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聖剣の秘密
持ってろ
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「リヒト、だな…………?」
「はい」
俺の問い掛けに返事を返す少年、リヒト。
俺は満足そうに頷くと、アイテムボックスからあるものを取り出した。
「覚えた。
とりあえず、それ持ってろ」
「え?」
俺はリヒトを膝の上から降ろすなり、それを手渡して、アルダート達に戻るように指示を出す。
「あ、あの…………!!
こ、これは…………?」
「もしお前の国が危機に陥って、自分ではどうしようもないと思ったら、必ず押せ。
これ以上は答えん」
取り付く島もないと、容赦なく突き放した俺は、アルダート達と共に要塞へと転移する。
「主よ。
本当によろしかったのですか?」
すると、背後を歩くアルダートが、そんな事を聞いて来た。
心なしか、いつも無表情のこいつが、珍しく責めるような目付きで、俺を睨んでいた。
「何がだ…………?」
「惚けないでください。
主が、あの無礼者にお渡しになった《警報端末》に関してです」
警報端末-------------
簡単に言えば、救援アラートを受信する箱状のボタンだ。
あのリヒトとか言う王族のガキに渡したのは、その発信ボタン。
もし、あのガキがボタンを押したとしたら、それがすぐ様、この要塞に受信されるようになっている。
つまり、あのガキが窮地に追い込まれているのをすぐに知る事が出来るのだ。
そして、その反応を辿れば、すぐにでも、要塞の転移装置で飛んでいける。
きっと、アルダートはそれが気に入らないのだろう。
何せ、そんな物を渡したという事は、少なからず、俺があのガキを救う気がある事を示しているのだから…………。
「ただの気まぐれだ…………。
忘れろ」
「そうも行きません。
本来あれは、主が危機に陥った場合に使用されるべきもの。
それを、主に牙を向いた愚か者共に与えるなど、主のメイドと致しましても、納得がいきません」
おい、いつお前が俺のメイドになった。
というか、牙を向くんなら、お前だって、俺を殺そうとしたじゃねぇか。
棚に上げんな、ボケナス!!
「お前が納得しようが、しまいが、俺が渡したいから渡した。
俺のメイドだっていうなら、あまりごちゃごちゃと愚痴るな…………。
鬱陶しい…………」
「……………………了解致しました」
まだ、納得はいっていないようで、渋々引き下がるアルダート。
「ふふっ…………」
ん?
今、誰か笑わなかったか?
「どうかなさいましたか?」
気になって振り返ってみたが、そこにいるのは、無表情なアルダートとシスターズ達のみ。
誰かが笑っていた様子はない。
「いや、何でもない…………」
気の所為か。
それとも、あまりにも疲れ過ぎて、幻聴でも聞いちまったのか?
そう考えてみれば、腹も減ったし、何か身体がだるいな…………。
「とりあえず、駄メイド。
何か、食わせろ…………」
「はい。
すぐにご用意させます」
アルダートが手を上げ、シスターズに命令を出した。
すぐに対応すべく、動き出したシスターズ。
その様子を、ジッと通路の影で、訝しげに見つめる者がいた。
「やっぱり、あの馬鹿なのね?」
「はい」
俺の問い掛けに返事を返す少年、リヒト。
俺は満足そうに頷くと、アイテムボックスからあるものを取り出した。
「覚えた。
とりあえず、それ持ってろ」
「え?」
俺はリヒトを膝の上から降ろすなり、それを手渡して、アルダート達に戻るように指示を出す。
「あ、あの…………!!
こ、これは…………?」
「もしお前の国が危機に陥って、自分ではどうしようもないと思ったら、必ず押せ。
これ以上は答えん」
取り付く島もないと、容赦なく突き放した俺は、アルダート達と共に要塞へと転移する。
「主よ。
本当によろしかったのですか?」
すると、背後を歩くアルダートが、そんな事を聞いて来た。
心なしか、いつも無表情のこいつが、珍しく責めるような目付きで、俺を睨んでいた。
「何がだ…………?」
「惚けないでください。
主が、あの無礼者にお渡しになった《警報端末》に関してです」
警報端末-------------
簡単に言えば、救援アラートを受信する箱状のボタンだ。
あのリヒトとか言う王族のガキに渡したのは、その発信ボタン。
もし、あのガキがボタンを押したとしたら、それがすぐ様、この要塞に受信されるようになっている。
つまり、あのガキが窮地に追い込まれているのをすぐに知る事が出来るのだ。
そして、その反応を辿れば、すぐにでも、要塞の転移装置で飛んでいける。
きっと、アルダートはそれが気に入らないのだろう。
何せ、そんな物を渡したという事は、少なからず、俺があのガキを救う気がある事を示しているのだから…………。
「ただの気まぐれだ…………。
忘れろ」
「そうも行きません。
本来あれは、主が危機に陥った場合に使用されるべきもの。
それを、主に牙を向いた愚か者共に与えるなど、主のメイドと致しましても、納得がいきません」
おい、いつお前が俺のメイドになった。
というか、牙を向くんなら、お前だって、俺を殺そうとしたじゃねぇか。
棚に上げんな、ボケナス!!
「お前が納得しようが、しまいが、俺が渡したいから渡した。
俺のメイドだっていうなら、あまりごちゃごちゃと愚痴るな…………。
鬱陶しい…………」
「……………………了解致しました」
まだ、納得はいっていないようで、渋々引き下がるアルダート。
「ふふっ…………」
ん?
今、誰か笑わなかったか?
「どうかなさいましたか?」
気になって振り返ってみたが、そこにいるのは、無表情なアルダートとシスターズ達のみ。
誰かが笑っていた様子はない。
「いや、何でもない…………」
気の所為か。
それとも、あまりにも疲れ過ぎて、幻聴でも聞いちまったのか?
そう考えてみれば、腹も減ったし、何か身体がだるいな…………。
「とりあえず、駄メイド。
何か、食わせろ…………」
「はい。
すぐにご用意させます」
アルダートが手を上げ、シスターズに命令を出した。
すぐに対応すべく、動き出したシスターズ。
その様子を、ジッと通路の影で、訝しげに見つめる者がいた。
「やっぱり、あの馬鹿なのね?」
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