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世界の破滅編

また別の世界に来ちゃったか?

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「最悪だ…………」

 どうも、お久しぶりです。

 如月湊です。

 あれから、数日が経ち、食料や水などが底を付きそうになった時、漸く新たな町へと辿り着きました。

 ですが、着いて早々、とある問題にぶち当たりました。

 何せ、町へと入った瞬間、辺り一面、死人だらけだったからです。

「うううああああっ!!!!」

 要するにゾンビだらけなんだよね、これが…………。

 何か、数えるのが馬鹿らしくなるくらいに多いな…………。

 軽く数百はいるか?

 とりあえず、こういう場合は-------------

「うがああああっ!!!!!」

「おっと…………」

 噛まれたらアウトな点だ。

 クソキモい、ウザい、がっつき過ぎな、KUGな、はた迷惑オカルト女に付き合わされて、ゾンビ映画見といて良かったわ。

 確か、頭を吹っ飛ばせば良いんだっけ…………?

 例の小型シールドをアイテムボックスから右腕に装着させ、ビームガンを展開。

 引き金を何度か引いた。

「…………ふむ…………」

 やっぱり、ゾンビ映画みたく、頭を吹っ飛ばせば終わりじゃねぇのか…………。

 頭を的確に撃ち抜き、それでも動いて来る顔なしゾンビに辟易としながら、やっぱり、全部焼き払わないとダメだと確信した俺。

 なら、こいつはどうだ?

 今度はあのスタンピードで活躍したライフル銃を取り出してみる。

 高出力放射型のビームライフルであるだけ、跡形もなく消し飛ばして、非常に楽だ。

 問題があるとすれば、高出力な分、あまりにもエネルギーを馬鹿喰いする点だろう。

 大体、エネルギー源にしているカートリッジ一つに付き、大体、三発程しか撃てない。

 このカートリッジも、俺のスキルで作るにしても、ただ組み立てるだけじゃ、エネルギーを充填出来ない仕組みになっているらしく。

 ほんと、まだまだ、俺のスキルにも、そのスキルで作る武器にも謎が多い。

「「「「「うがあああああああっっ!!!!!」」」」」

 カートリッジの数も残り少ないが、背に腹は変えられない。

 ここは生存を優先させるべく、全部使わせて貰いますっ!!!

 かかって来いっ!!!!

 ゾンビ共……………………あれ?


【ターンアンデット】


 「ふぅう~…………ひと段落だね!!」

 いつの間にいらしたのか、あの勇者集団がゾンビ共を昇天させていた。

 そんで、ドヤ顔勇者が俺に向き直り、一言-------------

「さあっ!!!

 大人しく私達に付いて来て貰うよ!!!」


「……………………」


 地獄に落ちろ-------------

 俺は心の中で、そう毒付きながら、ソッと引き金を引いた。
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