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頑なる
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自分のもとに少し空気圧で潰されたような球塊が二つ。
珪砂でできたケイ。
川の水でできたセン。
砂と水でできているのに何故か意思がある模様。
ただ言う事を聞くだけでなく、自分で行動を決定する意思がある。
ギャーッス!
今は自分が考えをまとめるのをゆっくりふよふよしながら待っている。
目立つ河原から木のある方に進む様に指示はしてある。
ギャーッス!
ただの石の自分がこんな塊を作る力があったなんて知らなかった。
おかげで移動手段が出来たので本当に助かっている。
ギャーッス!
あとは何か目的を考えないと。
せっかく動けるようになったんだし、いろいろ見てみたい。
自分はただの石だけど。
ギャーッス!
さっきからうるさいなっ!
何なんだっ!?
ギャーッス!
うわっ!
前に向けていた視線を上に向けると、目の前に赤い口を開いて鳴き声を上げる鳥がいた。
一匹じゃないたくさんだ!
自分は気付いていなかったけど、ケイとセンは突かれまくっている。
移動の指示だけを黙々とこなしていた二匹は無視を決め込んでいたようだ。
素材が砂と水だからダメージは受けないと決め込んだのかな?
でもくちばしが突き刺さってくるのは中にいる自分がかなり怖いよ?
自分の意思が伝わったのか、二匹が前進をやめてフルフルと震えた。
そこに大口を開けた鳥が飛びかかってくる。
ガブッ
あっ!
齧り取られたケイの一部が鳥のくちばしの中で砂に戻ったのか吐き出された。
怒ったのか突き方が激しくなった。
勝手に齧ったそっちが悪いんだろうが!
突くんじゃないこん畜生っ!
齧り取られたら体積が減るだろうが!
――――――――――---‐
頑なる
――――――――――---‐
か、頑なる!
ギャーッス!
自分が叫ぶと鳥達が弾き飛ばされた。
空中で体勢を立て直した鳥達が逃げていくと、ほっとした。
二匹が並んだのを見ると、ケイの方が背がちょっぴり低くなっていた!
やっぱり体積減っていた……。
どこかで砂が補充できればいいんだけど、川から離れない方が良いのかな?
ん?
目の前で何かが横に振られていた。
鳥の羽根のようだ。
振っているのはケイだった。
……横だから『いやだ』
移動して大丈夫か?
……縦だな。
じゃあ頼むよ。
二匹して鳥の羽根を上に掲げ上げている。
……これは『いいよ』の上の『はい』だな。
物をつかむなんて覚えたんだな。
持っている羽根は光に当たって青く輝いててキレイだ。
襲い掛かってきた鳥は黒かったのに不思議だ。
気に入ったのか二匹とも羽根を振りながら行進する。
器用になってるな。
羽根でクルクルと空気を混ぜるように振り回しているので、何だか空気が巻き取られているように感じる。
そうだと楽しいな。
しばらく歩いてやっと木の間に入り込むことができた。
これで鳥に突かれずに済むな。
チラリと羽根を見上げて違和感を覚えた。
空の色が濃く見える。
何だろうなと思っていたが、夕方になって空が赤い色に変わる頃にわかった。
羽根に透明な青色の塊がまとわりついていた。
第三の塊だ!
※黒い鳥に突かれるのは20200505の夢ネタです。
珪砂でできたケイ。
川の水でできたセン。
砂と水でできているのに何故か意思がある模様。
ただ言う事を聞くだけでなく、自分で行動を決定する意思がある。
ギャーッス!
今は自分が考えをまとめるのをゆっくりふよふよしながら待っている。
目立つ河原から木のある方に進む様に指示はしてある。
ギャーッス!
ただの石の自分がこんな塊を作る力があったなんて知らなかった。
おかげで移動手段が出来たので本当に助かっている。
ギャーッス!
あとは何か目的を考えないと。
せっかく動けるようになったんだし、いろいろ見てみたい。
自分はただの石だけど。
ギャーッス!
さっきからうるさいなっ!
何なんだっ!?
ギャーッス!
うわっ!
前に向けていた視線を上に向けると、目の前に赤い口を開いて鳴き声を上げる鳥がいた。
一匹じゃないたくさんだ!
自分は気付いていなかったけど、ケイとセンは突かれまくっている。
移動の指示だけを黙々とこなしていた二匹は無視を決め込んでいたようだ。
素材が砂と水だからダメージは受けないと決め込んだのかな?
でもくちばしが突き刺さってくるのは中にいる自分がかなり怖いよ?
自分の意思が伝わったのか、二匹が前進をやめてフルフルと震えた。
そこに大口を開けた鳥が飛びかかってくる。
ガブッ
あっ!
齧り取られたケイの一部が鳥のくちばしの中で砂に戻ったのか吐き出された。
怒ったのか突き方が激しくなった。
勝手に齧ったそっちが悪いんだろうが!
突くんじゃないこん畜生っ!
齧り取られたら体積が減るだろうが!
――――――――――---‐
頑なる
――――――――――---‐
か、頑なる!
ギャーッス!
自分が叫ぶと鳥達が弾き飛ばされた。
空中で体勢を立て直した鳥達が逃げていくと、ほっとした。
二匹が並んだのを見ると、ケイの方が背がちょっぴり低くなっていた!
やっぱり体積減っていた……。
どこかで砂が補充できればいいんだけど、川から離れない方が良いのかな?
ん?
目の前で何かが横に振られていた。
鳥の羽根のようだ。
振っているのはケイだった。
……横だから『いやだ』
移動して大丈夫か?
……縦だな。
じゃあ頼むよ。
二匹して鳥の羽根を上に掲げ上げている。
……これは『いいよ』の上の『はい』だな。
物をつかむなんて覚えたんだな。
持っている羽根は光に当たって青く輝いててキレイだ。
襲い掛かってきた鳥は黒かったのに不思議だ。
気に入ったのか二匹とも羽根を振りながら行進する。
器用になってるな。
羽根でクルクルと空気を混ぜるように振り回しているので、何だか空気が巻き取られているように感じる。
そうだと楽しいな。
しばらく歩いてやっと木の間に入り込むことができた。
これで鳥に突かれずに済むな。
チラリと羽根を見上げて違和感を覚えた。
空の色が濃く見える。
何だろうなと思っていたが、夕方になって空が赤い色に変わる頃にわかった。
羽根に透明な青色の塊がまとわりついていた。
第三の塊だ!
※黒い鳥に突かれるのは20200505の夢ネタです。
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