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警戒
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ボーケイが畑のスライム防衛隊に加わった。
緑スライムとケイとセンに囲まれて、体をうごうごさせている姿は微笑ましい。
「そうか?」
カークとは感想が違うようだ。
「人間から見たら、不気味。近づきたくない」
ボーケイがガーンとばかりに伸びた状態でのけぞって固まっている。
そんなものかと思っていたら、カークに摘み上げられて肩の後ろを見させられた。
そっちにある井戸で仕事をしていた人間が顔を歪ませつつこちらをうかがっている。
仕事の手は休んでいないが。
元気出せと緑スライムがボーケイに玉肥料を分けてやっている。
このスライムだって神父様の庇護が無かったらこんなにのんびり過ごしていなかった事だろう。
人間の世界にスライムが暮らすのはかなり試行錯誤が必要のようだ。
カークがいなかったら、ケイとセンだけを伴っての移動だったら、人間に見つかった途端に速攻叩き潰されていた事だろう。
ケイ達には核が無いから、自分が呼べば復活できるとは言え、トラウマにはなりそうだ。
……何故かカークに撫でられる。そこはおでこなんだが。
とにかく、ボーケイがここでやっていくには役に立つところを人間に見せるのが一番だと思う。
全員に頷かれた。
「俺も働く」
カークは緑スライムと台所の手伝いだろ。
まだ足を固めたままだし。
骨の感じはどうなんだ?
「骨の周りに、血管を増やして、経過観察中。まだ治ってない」
そうだろうな。
スライムボディーと違って人間の体は簡単には治らないな。
自分達が周りに馴染もうと地道な活動を続けていたある日の夜。
「キッキッキッキッキッ」
「キッキッキッキッキッ」
「キッキッキッキッキッ」
スコラの鳴き声がうるさかった。
カークも気付いていたようだが、他の人間達に動きが無かったので寝たふりしていた。
翌朝早く、カークの寝泊まりしている部屋の窓に外からお客が来た。
始めに影を見た時は何かと思った。
そこにいたのは一匹のスコラだった。
だが、尻尾が膨れ上がって大変な事になっている。
体の四倍、いや五倍はあるかもしれない。
ちなみに、スコラはこの尻尾を膨らませて更にぶんぶん振り回すことで体を大きく見せて威嚇する。
通常のスコラの尻尾は毛を逆立てることで二倍くらいに膨らむ。
その尻尾がこんな状態!
「何があった?」
カークも只事ではないと判断したようで、スコラを中に入れる。
その体には白い蔓で作ったランニングのようなものを着ている。ガヤだ。
「キッキッキッキッキッ」
あの夜中の鳴き声を繰り返すガヤ。
カーク汲み取れるか?
「わかった。まず、落ち着かせる」
カークは座った膝にガヤを乗せ、その前足を片方ずつ自分の手でつかむとジッと見る。
ガヤの尻尾がせわしなく動いている。
緑スライムとケイとセンに囲まれて、体をうごうごさせている姿は微笑ましい。
「そうか?」
カークとは感想が違うようだ。
「人間から見たら、不気味。近づきたくない」
ボーケイがガーンとばかりに伸びた状態でのけぞって固まっている。
そんなものかと思っていたら、カークに摘み上げられて肩の後ろを見させられた。
そっちにある井戸で仕事をしていた人間が顔を歪ませつつこちらをうかがっている。
仕事の手は休んでいないが。
元気出せと緑スライムがボーケイに玉肥料を分けてやっている。
このスライムだって神父様の庇護が無かったらこんなにのんびり過ごしていなかった事だろう。
人間の世界にスライムが暮らすのはかなり試行錯誤が必要のようだ。
カークがいなかったら、ケイとセンだけを伴っての移動だったら、人間に見つかった途端に速攻叩き潰されていた事だろう。
ケイ達には核が無いから、自分が呼べば復活できるとは言え、トラウマにはなりそうだ。
……何故かカークに撫でられる。そこはおでこなんだが。
とにかく、ボーケイがここでやっていくには役に立つところを人間に見せるのが一番だと思う。
全員に頷かれた。
「俺も働く」
カークは緑スライムと台所の手伝いだろ。
まだ足を固めたままだし。
骨の感じはどうなんだ?
「骨の周りに、血管を増やして、経過観察中。まだ治ってない」
そうだろうな。
スライムボディーと違って人間の体は簡単には治らないな。
自分達が周りに馴染もうと地道な活動を続けていたある日の夜。
「キッキッキッキッキッ」
「キッキッキッキッキッ」
「キッキッキッキッキッ」
スコラの鳴き声がうるさかった。
カークも気付いていたようだが、他の人間達に動きが無かったので寝たふりしていた。
翌朝早く、カークの寝泊まりしている部屋の窓に外からお客が来た。
始めに影を見た時は何かと思った。
そこにいたのは一匹のスコラだった。
だが、尻尾が膨れ上がって大変な事になっている。
体の四倍、いや五倍はあるかもしれない。
ちなみに、スコラはこの尻尾を膨らませて更にぶんぶん振り回すことで体を大きく見せて威嚇する。
通常のスコラの尻尾は毛を逆立てることで二倍くらいに膨らむ。
その尻尾がこんな状態!
「何があった?」
カークも只事ではないと判断したようで、スコラを中に入れる。
その体には白い蔓で作ったランニングのようなものを着ている。ガヤだ。
「キッキッキッキッキッ」
あの夜中の鳴き声を繰り返すガヤ。
カーク汲み取れるか?
「わかった。まず、落ち着かせる」
カークは座った膝にガヤを乗せ、その前足を片方ずつ自分の手でつかむとジッと見る。
ガヤの尻尾がせわしなく動いている。
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