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番外編など
子供の戯言なんかじゃない。恋から愛になるまでの日々をキミと。 <ライナス視点⑤>
しおりを挟む彼女の伯父上の領地で僕たちの婚約は恙なく調った。
父親は監禁の罪に問われて罰を受けている。
といっても重いものじゃなくて、王宮への立ち入りを禁じられたんだって。
でも、シェリルと引き換えに王宮へのコネを欲しがってたらしいから、本人にとっては一番酷な罰なのかもしれない。
伯父上たちが請求した賠償もあって中々大変なようだ。
シェリルは彼女の伯父上の家門に籍を移した。
それもあって彼女の伯父上と僕の伯父上はより密な話ができる関係になったんだって。
お互いの領分を侵さないようにしながら協力し合える関係は貴重だって言ってた。
親戚になる相手だもの仲が良いのは、まあ良いことだよね。
兄上たちはまた冒険に旅立った。
魔鳥も僕が作った宿舎を気に入ってるからまた遠くないうちに帰ってくるだろう。
僕はといえば会えないシェリルに手紙を書く日々だ。
婚約はしたけれど、僕が成人するまで一緒に住まわせることはできないって彼女の伯父上に言われてしまった。
シェリルのことを可愛がっているからか、結婚するのはもっと後でいいんじゃないかなんてことまで言っているらしい。
彼女が説得してくれてるけれど、僕からもまたお願いしに行こうと思う。
シェリルからの手紙を見て口が緩む。
この間贈ったリンゴの飴の感想がそこには書かれていた。
『ライナスへ
リンゴの飴をありがとう。
自分で作ったって聞いて驚いたわ。
おいしかったけれど、あんなにいっぱい贈ってきたら困っちゃう。
飴でお腹がいっぱいになってしまうもの。
少し控えてちょうだい。
P.S.飴を小さくしてくれたらあなたのことを思い出す回数が増えるかも。
シェリル』
贈ったのと同じ飴を口に入れて頬を緩める。
甘いリンゴの味はあの時のキスを思い出すから。
シェリルにも思い出してほしいなと贈ってみたんだけど、嬉しい返事が返ってきた。
さっそく調理場へ行って作ってみよう。
飴を小さくするのって難しそうなんだけどな、と考えながら飴を練る。
置かれたゼリーの型を見て、ぴん、と閃いた。
水魔法で調理台の上に型を作り飴を伸ばしていく。
温度を下げていったところで水を消すと小さく可愛い形の飴がたくさんできた。
ビンに詰めリボンをかける。
茶色と緑のリボンはシェリルに贈り物をするときに好んで使っているため減りが早い。また今度取り寄せないと。
二重にリボンをかけると可愛く仕上がった。
早速贈ろうと思ったけれど、まだ前の飴が残っているかもしれない。
次に会いに行くときに一緒に持っていこう。
きっと喜んでくれる。
恥ずかしそうに、けれど嬉しそうに微笑むシェリルと一緒に味わいたい。
部屋に戻って近いうちに会いに行くよと手紙を綴る。
行ったついでに結婚式の衣装の相談もしてこよう。
彼女の伯父上は嫌な顔をするかもしれないけれど、シェリルと夫人は僕の味方だから。
ゆっくりとその日に向けて準備をしよう。
楽しみながら準備をしていれば、きっとあっという間だよね。
未来に想いを馳せながら今することを地道に重ねていく。
その先に待つのが幸せな未来になるよう願いながらひとつずつ。
大好きな人が愛しい人になるまでの時間を二人で数えていこう。
Fin.
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
こちらで完結となります。
とても長くなりましたが、
お付き合いありがとうございました!!
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完読、感想ありがとうございました!
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読んでいただいて感想もありがとうございます。
心があったかくなったとのお言葉とてもうれしいです!
今日読み終わりました。
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最後に可愛らしい恋物語、有り難うございました。
返信遅くなり申し訳ありません。
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最後までありがとうございました!