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世界の破滅編
勇者も仲間になりたそうにこちらを見ている
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「ちょっ、ちょっと待ってよっ!!!」
誰が待つかっ!!
とっとと地獄に落ちろ-------------
「は、話を聞いて--------------」
「聞く義理があるかボケナス…………」
俺は更にビームガンを展開して応戦する。
「話を聞けと言っているのが分からんのか!?」
あの聖女が勇者とその仲間達を白い光の壁----------結界か何かを張って守る。
それと同時に、背後からこちらに迫っていた剣聖が剣を抜いた。
「聞く義理がないと言った…………」
俺は振り向き様にビームガンをシールドに収納し、大剣を瞬時に展開。
剣聖の剣を受け止める。
「また、死にたいらしいな…………?
今度はどうやって斬られたい?」
「貴様…………!!」
俺に馬鹿にされている事に感づいた剣聖の顔が見る見る怒りに染まって行く。
だって、言っちゃ悪いけど…………。
あんた、剣聖という割に弱過ぎるしな…………。
まだ、あの戦女神…………オリヴィエとか言ったか?
あいつの方が、まだ良い動きをするんだが…………。
まぁ、あいつの場合、この俺に二度も負けているんだけどな…………。
さてさて、そんなクソ女神にすら、劣るお前が俺に勝てるのか?
答えは簡単------------------不可能だ。
「えっ…………?」
鍔迫り合いをしている最中、剣聖の剣がバターのように切り裂かれ、剣聖の手首が斬り裂かれる。
「寝てろ…………」
後はそのまま、溝に膝蹴りを打ち込まれて、吹っ飛ぶ剣聖は近くの家の壁に砂煙を上げてダイレクトインした。
「エレノア!!」
へぇ、あの剣聖、エレノアって名前なのか…………。
良い名だな…………。
「よくもっ!!」
うるさい戦士!!
「がっ!?
な、何で…………」
「そんな…………ありえないよ…………」
何故か、勇者パーティーの連中が信じられないものでも見たかのように驚愕している。
何が可笑しいんだ?
ただ、そこの聖女が張っているであろう結界をブチ破っただけなのに…………。
そんなに驚かれるとはな…………。
「な、何をした!?」
腹を抱えて蹲る戦士から視線を外し、放心状態だった魔法使いが声を荒立てて問い掛けて来る。
「答える義理もない…………」
俺は面倒くさそうに、溜息混じりに受け答えした。
そりゃ当然、俺の受け答えに納得がいく筈もなく…………。
《アイシクルレイン》
《フレア・アロー》
《アロンダイト》
魔法使い、聖女、勇者と三者三様で魔法や聖剣の能力で、攻撃を放って来る。
仕方ない、か…………。
俺はライフルのカートリッジを取り替えながら、出来れば使いたくなかった禁じ手を使用した。
どうなっても知らんからな…………。
後で恨むなよ?
勇者御一行様。
迫り来る三者三様の光を眺めながら、俺は引き金を引いた。
その瞬間、ライフルは暴発して吹き飛び、代わりにライフルが放たれた巨大な光が、勇者達の放った光すら飲み込み、町ごと吹き飛ばした。
後に残ったのは、衝撃によって吹き飛んだ瓦礫の山と地面が抉り取られたかのような大きなクレーター。
そのクレーターの中心で、虫の息とも言える服も、肉体も、ボロボロな弱り切った勇者御一行の姿だけだ。
「ほんと、後先考えなければ、有能な力だよな…………」
なんて事を平然と呟く俺だが…………ちょっと、やり過ぎたかな?
とも思っちゃったりして…………?
「ま、まだ…………負けていない…………」
「ん…………?」
あいつ、まだ立つのか。
俺は冷ややかな目線で、とある人物へと視線を向ける。
他の仲間達はもう立つ事すら出来ない程なのに、流石、同じ勇者というべきか…………。
聖剣を突き立てて、立ち上がる勇者。
まあ、同じ勇者と言われても、俺はハズレらしいが…………。
「わ、私は…………お前を連れて行く…………」
もう目だって、まともに見えちゃいないだろうに…………。
おい、俺は君の向いている反対の方にいますよ?
「わ、私は守らなくちゃいけないんだ…………」
うっわ、声も途切れ途切れでよく聞こえないが…………。
弱々しいにも関わらず、何か呟き出したよ。
「君を連れて行って…………守らなくちゃ…………。
連れて行かないと…………」
うん?
何か、様子が変だな…………?
「連れて行かないと…………世界が、お…………わ…………る…………」
そう言い残して、勇者、足元につまづいて倒れた。
「……………………」
俺を連れて行かないと、世界が終わる?
一体、どういう事だ?
誰が待つかっ!!
とっとと地獄に落ちろ-------------
「は、話を聞いて--------------」
「聞く義理があるかボケナス…………」
俺は更にビームガンを展開して応戦する。
「話を聞けと言っているのが分からんのか!?」
あの聖女が勇者とその仲間達を白い光の壁----------結界か何かを張って守る。
それと同時に、背後からこちらに迫っていた剣聖が剣を抜いた。
「聞く義理がないと言った…………」
俺は振り向き様にビームガンをシールドに収納し、大剣を瞬時に展開。
剣聖の剣を受け止める。
「また、死にたいらしいな…………?
今度はどうやって斬られたい?」
「貴様…………!!」
俺に馬鹿にされている事に感づいた剣聖の顔が見る見る怒りに染まって行く。
だって、言っちゃ悪いけど…………。
あんた、剣聖という割に弱過ぎるしな…………。
まだ、あの戦女神…………オリヴィエとか言ったか?
あいつの方が、まだ良い動きをするんだが…………。
まぁ、あいつの場合、この俺に二度も負けているんだけどな…………。
さてさて、そんなクソ女神にすら、劣るお前が俺に勝てるのか?
答えは簡単------------------不可能だ。
「えっ…………?」
鍔迫り合いをしている最中、剣聖の剣がバターのように切り裂かれ、剣聖の手首が斬り裂かれる。
「寝てろ…………」
後はそのまま、溝に膝蹴りを打ち込まれて、吹っ飛ぶ剣聖は近くの家の壁に砂煙を上げてダイレクトインした。
「エレノア!!」
へぇ、あの剣聖、エレノアって名前なのか…………。
良い名だな…………。
「よくもっ!!」
うるさい戦士!!
「がっ!?
な、何で…………」
「そんな…………ありえないよ…………」
何故か、勇者パーティーの連中が信じられないものでも見たかのように驚愕している。
何が可笑しいんだ?
ただ、そこの聖女が張っているであろう結界をブチ破っただけなのに…………。
そんなに驚かれるとはな…………。
「な、何をした!?」
腹を抱えて蹲る戦士から視線を外し、放心状態だった魔法使いが声を荒立てて問い掛けて来る。
「答える義理もない…………」
俺は面倒くさそうに、溜息混じりに受け答えした。
そりゃ当然、俺の受け答えに納得がいく筈もなく…………。
《アイシクルレイン》
《フレア・アロー》
《アロンダイト》
魔法使い、聖女、勇者と三者三様で魔法や聖剣の能力で、攻撃を放って来る。
仕方ない、か…………。
俺はライフルのカートリッジを取り替えながら、出来れば使いたくなかった禁じ手を使用した。
どうなっても知らんからな…………。
後で恨むなよ?
勇者御一行様。
迫り来る三者三様の光を眺めながら、俺は引き金を引いた。
その瞬間、ライフルは暴発して吹き飛び、代わりにライフルが放たれた巨大な光が、勇者達の放った光すら飲み込み、町ごと吹き飛ばした。
後に残ったのは、衝撃によって吹き飛んだ瓦礫の山と地面が抉り取られたかのような大きなクレーター。
そのクレーターの中心で、虫の息とも言える服も、肉体も、ボロボロな弱り切った勇者御一行の姿だけだ。
「ほんと、後先考えなければ、有能な力だよな…………」
なんて事を平然と呟く俺だが…………ちょっと、やり過ぎたかな?
とも思っちゃったりして…………?
「ま、まだ…………負けていない…………」
「ん…………?」
あいつ、まだ立つのか。
俺は冷ややかな目線で、とある人物へと視線を向ける。
他の仲間達はもう立つ事すら出来ない程なのに、流石、同じ勇者というべきか…………。
聖剣を突き立てて、立ち上がる勇者。
まあ、同じ勇者と言われても、俺はハズレらしいが…………。
「わ、私は…………お前を連れて行く…………」
もう目だって、まともに見えちゃいないだろうに…………。
おい、俺は君の向いている反対の方にいますよ?
「わ、私は守らなくちゃいけないんだ…………」
うっわ、声も途切れ途切れでよく聞こえないが…………。
弱々しいにも関わらず、何か呟き出したよ。
「君を連れて行って…………守らなくちゃ…………。
連れて行かないと…………」
うん?
何か、様子が変だな…………?
「連れて行かないと…………世界が、お…………わ…………る…………」
そう言い残して、勇者、足元につまづいて倒れた。
「……………………」
俺を連れて行かないと、世界が終わる?
一体、どういう事だ?
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