿を見ると自分たち近衛騎士としても安心できる。
双翼を担っている二人をとても心強く思う。
役割は違えど同じ主を護る者として共に在ることをうれしく思った。
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