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#4:宿泊研修~準備編
#4-6④.焼き菓子も食後に弟と美味しくいただきました
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「じゃあこのままドレスも着ちゃおうねえ」
どんなのがいいかな、とリズミカルに鼻歌を歌いながら、マギーはマリナの目の前の空間にドレスのサンプルを幾つも並べだす。
「貴女は背が高いからあ、フリフリの少女趣味よりもスッキリとしたデザインのほうがお似合いだしい、首が長くてデコルテが綺麗だから肩と背中を出してもいいしい……」
並べられたサンプルから、またも指をすいすい動かして次から次へと着せ替えていく。
マリナは時々「腕上げてえ」「振り返ってえ」「脚曲げてえ」と指示通りに動くだけ。
ドレスの丈が短くなったり長くなったり、肩が出たり背中が空いたり、フリルが付いたりドレープが増えたり、マギーの指先一つで着せ替えられ如何様にもデザインが変わる。
(なんて便利なの!)
「そおねえ、デザインはこれで決まりねえ。あとはあ、色味と生地なんだけどお」
試着したドレスはすべて真っ白だった。
色も魔法で自由自在に試着出来るということなんだろう。
「ここら辺は軽めの生地でえ……」
ふむふむ。
「重ねた色味がまた別のお……」
ふむふむ。
「ここにグラデーション入れてえ……」
ふむふむ。
「やっぱり女の子はいいわねえ。ドレスを仕立てるのが楽しいわあ」
なるほど。
いつもはドレス選びが面倒で、迷って悩んで結局メイに丸投げしていたが、こうやってプロの目で見ていただくと似合う似合わないが正確で安心だ。
「じゃあパーティーに間に合うよう超特急で仕上げて送るわねえ」
「ありがとうございます」
「マリナちゃん、マシューがここに女の子を連れてくるのは初めてなのよお。これからも仲良くしてくれると嬉しいわあ」
(ごめんなさい、手慣れてるなと思ってました)
「こちらこそ、素敵なドレスをありがとうございました」
今回は時間もないしプレタポルテで選ぼうと思っていたのに、オートクチュールで仕上げていただけるなんて流石です、お姉さま。
女性の扱いが上手なマシューへの認識も改めつつ、素敵なドレスを作ってくれるマギーへは盛大な感謝を伝えておいた。
「あの……またドレス作りに来てもいいですか?」
「もちろんよお、マリナちゃんなら大歓迎だわあ。いつでもマシューといらしてえ」
来たときと同じようにマシューに手を引かれ、カランコロンとドアベルの軽い音を鳴らし通りへ出る。
振り返るとマギーが扉越しに手を振るのが見え、扉が閉まりきるとすうっと音もなく扉が消え、ただの壁になった。
「……え?扉が消え……て、どうして?」
驚いてマシューを見ると、「しーっ」と言いながら人差し指を口の前でピッと立てた。
「この店は姉さまのこだわりが強くて、知らない人が来ても扉さえ見つけられない、そんな店なんだよ。マリナちゃんは姉さまに気に入られたから」
また来ようね、と引かれた手の小指を絡め歩き出す。
マシューが手にした甘い匂いが漂う紙袋に気付くのは、寮の前まで送ってもらって「はい」と手渡された時だった。
どんなのがいいかな、とリズミカルに鼻歌を歌いながら、マギーはマリナの目の前の空間にドレスのサンプルを幾つも並べだす。
「貴女は背が高いからあ、フリフリの少女趣味よりもスッキリとしたデザインのほうがお似合いだしい、首が長くてデコルテが綺麗だから肩と背中を出してもいいしい……」
並べられたサンプルから、またも指をすいすい動かして次から次へと着せ替えていく。
マリナは時々「腕上げてえ」「振り返ってえ」「脚曲げてえ」と指示通りに動くだけ。
ドレスの丈が短くなったり長くなったり、肩が出たり背中が空いたり、フリルが付いたりドレープが増えたり、マギーの指先一つで着せ替えられ如何様にもデザインが変わる。
(なんて便利なの!)
「そおねえ、デザインはこれで決まりねえ。あとはあ、色味と生地なんだけどお」
試着したドレスはすべて真っ白だった。
色も魔法で自由自在に試着出来るということなんだろう。
「ここら辺は軽めの生地でえ……」
ふむふむ。
「重ねた色味がまた別のお……」
ふむふむ。
「ここにグラデーション入れてえ……」
ふむふむ。
「やっぱり女の子はいいわねえ。ドレスを仕立てるのが楽しいわあ」
なるほど。
いつもはドレス選びが面倒で、迷って悩んで結局メイに丸投げしていたが、こうやってプロの目で見ていただくと似合う似合わないが正確で安心だ。
「じゃあパーティーに間に合うよう超特急で仕上げて送るわねえ」
「ありがとうございます」
「マリナちゃん、マシューがここに女の子を連れてくるのは初めてなのよお。これからも仲良くしてくれると嬉しいわあ」
(ごめんなさい、手慣れてるなと思ってました)
「こちらこそ、素敵なドレスをありがとうございました」
今回は時間もないしプレタポルテで選ぼうと思っていたのに、オートクチュールで仕上げていただけるなんて流石です、お姉さま。
女性の扱いが上手なマシューへの認識も改めつつ、素敵なドレスを作ってくれるマギーへは盛大な感謝を伝えておいた。
「あの……またドレス作りに来てもいいですか?」
「もちろんよお、マリナちゃんなら大歓迎だわあ。いつでもマシューといらしてえ」
来たときと同じようにマシューに手を引かれ、カランコロンとドアベルの軽い音を鳴らし通りへ出る。
振り返るとマギーが扉越しに手を振るのが見え、扉が閉まりきるとすうっと音もなく扉が消え、ただの壁になった。
「……え?扉が消え……て、どうして?」
驚いてマシューを見ると、「しーっ」と言いながら人差し指を口の前でピッと立てた。
「この店は姉さまのこだわりが強くて、知らない人が来ても扉さえ見つけられない、そんな店なんだよ。マリナちゃんは姉さまに気に入られたから」
また来ようね、と引かれた手の小指を絡め歩き出す。
マシューが手にした甘い匂いが漂う紙袋に気付くのは、寮の前まで送ってもらって「はい」と手渡された時だった。
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