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01-孤高の白雪編

横槍は突然、仲間割れに---------

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 何だ……?

 このガキは…………。


「邪魔――――――」

「ちょ、ちょっと!!!!???」


 しかも、何故か、仲間割れみたいなのも始まってるし…………。

 白蓮とか名乗ったガキ…………もとい、十歳くらいの男の子へと情け容赦なく刀を振り下ろす水連さん。

 慌てて刀を避けて、猛抗議する白蓮さん。

 つか、白蓮?

 なら、お前ら…………普通に仲間だよね?

 何で、仲間割れしてるの?


「何で斬り掛かって来るんだよ!!!??」

「邪魔したから…………」


 うわぁぁ~…………無慈悲……。

 無感情に発せられる水連の声も何処となく冷め切っているように感じる。

 元々、仲が悪いんだろうなぁ~……。

 というか、この隙に、この場から離れるか。


「あれ!!? あいつがいない!!??」

「全部、お前の所為……!!!」

「酷くない!!??」


 あの鬱陶しい連中から離れている最中、遠目からも聞こえる程、二人の言い争う声が聞こえて来た。

 本当に何だったの……?

 あの二人――――――

 ん?

 何か、端末にメッセージが届いたような-------------


「って…………はぁあああっ!?」


 逃走の最中、端末の画面を一目見て、俺は困惑した。

 何せ、俺の端末に表示されていたのは「《聖女》の称号を獲得しました」との謎の表示だったからだ。

 聖女?

 聖女って何!!?

 一体、何が起こって-------------


「逃すかああああああ!!!!!!」

「…………………………………………へ?」


 なっ!?

 辺り一面が光に包まれて-------------


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 -------------気が付けば、俺は自室で寝転がっていた。

 どうやら、俺はゲームに敗北して、元の世界に戻って来たようだ。

 最後に聞こえた声からすると、《白蓮》辺りの攻撃をもろに喰らって、敗北したってところか。

 あんの野郎…………!!!

 力任せに、辺り一面を吹き飛ばしやがったな…………!!!

 次に会った時は覚えていやがれよ!!!


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