113 / 163
聖剣の秘密
面白い
しおりを挟む
「フレジスタ王国…………それが、あんた達の国の名か…………?」
「はい…………」
今、現在、アルダート達が用意した魔王のような大きな椅子に腰掛け、ノリノリで騎士達に尋問する俺。
膝の上に座らせた少年の髪を優しく撫でながら、にこやかな笑みを浮かべて話す。
「それで、そのフレジスタ王国の騎士達が何でこんな所にいるんだ…………?
答えてくれるかな?
女神様?」
『…………はい…………』
騎士達と同様に俺の前で、正座させられている愛の女神ベルミナ。
ベルミナの話によると、盟友である、あのクソ女神ことオリヴィエが、また暴走して、躍起になって、俺を探し回っていたらしい。
心配になった彼女は、自身の庇護下であるフレジスタ王国に協力を要請。
女神ベルミナを信仰している王国の連中は、二つ返事でOKを出してくれたそうだ。
そんで、数日掛けて、オリヴィエを捜索。
見つけた時には、既にハート王国内だったので、きちんと手順を踏んでから行軍し続けたそうだ。
はん。
なるほどね。
だから、さっきからネズミが紛れ込んでいるのか。
さっきから、こちらの様子を遠目から窺っている、まるで忍者のような連中が、少し離れた森の中で姿を隠している。
中々の隠密能力だが、俺の手元のレーダーにバッチリと映っている。
アンドロイドであるアルダートも、熱源センサーとか、色々と付いてる訳だし、当然、気付いている。
というか、さっきから、分かり易くチラチラとそっちの方に目線を向けてると、すぐにバレるよ?
まぁ、別にバレても問題ないけど?
心の中で、そうは言いながらも、悪意を向けて、監視者達のいる方へと手を振る俺。
スマイル、スマイル♪
『『!!!』』
余程の自信があったのか、監視者達が慌てた様子で、その場を離れて行く。
手元のレーダーにも、その様子がはっきりと映し出されており、非常に愉快だわ。
「あの…………どうなされたのですか…………?」
俺の行動を不思議に思ったのか、俺の膝の上にいる少年が不思議そうに、こちらを見つめて来る。
いかんいかん!
これじゃあ、ただの不審者だ。
何でもないよ、と少年の問いに笑顔で答えておこう。
さて、話は戻りまして-------------
まぁ、そんなこんなと、いろんな事があって-------------ようやく、女神ベルミナは、オリヴィエと接触を果たすが、俺を諦めきれないオリヴィエが暴走。
現在に至る。
ほんと、救いようがない奴だな…………。
『あ、あの…………それで、オリヴィエは--------』
「天に召された…………」
俺は恐る恐る問い掛けようとする、女神ベルミナの言葉を遮り、端的に答えた。
『そう…………ですか…………』
目に涙をいっぱいに溜め、悲しげに俯くベルミナ。
そんな悲しい顔をされても、襲って来たあいつが悪い。
恩には恩を、仇には仇を返さないと…………。
「他に…………方法はなかったのですか…………?」
膝の上で、非難するような目付きで少年が訊いて来る。
「方法も何も、奴は加害者で、俺、被害者。
先に剣を振り下ろして来たのは、あっちだ。
俺が非難される謂れはない」
「で、ですが…………あなた程の実力があれば、他にもやりようがあった筈です…………」
弱々しく、怯えながらも、しっかりと自分の想いを口にする少年。
「だから、何だって言うんだ?
人の話も聞かない自分勝手で、自己中心的な女神の為だったら、俺は気持ちは蔑ろにして良いと…………?」
「そ、そうは言って、ません。
ぼ、僕は…………た、ただ、殺す事だけなのはいけないと言いたいんです」
「……………………」
やっぱり、面白いな…………。
このガキ-------------
ほんとは、怖いくせに、今すぐにでも、逃げ出したいくせに-------------
でも、そんな恐れを抱えながらも、必死で踏み止まって、真っ直ぐ前を見つめる、その綺麗な青い瞳。
しかも、今の発言は、女神ベルミナに対しての言葉ではなく、俺自身に向けられた言葉だ。
まだ、ガキのくせして、中々、肝が据わってやがる。
「なぁ?
お前、何て名だ…………?」
「…………え?
名前、ですか?」
「そう言ったんだが…………?」
またもや、不思議そうに首を傾げる少年。
頭に?マークを浮かべていそうな間の抜けた顔をしながらも、口を開いた。
「リヒトです。
リヒト・フレジスタ。
それが、僕の名前です」
「はい…………」
今、現在、アルダート達が用意した魔王のような大きな椅子に腰掛け、ノリノリで騎士達に尋問する俺。
膝の上に座らせた少年の髪を優しく撫でながら、にこやかな笑みを浮かべて話す。
「それで、そのフレジスタ王国の騎士達が何でこんな所にいるんだ…………?
答えてくれるかな?
女神様?」
『…………はい…………』
騎士達と同様に俺の前で、正座させられている愛の女神ベルミナ。
ベルミナの話によると、盟友である、あのクソ女神ことオリヴィエが、また暴走して、躍起になって、俺を探し回っていたらしい。
心配になった彼女は、自身の庇護下であるフレジスタ王国に協力を要請。
女神ベルミナを信仰している王国の連中は、二つ返事でOKを出してくれたそうだ。
そんで、数日掛けて、オリヴィエを捜索。
見つけた時には、既にハート王国内だったので、きちんと手順を踏んでから行軍し続けたそうだ。
はん。
なるほどね。
だから、さっきからネズミが紛れ込んでいるのか。
さっきから、こちらの様子を遠目から窺っている、まるで忍者のような連中が、少し離れた森の中で姿を隠している。
中々の隠密能力だが、俺の手元のレーダーにバッチリと映っている。
アンドロイドであるアルダートも、熱源センサーとか、色々と付いてる訳だし、当然、気付いている。
というか、さっきから、分かり易くチラチラとそっちの方に目線を向けてると、すぐにバレるよ?
まぁ、別にバレても問題ないけど?
心の中で、そうは言いながらも、悪意を向けて、監視者達のいる方へと手を振る俺。
スマイル、スマイル♪
『『!!!』』
余程の自信があったのか、監視者達が慌てた様子で、その場を離れて行く。
手元のレーダーにも、その様子がはっきりと映し出されており、非常に愉快だわ。
「あの…………どうなされたのですか…………?」
俺の行動を不思議に思ったのか、俺の膝の上にいる少年が不思議そうに、こちらを見つめて来る。
いかんいかん!
これじゃあ、ただの不審者だ。
何でもないよ、と少年の問いに笑顔で答えておこう。
さて、話は戻りまして-------------
まぁ、そんなこんなと、いろんな事があって-------------ようやく、女神ベルミナは、オリヴィエと接触を果たすが、俺を諦めきれないオリヴィエが暴走。
現在に至る。
ほんと、救いようがない奴だな…………。
『あ、あの…………それで、オリヴィエは--------』
「天に召された…………」
俺は恐る恐る問い掛けようとする、女神ベルミナの言葉を遮り、端的に答えた。
『そう…………ですか…………』
目に涙をいっぱいに溜め、悲しげに俯くベルミナ。
そんな悲しい顔をされても、襲って来たあいつが悪い。
恩には恩を、仇には仇を返さないと…………。
「他に…………方法はなかったのですか…………?」
膝の上で、非難するような目付きで少年が訊いて来る。
「方法も何も、奴は加害者で、俺、被害者。
先に剣を振り下ろして来たのは、あっちだ。
俺が非難される謂れはない」
「で、ですが…………あなた程の実力があれば、他にもやりようがあった筈です…………」
弱々しく、怯えながらも、しっかりと自分の想いを口にする少年。
「だから、何だって言うんだ?
人の話も聞かない自分勝手で、自己中心的な女神の為だったら、俺は気持ちは蔑ろにして良いと…………?」
「そ、そうは言って、ません。
ぼ、僕は…………た、ただ、殺す事だけなのはいけないと言いたいんです」
「……………………」
やっぱり、面白いな…………。
このガキ-------------
ほんとは、怖いくせに、今すぐにでも、逃げ出したいくせに-------------
でも、そんな恐れを抱えながらも、必死で踏み止まって、真っ直ぐ前を見つめる、その綺麗な青い瞳。
しかも、今の発言は、女神ベルミナに対しての言葉ではなく、俺自身に向けられた言葉だ。
まだ、ガキのくせして、中々、肝が据わってやがる。
「なぁ?
お前、何て名だ…………?」
「…………え?
名前、ですか?」
「そう言ったんだが…………?」
またもや、不思議そうに首を傾げる少年。
頭に?マークを浮かべていそうな間の抜けた顔をしながらも、口を開いた。
「リヒトです。
リヒト・フレジスタ。
それが、僕の名前です」
0
あなたにおすすめの小説
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
「え、俺なんかしました?」無自覚チート《概念編集》で石ころを魔石に、なまくらを聖剣に書き換えて、国を追われた聖女様と世界を救う
黒崎隼人
ファンタジー
「え、俺なんかしました?」
ごく普通の大学生、朝霧 海(あさぎり かい)が迷い込んだのは、剣と魔法が息づく異世界エーテルディア。右も左も分からぬままモンスターに襲われた彼を救ったのは、聖なる光を操る謎の美少女、ルミナだった。
彼女は言った。『あなた、一体何者なの?』と。
カイ自身も知らない、触れたモノの”理”を書き換えるチート能力《概念編集(リアライター)》。
「ただの石」が「爆ぜる魔石」に? 「なまくらの剣」が「伝説級の聖剣」に!?
無自覚に規格外の力を振るうカイは、やがて国を追われる訳ありの少女ルミナと共に、巨大な陰謀に立ち向かう運命に巻き込まれていく。
これは、一人の平凡な青年が、大切な人を守るために世界の理すら書き換えて最強へと至る、王道異世界ファンタジー!
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる